メウンタン
メウンタンは、韓国や北朝鮮の言葉で、直訳して「辛い汁」という意味をもつ料理です。美味しそうな魚肉たっぷりのメウンタンや、ときにはキノコのメウンタンなど、いろいろな種類があります。でもよく出会うのは、アラ汁としてのメウンタンです。現地にもお刺身を食べる文化があるので、そうしたときにアラが出ると、こういうアラ汁は美味しいながらも安価にいただけるのです。アラ汁を作って食べることは日本と同じ。私も韓国の魚市場でお魚料理を食べたとき、お店がアラを使って無料でメウンタンを作ってくれました。そういう素敵な記憶もなつかしくて、私がメウンタンを作るのは、いつもお刺身とセットとか、お刺身の翌日です。
材料
(2~4人分):
- 魚のアラ(※1)
- 1尾分(※1)
- にんにく
- 3かけ
- 生姜
- にんにくの半量
- 玉ねぎ
- 1/2個
- 水
- 700 mL(※2)
- コチュジャン
- 大1
- コチュカル(※3)
- 大5(※3)
- 塩
- 小1/2
- 醤油
- 大1/2
- ※1:魚は、体長20~30 cmくらいの一匹魚を捌いて刺身などを作った後に残る部分を使います。
- ※2:水の量は鍋の中で魚のアラが浸る量です。
- ※3:コチュカルは韓国唐辛子を粉砕したものです。量を入れてもそれほど辛くならないのですが、好みで量は加減します。
調理時間
:
作り方
:
- 魚のアラをチェックし、エラなど食べない部分を取り除く。
- (魚の胃や腸を入れると美味しいので、手間をかける余裕があれば切り開いて中を洗い流して一口サイズに切っておく。)
- にんにくと生姜をすりおろし、玉ねぎを薄切りにする。
- コチュカルのみ半量、そのほかはすべての材料を鍋に入れて強火で熱し、沸騰後も5分ほど、吹きこぼれない程度の強い火加減で加熱する。
- 味見をし、塩加減や旨味加減を好みに調える。
- コチュカルの残りを、辛さ加減を味見をしながら、食べられる許容量まで加えてできあがり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- ここでは目安の1つとして水分量を600 mLとしましたが、アラの量によって加減します。水が多いと味が薄まるので、ぎりぎり少なめにして、魚の旨味を濃くするようにします。
- 火加減が弱いと骨から旨味が出てこないので、強火でガーっと煮ます。
- 現地のメウンタンは結構辛いので、辛いのが苦手でなければ、辛さがぼけないようにコチュカルをしっかりと加えます。
- 中骨、皮(うろこを除く)、内臓(緑の部分や腸の中身を除く)、エラを取った頭など、いろいろと入れるほど美味しいです(頭が大きい場合は2つに割るなどします)。
Tips about cuisine
- 「メウンタン」のハングル文字・チョソングル文字(韓国や北朝鮮の文字)の綴りは「매운탕」。
- 「매운」(メウン)は辛い、「탕」(タン)は汁物の意味。よって「매운탕」(メウンタン)は「辛い汁物」の意味になる。
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