アプフェルロートコール

アプフェルロートコール

紫キャベツとリンゴをくったりと煮たこの料理、最初は意外な組み合わせに驚く人も多いと思います。しかしリンゴはすっかりと形を消し、食べるときには、ここにリンゴが入っているとは思えないほど、とにかく「紫キャベツが美味しい」と感じる料理になるのです。少々加えたビネガーにより紫色が鮮やかでお皿に乗っていると色合いも映える料理です。

材料

500mL保存容器1つ分):

バター(※1)
大1
玉ねぎ
1/4個
紫キャベツ
500g
リンゴ(※2)
1個
酢(※3)
大1(※4)
クローブ(※5)
2粒
ベイリーフ
1枚
1/2C
小1/2
こしょう
少々
  • ※1:バターの代用はマーガリンや牛脂。
  • ※2:リンゴの品種は問いませんが、酢を入れる料理なので、酸味があるリンゴを使うと良い味になります。
  • ※3:アップルビネガーがあればそれを使いますが、ワインビネガーでも、日本の米酢でもよいです。
  • ※4:リンゴの酸味や好みの酢加減によって増やしてもよいです。ただし酢を入れないときれいな色が出ないので省かない。
  • ※5:クローブは粒(ホール)を使います。なければパウダー、あるいは省いてもよいです。

調理時間

:1 時間

作り方

  1. 玉ねぎをみじん切りにする。
  2. フタのできる鍋にバターと玉ねぎを入れて中火で加熱し、玉ねぎが少し茶色く色づくまで炒める。
  3. キャベツの葉をまな板に重ねて乗せ、まず5cm幅に切り、次に5mm幅に切る(5cm×5mmの千切りにする。)。
  4. 玉ねぎの色が変わったらキャベツを入れて中火で炒めながら混ぜ、全体にバターを絡める。
  5. リンゴをまるごと水で洗い、皮はむかずに芯を取り、粗みじん切りにして鍋に入れる。
  6. 酢、クローブ、ベイリーフ、水、塩、こしょうを入れて、弱火にかけ、ときどき混ぜながら30分煮る。
  7. 味見をして、塩加減、酸味加減、甘み加減を調え、フタをあけて水分がほどよく飛ぶまで煮る。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • クランベリージャムやジュニパーベリーを少々加えるレシピもあります。
  • リンゴジュースや赤ワインを入れるレシピもあります。
  • バターではなくサラダ油で作るレシピもあります。しかしバターで作るほうが風味が良いと思います。また現地では鶏や鴨の油脂で作ることもあるので、動物性脂肪として、牛脂やラードや鶏油も良いと思います。
  • キャベツとリンゴの比率は作る人によってさまざまです。
  • 1時間煮るレシピも2時間煮るレシピもあるのですが、今回は30分煮たところでリンゴも姿をなくし、キャベツもくたくたになり、良い味になりました。煮る時間も好みでよいです。
  • キャベツの芯を使うレシピと使わないレシピがあります。使う場合はごく薄い千切りにするとよいです。
  • 玉ねぎのみじん切りを炒めるとき、途中で小さじ1杯くらいの小麦粉をふるって入れて粘度をつけるレシピもあります。
  • 1日冷蔵庫に入れて寝かせると美味しいことと、冷蔵庫で日持ちもし、現地では小分けにして冷凍保存する家庭もあるので、作り置きに適しています。

Tips about cuisine

  • 「アプフェルロートコール」のドイツ語(ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、ルクセンブルクの公用語)の綴りは「Apfelrotkohl」。
  • 「Apfel」(アプフェル)はリンゴ、「rot」(ロート)は赤、「kohl」(コール)はキャベツの意味。よって「Apfelrotkohl」(アプフェルロートコール)は「リンゴと紫キャベツ」という意味である。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。