ブールオーセップ

  • フランス料理

  • 現地表記

    :Beurre aux cèpes(フランス語)

  • 概要

    :イグチ(天然きのこ)入りバター

ブールオーセップ

イグチという天然きのこが採れたら、フランス風のステーキ用バターを作ってみませんか。フランスでも牛肉や鹿肉に良く合うとされます。ラップに棒状に巻けば、いつでも使いやすい形で冷蔵保存できます。狭義にはヤマドリタケで作りますが、広義には他のイグチ系の可食きのこでも作ることができます。バターをあしらうフランス風のステーキに美食きのこの美味しさが加わって美味しいですよ。

材料

作りやすい量):

イグチ(※1)
100g(※3)
バター(※2)
100g(※3)
にんにく
1かけ
小1/4
こしょう
少々
  • ※1:ヤマドリタケやヤマドリタケモドキなど、きのこ狩りで採れたもの。日常的に手に入る代用はしいたけ。
  • ※2:バターの代用はマーガリン。
  • ※3:ここではきのことバターを1:1で作りましたが、配合比はまったく任意です。

調理時間

:15 分(イグチを水に浸ける時間と冷蔵庫でできたバターを固める時間を除く)

作り方

  1. イグチを水にしばらく浸けて、中にいる虫を追い出す。
  2. バターを室温に置くか、気温が低い季節は軽く電子レンジにかけるなどして、柔らかくする。
  3. ふきんやキッチンペーパーでイグチの水気を軽く切り、包丁で粗みじん切りに刻む。
  4. にんにくを細かくみじん切りにする。
  5. バターの一部(大2くらい)をフライパンにとり、にんにくとイグチを炒め、塩こしょうをふる。
  6. イグチから水分が抜けてきて十分に火が通ったら火を止め、粗熱を取る。
  7. 炒めたイグチとにんにくをバターに入れて全体が均一になるように混ぜ、冷やし固める。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • バターが固いままではきのこと混ざらないのですが、完全な溶かしバターにすると再び固めても美味しくないので、「ゆるいバター」を目指して、ゆるく温度を上げるようにします。
  • バターを混ぜ終わったあと、ヘラでココット皿に入れて冷やし固めてもよいし、ラップに入れて棒状に包んでから冷やし固めてもよい。
  • ヌメリイグチやハナイグチで作っても美味しいです。

Tips about cuisine

  • 「ブールオーセップ」のフランス語(フランスの公用語)の綴りは「Beurre aux cèpes」
  • 「ブール」(Beurre)はバターの意味、「セップ」(cèpes)はイグチ系きのこ(狭義にはヤマドリタケ(ヤマドリタケモドキも含む))である「cèpe」(セップ)の複数形、「aux」(オー)は方向性を指す単語である「à」(ア)と複数形の名詞の定冠詞である「les」(レ)の縮約形で、「aux cèpes」(オーセップ)は「イグチ系きのこを合わせる」といった意味になる。よって、「ブールオーセップ」(Beurre aux cèpes)は「イグチバター」といった訳になる。
  • 「cèpes」(セップ)の綴りにある「è」はぼんやりした口の形で「エ」と読む指示である(決して下げ調子で読むという指示ではない)。
    ベルギーのサラダから、フランス語料理名におけるアクサン(éやè)が分かる。|あづさDIARY


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