グラーシュオドスビニェティーネ

グラーシュオドスビニェティーネ

グラーシュとは、東欧や中欧で煮込み類を意味する言葉で、一般的にはたっぷりのお肉と玉ねぎのとろける旨味があって、あとはパプリカ、トマト、マジョラムなどが入って、リッチな美味しさをもつものです。今回作ったシチューは、ひとくち食べたときに「中欧や東欧ってこんな味!」と思いだせるもので、現地の味が再現できて、良かったです。

材料

4人分):

玉ねぎ
300g
ラード
大3
ピーマン
200g
にんにく
4かけ
乾燥マジョラム
小1
クミンパウダー
ひとつまみ
トマトジュース
1C
500mL
豚かたまり肉(※1)
500g
ベイリーフパウダー(※2)
小1/2
小1/2
こしょう
小1/3
赤ワイン
250mL
パプリカパウダー
小1
  • ※1:今回はヒレ肉を使いました。バラ肉でもよいです。現地でも脂の入った肉は好まれます。
  • ※2:ベイリーフは別名ローリエ、ローレル、月桂樹。パウダーがなければ乾燥した葉を2枚くらい入れてあとで取り出す方法でもよいです。

調理時間

:1 日

作り方

  1. 玉ねぎを粗いみじん切りにし、フタのできる煮込み鍋に入れる。
  2. 鍋にラードを入れて加熱し、玉ねぎを中火で茶色みがかってくるまでじっくり炒める。
  3. ピーマンを1cm角に切り、にんにくを細かいみじん切りにし、鍋に入れて玉ねぎと共に炒める。
  4. 乾燥マジョラムとクミンパウダーを入れて全体を混ぜながら炒め続ける。
  5. トマトジュースと水を入れ、フタをして中火で15分煮る。
  6. 豚肉を食べやすい大きさにカットする。
  7. 鍋に豚肉、ベイリーフパウダー、塩、こしょう、赤ワインを入れ、軽く混ぜ、1時間ほど弱火で煮る。
  8. ときどき鍋底の焦げを落とすようにかき混ぜる。
  9. パプリカパウダーを加え、全体を混ぜて味見をし、塩加減などを調える。
  10. 火を止めて室温で放置し、室温に冷えたら再度加熱して数分間弱い沸騰状態で煮て、再び火を止めて室温で放置する。
  11. 放置と再加熱を数回繰り返して、出来上がり。翌日に食べる。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 煮込んで冷ますことを数回繰り返すことで、お肉も柔らかく、野菜の旨味も煮汁にとけこんだ、美味しいグラーシュができます。よって調理時間を1日としました。
  • 乾燥マジョラムは手に入りにくいかもしれませんが、あれば入れると中欧や東欧の風味が出ます。
  • トマトジュースは、生のトマトであったり、トマト缶を使用してもよいです。
  • 2時間くらいの調理で食べるレシピもあります。
  • じゃがいもを加えるレシピもあります。
  • 玉ねぎを炒めたところにパン粉を加えて炒め、シチューにとろみをつけるレシピもあります。
  • 水分が減ってきたら、必要なら水を足して構いません。

Tips about cuisine

  • グラーシュオドスビニェティーネのクロアチア語(クロアチアの公用語)、ボスニア語(ボスニアヘルツェゴビナの公用語)、セルビア語(セルビアの公用語)(ラテン文字表記)の綴りは「Gulaš od svinjetine」。
  • 「Gulaš」(グラーシュ)はシチューや煮込み、「od」(オド)は英語の「of」、「svinjetine」(スビニェティーネ)は豚肉の意味。よって「Gulaš od svinjetine」(グラーシュオドスビニェティーネ)は「ポークシチュー」の意味になる。


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