ファッティガリッダレ

  • スウェーデン料理

  • 現地表記

    :Fattiga riddare(スウェーデン語)

  • 概要

    :小麦粉入りと卵入りの牛乳液をしみこませて作るフレンチトースト風

ファッティガリッダレ

作ってから時間が経ってしまったパンを美味しい料理に変えること。これは、パンを主食とする国には必ず根付いている、台所の知恵に違いありません。日本語として「フレンチトースト」の名称で定着しているものの、フランス人は決して「フレンチ」トーストとは呼ばないわけで、その土地、その国になじんだ呼び名があるものです。「Fattiga riddare」は、分離して単語を直訳すると、貧しい=スウェーデン語のFattiga=英語のPoor、騎士=スウェーデン語のriddare=英語のknightなのですけれど、でも、「Fattiga riddare」という熟語として直訳すると、英語では「French toast」、日本語では「フレンチトースト」になるのです。

材料

2人分):

牛乳
200mL
薄力粉
大1
小1/3
砂糖
小2
1個
厚切り食パン(※1)
2枚
バター(※2)
大1.5
グラニュー糖
小1弱
シナモンパウダー
好みの量
  • ※1:今回は5枚切りの食パンを2枚使用しています。
  • ※2:バターのかわりにマーガリンでもよい。

調理時間

:30 分

作り方

  1. 食パンが2枚並んで置けるバットに、牛乳、薄力粉、塩、砂糖、卵を入れ、小さな泡だて器で均一になるように撹拌する。
  2. 食パンを縦2つ切りにして、バットに置く。
  3. しばらく経って、食パンが牛乳卵液の1/3くらいを吸ったと思われたら、食パンをヘラを使ってやさしくひっくり返す。
  4. しばらく経って、牛乳卵液の8割方が吸われたら、もう一度ひっくり返す。
  5. フライパンを中火で加熱し、バターを落とし、バターが融けて均一にゆきわたったら、食パンを重ならないように並べ、バットに残った牛乳卵液を食パンの上にかける。
  6. 中火でじっくり加熱し、裏面がキツネ色に焼けたら、ひっくり返して、もう片面も焼く。
  7. 焼けたら皿の上に乗せて、グラニュー糖をふりかけ、シナモンパウダーをふりかける。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • パンを小さく切って作ると、料理名が「スモールフレンチトースト」を意味する「Fattiga små riddare」(ファッティガスモリッダレ)(små=小さい)に変わってしまうこともある。市販の食パンを縦1/2にする程度で良いと思います。
  • 最低でも片面5分は牛乳卵液をしみこませます。
  • フライパンが小さい場合は、バターを2度に分けて使用し、半量ずつ焼きます。
  • スウェーデンではさらにジャムを乗せて食べます。

Tips about cuisine

  • 「ファッティガリッダレ」のスウェーデン語(スウェーデンの公用語)の綴りは「Fattiga riddare」。熟語として直訳して、フレンチトーストの意味。
  • 「fattiga」(ファッティガ)は貧しいという意味。「riddare」(リッダレ)は騎士という意味。


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