イシュ

  • チャド料理

  • 現地表記

    :إيش(アラビア語)

  • 概要

    :乾燥粉をついて作るモチ

イシュ

イシュ

西アフリカや中央部アフリカの食文化の特徴に「もち状の主食」というのがあります。チャドのアシまたはイシュは、ソルガムやミレット、トウモロコシの粉、砕けた米などをこれを湯で練ってモチ状にして、主食として食べるのです。このイモのモチはまさにサハラの南の人々のソウルフード、ブラックアフリカ料理の代表料理だと思います。右手でちぎって、ダラバ(オクラとろとろソース)や鶏のトマト煮などにつけて絡めていただきます。これがめちゃくちゃ美味しい、だから西アフリカや中央部アフリカの旅は飽きません。このレシピでは、ソルガムやミレットの粉は日本では流通していないので、比較的入手しやすいコーンミールを使ったイシュのレシピを掲載しています。大丈夫、トウモロコシの粉は、立派にイシュの材料なのですから。

材料

2人分):

コーンミール(※1)
200g
熱湯
380mL(※2)
  • ※1:コーンミールはトウモロコシのやや粗い粉末です。黄色いコーンミールが出回っていますが、もし見つかれば白いコーンミールを使うほうがよいです。
  • ※2:粉の水分含量やその日の湿度等により、必要とする熱湯の量が変わります。よってたっぷり用意しておくとよいです。

調理時間

:10 分

作り方

  1. 片手鍋に熱湯を入れて弱火にかけ、沸点近い温度を維持する。
  2. 片手の4本指でコーンミールをつかみ(スプーン1杯くらいつかめる)、熱湯の中にパラパラと入れ、木べらで素早く全体を混ぜる。
  3. 残りのコーンミールを、ダマにならないように数回に分けて入れ、その都度均一になるように木べらで練る。
  4. 最後のほうは随分重いので、一部分をヘラ全面を使って押しつけながらすりつぶし、別の部分を押しつけながらすりつぶし、これを繰り返して全体を練る。
  5. 食べるまでに時間があく場合は1つずつラップにくるんで更に数枚のタオルや鍋帽子などに入れて保温しておく。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • コーンミールのほか、コーンフラワーやセモリナ粉で作ることもできます。セモリナ粉で作ったときお湯は350mL使いました。
  • 最初が肝心。最初に少々のコーンミールを入れる時にダマになってはいけません。
  • 力をかけて練り上げる料理なので、鍋を支えるためにも、片手鍋を使います。
  • 薄いヘラだと折れ、金属類は曲がるので、丈夫な木べらあるいは竹べらを使います。
  • 現地では、計量せずに、作ります。硬ければ湯を足し、ゆるければ粉を足します。もちろんそのように作ってよいのですが、今回は上記のように分量を検討したので、目安としての分量を記載しています。

Tips about cuisine

  • 「イシュ」のアラビア語(チャドの公用語)の綴りは「إيش」。
  • 「إيش」(イシュ)は主食を指す用語である。


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