チキンケラグエン

  • グアム料理、北マリアナ料理

  • 現地表記

    :Chicken Kelaguen(英語とチャモロ語)

  • 概要

    :鶏肉のレモン果汁和え

チキンケラグエン

ケラグエンは、グアムや北マリアナの先住民チャモロの文化。冷蔵庫がない時代でも、酸をきかせてお肉や魚が日持ちするように和える、現地の保存食です。

材料

2人分):

唐辛子(※1)
少々
鶏肉(※2)
200g
玉ねぎ
1/8個
乾燥ココナッツ(※3)
大2
レモン果汁
大3(※4)
小1/3
小ねぎ
少々
  • ※1:私は日本の鷹の爪サイズで1/2本を使いました。唐辛子の大きさや辛さの好みによって増減するとよいです。また、あれば生唐辛子がよいです。
  • ※2:ささみなどほぐれやすいものがよい。
  • ※3:ココナッツロングなどの名称で売られています。ココナッツの殻の内側の白い部分をシュレッダーにかけたような形状をしているものです。
  • ※4:酸でしめるのがこの料理の定義なので、酸っぱいのが大丈夫なら、もっとたくさん入れてもよいです。

調理時間

:20 分(乾燥唐辛子をぬるま湯で戻す時間を除く)

作り方

  1. 乾燥唐辛子を使う場合は、何時間か前から少々のぬるま湯に浸して、水分を含ませておく。
  2. 鶏肉を炒めやすい大きさと薄さに切っておく。皮は取り除いておく。
  3. フライパンに油を薄くひいて中火で加熱し、鶏肉を入れ、フタをして、10分くらい炒め、中まで火を通す。
  4. 唐辛子をすり鉢に入れて、細かく、あるいはペースト状にする。
  5. 玉ねぎを細かいみじん切りにする。
  6. 唐辛子が入ったすり鉢に火が通った鶏肉を入れ、すりこぎで叩いて粗く潰したのち、細かいそぼろ状にしていく。
  7. 玉ねぎ、乾燥ココナッツ、レモン果汁、塩を入れて、むらなく混ぜる。
  8. 味見をして、酸味や塩加減を調える。
  9. 仕上げに小口切りにした小ねぎを入れてさっと混ぜる。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 鶏肉をゆでてもよいのですが、味が抜けるので、フタをして蒸し焼きにしました。
  • 酢じめならぬ「レモン果汁じめ」とするのがこの料理の定義なので、酸味がぼけないようにするとよいです。
  • グアムや北マリアナのレモンは酸味が強いので、日本の場合、レモン果汁だけで酸味をより強くしようとすると水っぽくなるかもしれない。よって、クエン酸(食用のものがあればそれがよい)を補助的に使うと、引き締まった味を出すことができます。

Tips about cuisine

  • 「チキンケラグエン」のグアムや北マリアナの言葉での綴りは「Chicken Kelaguen」。
  • 「Chicken」(チキン)は英語で鶏肉の意味、「Kelaguen」(ケラグエン)はチャモロ語(グアムや北マリアナの公用語)でレモン果汁(あるいは今は使う人が少なくなったがココナッツビネガー)でしめる料理を指す。よって、「Chicken Kelaguen」(チキンケラグエン)は「鶏肉のレモン果汁しめ」という意味になる。


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