ピエスカビッツァ

ピエスカビッツァ

かつてバルカン半島には、南スラブ人が居住する地域(ブルガリアを除く)を単一国家として統一する、ユーゴスラビアという国がありました。この地域の食文化に大きな影響を与えた要因の1つがオスマントルコの侵攻と支配であり、その影響か、今もバルカン半島にはひき肉を使う料理が目立って存在しています。ピエスカビッツァはそんなバルカン半島の国々のハンバーグです。複数の種類の肉を混ぜて調理するのと、トルコやハンガリーに近い地域柄か、パプリカパウダーをたっぷり入れる味わいが、日本でいつも食べるハンバーグとは違う味わいを出していて、美味しいです。

材料

2~3人分):

玉ねぎ
1/2個
にんにく
1かけ
サラダ油
小1
ひき肉(※1)
400g
小2/3
パプリカパウダー
小1
カイエンペッパー
少々
こしょう
少々
ナツメグパウダー
あれば少々
サラダ油
大1
  • ※1:牛肉、豚肉、羊肉のひき肉のうち2種類を混ぜて使います。セルビアやクロアチアでは牛や豚、マケドニアやボスニアヘルツェゴビナでは牛や羊といったように、イスラム教徒は豚肉を忌避する地域の差異があります。

調理時間

:20 分(冷蔵庫で寝かす時間を除く)

作り方

  1. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにしてフライパンに入れ、サラダ油少々で炒め、しんなりして火が十分に通ったら火を消して冷ます。
  2. ボウルにひき肉、炒めた玉ねぎとにんにく、塩、パプリカパウダー、カイエンペッパー、こしょう、ナツメグパウダーを入れて、手で丹念に練るようによく混ぜる。
  3. 冷蔵庫に入れて1時間~1晩寝かせる。
  4. 生地を4~6つに分け、両手を毎回水で濡らして1つずつ平たく薄く成形し、サラダ油を敷いたフライパンに入れ、弱火で片面4、5分ずつじっくり焼く。
  5. ひとつ切り分けてみて中まで火が通っていれば出来上がり。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ベーキングパウダーを少々加えるレシピもあります。
  • 卵を加えるレシピもあります。
  • 成形するときは通常のハンバーグよりも薄くなるようにします。
  • 付け合わせの定番は、生玉ねぎ、円盤状パン、クロテッドクリーム(カイマック)、赤ピーマンペースト(アイバル)などです。

Tips about cuisine

  • 「ピエスカビッツァ」のセルビア語(セルビアの公用語)、ボスニア語(ボスニアヘルツェゴビナの公用語)、クロアチア語(クロアチアの公用語)、モンテネグロ語(モンテネグロの公用語)、スロベニア語(スロベニアの公用語)における綴りは「Pljeskavica」。


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