パピヨット

  • フランス料理、モナコ料理

  • 現地表記

    :Papillote(フランス語)

  • 概要

    :具材の紙包み焼き

パピヨット

「パピヨット」はフランスの家庭料理です。魚などの具材を紙に包んでオーブン焼きにするもので、蒸気が封入された中で食材がふっくらと蒸されて大変に良い味わいです。日本で市販のクッキングシートとオーブンに入れても大丈夫な素材のひもを用意して、いつもと違う料理を作ってみませんか。キャンディー型に包まれた状態で卓上にサーヴして、食べる人が自ら封をあける瞬間は、楽しい食卓の演出になります。今回はシイラの切り身で作ったのですが、最上級の身のふっくらさに感動的でした。素材の味を活かすって気持ちよいですね。

材料

2人分):

魚の切り身(※1)
300 g(※2)
小1/2
こしょう
小1/4
野菜類(※3)
200 g(※2)
白ワイン(※4)
大4
オリーブオイル(※5)
大2
レモン
輪切り2枚
  • ※1:魚は大抵の魚が合います。写真はシイラを使用。
  • ※2:魚や野菜の量は紙に包める範囲で好みの量でよいです。
  • ※3:野菜は加熱して美味しいものなら種類は問いません。下のコツ欄参照。写真は長ねぎ、セロリ、トマトを使用。
  • ※4:白ワインがなければ水で代用するか、料理酒を使ってもよいです。
  • ※5:オリーブオイルのかわりにバターでもよいです。

調理時間

(魚に塩をなじませる時間を除く)

作り方

  1. <数時間前>魚の切り身を2等分にし、さらに好みで食べやすいサイズに切り、塩をまんべんなくまぶし、フタをして冷蔵庫に置いて塩をなじませておく。
  2. クッキングシートを40 cm×30 cmくらいのサイズで2枚用意し、一度タオルか何かを巻いて両端をねじって、クセをつけておく。
  3. 15 cmくらいの長さで、オーブン加熱に耐えられる素材のひも(または糸)を4本用意する。
  4. <調理開始>オーブンを180℃に予熱開始。
  5. (こしょうのミルがあるならこの段階でひきたてこしょうを作るとよい。)
  6. 野菜類を切る。トマトは薄切り、その他の野菜は千切り、グリーンピースはそのままなど、魚の下に敷きやすく、食べやすいように切る。
  7. 作業台に、受け皿(スープ皿などくぼんでいる器)を2つ置き、その上にクッキングシートを置き、シートの中央に野菜を等分に置き、魚を等分に置き、白ワインを大さじ2杯ずつ、オリーブオイルを大さじ1杯ずつくらいをまわしかけ、こしょうを小さじ1/8杯ずつふりかけ、レモンの輪切りを乗せる。
  8. 液体がこぼれないように紙を巻き、キャンディー包みにして具を閉じ込め、両端をひもでしばり、シートをオーブン天板に乗せる(受け皿は乗せない)。
  9. オーブンの下段に天板ごと入れ、180℃で焼く。焼き加減の目安は、沸騰後に横から見るとブクブクしているのが見えるので、しっかりブクブクしてから5分加熱する(加熱時間は15~20分くらい)。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • パピヨットは紙包み焼きの意味で具の種類を制限しない料理です。魚で作られることが多いけれども魚の種類は問いません。魚の骨が細かいと食べにくいので、大きな魚の切り身のほうが食べやすいです。骨が気になる場合は骨のない切り身を使用するほうが簡単ですが、骨つきのほうが煮汁が美味です。
  • 野菜の種類は問いませんが、スープに旨味をつける野菜をイメージして使うとよいです。長ねぎ、玉ねぎ、にんじん、ズッキーニ、ラディッシュ、青菜、グリーンピース、赤や黄色のパプリカ、あさつき、トマト、セロリ、イタリアンパセリ、ベイリーフ(食べないが入れると美味しい)、フェンネル、ディルなど。
  • 紙で包むときは上部から蒸気が逃げにくくなるように重ねあわせを多くします。そして横から煮汁がもれないようにやや高い位置でひもを結ぶようにします。
  • オリーブオイルが多いように思えますが、パンを添えて食べる場合、パンにバターを塗らないかわりのオイル分と捉えることができます。気になるなら減らしてもよいです。

Tips about cuisine

  • 「パピヨット」のフランス語(フランス、モナコの公用語)の綴りは「Papillote」。女性名詞なので冠詞をつけると「La papillote」(ラパピヨット)になる。
  • 「Papillote」(パピヨット)は、紙で包む料理やお菓子において、その包み紙を意味する。
  • 料理名としての「Papillote」(パピヨット)は、「紙の包み焼き料理」の意味になる。


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