フェセンジュン

  • イラン料理

  • 現地表記

    :فسنجان(ペルシャ語)

  • 概要

    :鶏肉のくるみ&ざくろソース煮

フェセンジュン

この料理は、くるみと鶏肉とざくろ、主にこの3つの材料で作ったとびっきり美味し煮込み料理です。しかも、くるみ味、ざくろ味の料理なのに、ご飯と一緒に食べるのだから、日本の食卓とはとても離れた味わいです。しかしとびっきりの美味しさには食べてびっくりしますし、食べたみんながびっくりしています。なおこのざくろソースはコーカサスやイランでは日常的かつ人気のある調味料です。今回は現地の味に近いものを作りたいと思い、現地のざくろソースを使ってこの料理を作りました。日本では輸入食材店などでないと手に入らない珍しいものかもしれませんが、私はいつかこの料理を、例えばザクロジュースなどを代用に使い、私たちにとって手に入りやすい材料で、この美味しい美味しい料理をいつか作りたいと思っております。

材料

4人分):

熱湯
50 mL
サフラン
10本
くるみ
200 g(※1)
ザクロペースト(※2)
大6
砂糖
小1
玉ねぎ
1個
鶏もも肉
2枚
サラダ油
大1
ターメリックパウダー
小1/2
薄力粉
小2
シナモンパウダー
小1/2
小1
こしょう
小1/3
カルダモン(※1)
2さや
2.5 C
  • ※1:くるみは殻を含まない重さです。殻をむいた状態で売られているものを買うと、分量が分かりやすいです。また、くるみの量はこのレシピでは贅沢に使っているので、減らすこともできます。
  • ※2:ザクロペーストはイラン料理やトルコ料理食材店で購入可能かと思いますが、入手が難しい場合、水の全量をザクロジュースなどに置き換えるなどで、代替可能だと思います(ただし未検証)。
  • ※3:カルダモンのホールがなくカルダモンパウダーがある場合、カルダモンパウダーを小1/3くらい入れるとよいです。カルダモンがなければ省いてよいです。

調理時間

:1 時間 30 分

作り方

  1. 熱湯50 mLを用意し、小皿に入れ、サフランを入れ、サフランの色を出しておく。
  2. ミキサーに、くるみ、ザクロペースト、砂糖、サフランを浸けている水をサフランごと入れて、ミキサーにかけ、なめらかなペースト状のくるみソースを作る。ミキサーが回りにくい場合、煮込みに使う水の一部を加えてなめらかにする。
  3. 玉ねぎは、縦に4つ割りにしてから薄切りにする。
  4. 鶏もも肉を食べやすい大きさに切る。
  5. 調理する鍋にサラダ油を入れて中火で加熱し、鶏もも肉を皮が下になるように入れ、ターメリックパウダーをかけ、鶏の皮から脂を出すようにして炒める。
  6. 鶏肉が鍋底にくっつくようなら木べらなどで鍋底をこすりながら、鶏肉を両面焼く。
  7. 鶏肉が焼けたら鍋の端に寄せ、玉ねぎを入れ、混ぜながら炒める。
  8. 玉ねぎが色づき始めたら、薄力粉を全体に振り入れて混ぜ、シナモンパウダー、塩、こしょうを加えて全体を混ぜる。
  9. カルダモンのさやを包丁で割り、中の種を入れる。
  10. ミキサーの中のくるみソースを入れ、残りの水でミキサーを回し、ミキサーの中身を洗い入れる。
  11. 弱火にし、ときどき混ぜながら、フタをして1時間煮る。途中で味見をし、塩加減や甘酸っぱさ加減やとろみ加減を好みに調える。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • カルダモンを加えない現地のレシピも多いのですが、入れると香りがとてもよく、シナモンの香りともよく合うので、私は好んで入れています。
  • トマトピューレを加えるなど、黒っぽい出来上がりのものもあります。
  • 写真では仕上げにドライクランベリーを乗せています。

Tips about cuisine

  • 「フェセンジュン」のペルシャ語(イランの公用語)の綴りは「فسنجان‎」。


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