マッシーピー
英国で、レストランでフィッシュアンドチップスを食べて、このエンドウマメの美味しいピューレがついてきました。日本の「ずんだ」を思い出しますね。日本の「ずんだ」然り、豆の美味しさにあふれていて、英国料理にはあまり見かけない「野菜の味だけで勝負」という美味しさに感激。テイクアウトのフィッシュアンドチップスを食べていた頃は出会わなかった料理です。これからも、毎年春、生のエンドウマメがたっぷり手に入ったとき、是非贅沢にこれを作っていこうと思います。
材料
(4人分):
- エンドウマメ(※1)
- 400 g
- 水
- 1 L
- 重曹(※2)
- 小1/3
- バター
- 小1/3
- 塩
- 小1/3
- 砂糖
- 小1/3
- ドライミント
- 好みで少々
- ※1:ここでは生のエンドウマメを調理しています。
- ※2:重曹な豆の色をよくするために少量を加えています。ない場合は省いてもよいです。
調理時間
:
作り方
:
- エンドウマメを洗い、ザルにあげておく。
- 鍋に水と重曹を入れて沸騰させ、エンドウマメを入れて5分ゆでる。
- 硬さをチェックし、柔らかくなっていたらエンドウマメをすくいあげる。ゆで汁は残しておく。
- エンドウマメにバター、塩、砂糖、(好みでドライミント)、大さじ2杯のゆで汁を入れ、ハンドブレンダーで撹拌するか、なければすり鉢とすりこ木などを使ってマッシュする。途中水分が足りなくなったらゆで汁を足す。
- 味見をして、塩加減などを好みに調えて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- ここでは生のエンドウマメを使って調理しています。冷凍のグリーンピースでも同様に調理できます。乾物を使う場合は1晩水につけて戻してから。
- 私がウェールズで食べたマッシーピーはほんのり甘味がついていて、それが美味しかったので、このレシピでも砂糖を少々加えています。砂糖を入れないレシピもあります。また現地では缶詰めのマッシーピーも人気で、缶詰めのマッシーピーには砂糖が入っています。
- 現地ではミントを混ぜて調理するレシピも、ミントを入れないレシピもあります。ミントの爽快さは滋味あふれる豆自身の味わいを壊してもったいないと思ったので、私は1度試したきりミントを入れずに作っています。好みでどうぞ。
- もっと水分が多くてとろとろしたマッシーピーもあります。
- 余った分を冷蔵庫で保存すると、豆のデンプンが水分を吸って硬いピューレになるので、冷蔵庫に入れる前に水分(豆のゆで汁)を少し増やしておくとよいです。
Tips about cuisine
- 「マッシーピー」の英語(英国、アイルランド、マン、ジャージー、ガンジー、米国、ニュージーランドの公用語。オーストラリアの主要言語)の綴りは「Mushy peas」。
- 「Mushy」(マッシー)の「Mush」(マッシュ)は「食物がどろどろになったもの」という名詞で、語尾に「y」(イ)がついて形容詞化している。「Pea」(ピー)は豆類を指す。よって「Mushy peas」(マッシーピー)は「ピューレ状の豆」や「豆ピューレ」を意味する。
- なお「食べ物をどろどろ状にすり潰す」という動詞は「Mash」(マッシュ)(※MushではなくMash)なので「マッシュポテト」は「Mashed potatoes」である。UとAを混同しないように。
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