ホワイトチキンチリ

  • 米国料理

  • 現地表記

    :White chicken chili(英語)

  • 概要

    :白くて辛い鶏肉と豆煮込み

ホワイトチキンチリ

料理において通常米国で「チリ」と言うと通常チリコンカンのような「赤くて辛い肉と豆の煮込み」を指しますが、その対照として生まれたレシピが「ホワイトチキンチリ」です。白い豆を煮てマッシュして、鶏肉は優しく裂いて、優しい色合いのスープを作っているのに、青唐辛子のキックとハバネロのパンチが利いてこれはなかなか辛い料理です。辛いのが苦手なら唐辛子系の量を減らせばよいのですが、料理名の「チリ」は唐辛子の意味ということもあり、やはり「ホワイトチキンチリ」を作るからにはちゃんと辛く作ってほしいかな。なおこのレシピは「チリクックオフ」(Chili cook-off、唐辛子料理対決)というコンクールで優勝した作品を基準に、そこから米国に広まった家庭ごとの多様なレシピを参考に、まるで「白カレー」と言っていただけるようなテクスチャで作っています。豆がたっぷり入ってポタージュのような優しさのところに唐辛子が利いて、スープはとてもクリーミーなので青唐辛子の辛さを和らげており、これはとても美味しいです。

材料

6人分):

白い豆(※1)
200 g
青唐辛子A
2本
生クリーム(※2)
70 mL(※2)
無糖ヨーグルト
生クリームと同量
水(鶏肉用)
500 mL
チーズ(※3)
50 g(※3)
鶏胸肉(※4)
500 g
玉ねぎ
1個
青唐辛子B
0~2本(※5)
サラダ油
大1
小1
チキンコンソメ(※6)
小1/3
クミンパウダー
小1/2
チリパウダー(※7)
小1/2
白こしょう
小1/2
ベイリーフ
2枚
ハバネロペパー(※8)
ごく少量~小1/16
マジョラム(※9)
仕上げにふる量
  • ※1:白インゲン豆や白花豆など。ここでは乾燥状態の白花豆を使用しています。
  • ※2:生クリームの使用量は任意です。必要量は下のコツ欄参照。また植物性ホイップでもよいです。
  • ※3:チーズは白に近いもの、加熱すると融けるものを使います。ここでは「モッツァレラ配合のピザチーズ」を使用しています。加える量も目分量で好きな量を入れてよいです。
  • ※4:現地では鶏一匹を買ってきて作るレシピもあるので好きな部位で構いませんが、胸肉が裂きやすく作りやすいです。皮はついたままで構いません。
  • ※5:最後のほうでハバネロで辛さを調節できるので、辛いものが普通に大丈夫であれば青唐辛子を2本使ってみましょう。辛いのが苦手な方は減らします。
  • ※6:チキンコンソメは鶏がらスープの素でもよいです。
  • ※7:「チリパウダー」には2種類あり、1つは唐辛子やオレガノやにんにくなどのスパイスブレンドで、もう1つは唐辛子純品粉末です。ここでは前者の「スパイスブレンドとしてのチリパウダー」を使ってください。なければ省きます。
  • ※8:「ハバネロペパー」は香りのよいシネンセ種の唐辛子の粉末パウダーです。特徴的な香りをつけるので推奨しますが、なければ省きます。
  • ※9:ドライマジョラムがなければオレガノやパセリなどで代用しても、省いてもよいです。

調理時間

(前日・前々日の作業時間を除く)

