エバ

  • ナイジェリア料理、ベナン料理

  • 現地表記

    :EbaまたはẸbà(ローカル言語)

  • 概要

    :乾燥キャッサバ粉をついて作るモチ

エバ

西アフリカや中央部アフリカの食文化の特徴に「イモがモチになる」ことがあります。北アフリカではクスクスを含めパスタが多く、東アフリカや南部アフリカではトウモロコシ粉が主体になる。さて、西アフリカや中央部アフリカで多量に消費されるキャッサバ(フランス語圏が多いゆえ広くマニオクとも呼ばれます)は、生では貯蔵性が悪く、よって乾燥粉砕品もよく用いられ、これを湯で練ってモチ状にして、主食として食べるのです。このイモのモチはまさにサハラの南の人々のソウルフード、ブラックアフリカ料理の代表料理だと思います。右手でちぎって、オクラソースやピーナッツソースや、鶏のトマト煮などにつけて絡めていただきます。これがめちゃくちゃ美味しいから西アフリカや中央部アフリカの旅は飽きません。ラップにくるんで置いてあるのも懐かしい光景です。

材料

2人分):

乾燥キャッサバ粉(※1)
300mL
熱湯
1L(※2)
  • ※1:GARI(ガリ)の名前で輸入食材店で取り扱われています。ブラジル料理のファロファの材料と同じです。
  • ※2:実際に使うのは、作って比較的すぐ食べる場合はおよそ480mLで、時間を置いて食べる場合は500mLくらいです。しかし湯量がギリギリだと調整できなくなり場合があるので、冷めにくいためにも1Lくらい沸かしておきます。

調理時間

:10 分(調理後置いておく時間を除く)

作り方

  1. 片手鍋に乾燥キャッサバ粉を入れる。
  2. 熱湯を350mL入れ、素早く全体を混ぜ、続いて1分くらいかけて中を混ぜて水分を全体にゆきわたらせる。
  3. 熱湯を130mL入れ、ヘラで力をかけて5分ほど練る。一部分をヘラ全面を使って押しつけながらすりつぶし、別の部分を押しつけながらすりつぶし、これを繰り返して全体を練る。
  4. 2つに分け、1つずつラップにくるみ、電子レンジ500Wで2つ1分間加熱。
  5. 食べるまで1つずつタオルにくるんで30分間保温しておく。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 10mL単位で計量できるカップがあるとよいです。
  • 力をかけて練り上げる料理なので、鍋を支えるためにも、片手鍋を使います。
  • 薄いヘラだと折れ、金属類は曲がるので、丈夫な木べらあるいは竹べらを使います。
  • 2人分だけ作る場合は少量ゆえ調理中に温度が下がりやすい、最後に電子レンジ加熱をして補い、なおかつ水分が全体に良好に浸透するようにしています。
  • キャッサバ量と水分量の比率を段階的に変えて作成研究したところ、使用する熱湯の量は、比較的すぐ(例えば作成後3時間以内)食べる場合は全量480mLくらいが適切でした。時間が経ってから食べる場合は水分がキャッサバ組織に完全浸透しており、全体がかたくなりやすいことから、全量500mLくらいが適切でした。よって、レシピ中に記載されている「130mL」は、作り置きする場合は「150mL」になります。
  • 現地では、計量せずに、作ります。硬ければ湯を足し、ゆるければキャッサバ粉を足します。もちろんそのように作ってよいのですが、今回は上記のように分量を検討したので、目安としての分量を記載しています。
  • 現地のローカル食堂では作りたてが出るとアツアツです。作り置きが出ると冷めています。熱いほうが美味しいのですが手でつかむとやけどしそうなほど熱いので、ここでは作ってから30分置くことで、つかめる熱さ程度のレシピとしました。置いておく時間は気温によって加減するとよいです。

Tips about cuisine

  • 「エバ」のローカル言語の綴りは「Eba」または「Ẹbà」。
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