作り方

  1. <前々日>白い豆を水(分量外)に浸し、青唐辛子A(2本)を小口切りにして酢(分量外)に浸けておく。
  2. 清潔なビンに生クリームと無糖ヨーグルトを入れて混ぜ、冷蔵庫に入れておく(サワークリームになる)。
  3. <前日>白い豆の漬け汁を捨て、豆を鍋に入れ、新しい水(分量外)を入れて強火にかけ、沸騰後はフタをして火加減を弱め、豆がほくほくになるまで煮る(調理方法は豆のパッケージも確認する)。豆の薄皮が浮いてきたら、気になる場合は取り除く。豆が煮えたら煮汁ごと鍋に入れたままフタをして当日まで置いておく。
  4. <当日>チーズを室温に出しておく(真夏の場合は使う直前に冷蔵庫から出してもよい)。
  5. 豆の鍋を再度火にかけ、豆の中まで熱くなったら煮汁と豆を分ける(煮汁は捨てずに置いておく)。
  6. 鍋に水(鶏肉用)を入れて強火にかけ、沸たら火加減を落として鶏胸肉を入れ(切らずに入れる)、フタをして30分ほど、ときどき上下を返しながら弱火で優しく火を通す。
  7. 鶏肉をゆでる間に、白豆をハンドブレンダーの容器(またはミキサーやすり鉢)に入れ、煮汁を1 Cほど入れて撹拌し、豆を8割がた(あるいは好みの度合いで)潰しておく。
  8. 玉ねぎをみじん切りにし、青唐辛子Bを小口切りにする。
  9. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎと青唐辛子Bを入れ、玉ねぎが茶色くならず透き通るように炒める。
  10. 鶏肉がゆで終わったら、一か所切って中まで火が通ったことを確認し、ボウルに取り出して粗熱を取る。
  11. 鶏肉のゆで汁の味見をし、塩やチキンコンソメを入れ、「しっかりと美味しいチキンスープ」と思える味にする。
  12. 鶏肉の皮は千切りにし、鶏肉は繊維に沿って裂く。
  13. スープに潰した豆、炒めた玉ねぎと青唐辛子、裂いた鶏肉を入れ、クミンパウダー、チリパウダー、白こしょう、ベイリーフを入れて混ぜ、ハバネロペパーを味見をしながら少しずつ入れて、「うわ!いいね!辛いね!」と思える辛さにする(要は、自分の味覚において辛さがオーバーせず、美味しいと思える辛さの上限近くの辛さにする)(この時点より辛さを増やしたくない場合はスープの中の青唐辛子を取り除く)。
  14. チーズをまんべんなく入れてフタをし、チーズを融かす。
  15. 器に盛り、ドライマジョラムをふり、青唐辛子の酢漬けとサワークリームをトッピングして出来上がり。
  16. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 白い豆は水煮の缶詰を使用することもできます。その場合は400~500 gくらいあるとよいです。しかし豆をゆでたときのゆで汁を使うと美味しいので、乾燥した豆を買い求めることを推奨します。
  • 生クリームと無糖ヨーグルトと混ぜて1晩以上置くことでサワークリームを作っています。よって使用量が仮に1人20 mL×6人分=120 mLで、生クリームと無糖ヨーグルトをその半量(60 mL)ずつ使うところ、少し余裕をもって70 mLずつと試算しました。しかしサワークリームは多く作っても日持ちするしパンに塗るなど便利で美味しいので、私は生クリーム1パックを全部ビンに入れ、同量の無糖ヨーグルトを加えて混ぜて、およそ400 mLのサワークリームを一度に作っています。
  • 豆を確実に柔らかく煮たい場合は、重曹を少し(例えばゆで汁2 Lに対して小さじ1/3)加えてもよいです。
  • 現地のホワイトチキンチリには、煮汁がほとんどないタイプからスープタイプまで、さまざまなものがあります。ここではスープタイプをレシピ化しています。とろみが足りないときは水溶き薄力粉や水溶きコーンスターチなどでとろみを増やすか、白豆をもっと潰すとよいです。
  • とうもろこし(缶)を加えたり、アボカドをトッピングしたり、トルティーヤチップスを器の底に敷くレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「ホワイトチキンチリ」の英語(米国の公用語)の綴りは「White chicken chili」。
  • 「White」(ホワイト)は白、「Chicken」(チキン)は鶏肉、「Chili」(チリ)は唐辛子の意味。よって「White chicken chili」(ホワイトチキンチリ)は「鶏肉と唐辛子を白い色合いで調理した料理」の意味になる。
  • ただし通常チリと言うとチリコンカンのような「赤くて辛い肉と豆の煮込み」を指し、その対照として生まれたレシピがホワイトチキンチリである。よってホワイトチキンチリはチリコンカンを対極に想定した上で「白くて辛い鶏肉の煮込み」と表現するとよい。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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