サンバルリチャリチャ

  • インドネシア料理

  • 現地表記

    :sambal rica rica(インドネシア語)

  • 概要

    :爽やかで辛味の強いトマトペースト

サンバルリチャリチャ

サンバルはトマトや唐辛子をベースにしてすりつぶして作る調味タレのようなものです。リチャリチャは、スラウェシ島名物のサンバル。スラウェシ・・・と言っても、インドネシアの島の位置は複雑でなかなか分からないのだけれど、ともあれ、東西に伸びる島嶼群の真ん中あたり。マナドやマカッサルという大都市がある島がスラウェシ島で、そのマナドという街の名物料理が、このリチャリチャを使ってさっと煮込むチキンです。トマトにレモングラスに、たっぷりの唐辛子など、爽やかで旨味が強いこのソースは本当にリッチな味わいです。そういえばricaってスペイン語で「リッチ」っていう意味ですね。どこか淵源でつながりがあるのかしら。ともあれ酸味と香りがすがすがしくて、にんにくや玉ねぎの旨味もしっかり出ていて、鶏肉以外の料理にも幅広く使えます。

材料

作りやすい量):

鷹の爪
5~10本(※1)
ごく少々
レモングラス(※2)
みじん切りで大1
コブミカンの葉(※3)
2枚
トマト
中2個
紫玉ねぎ
中1/2個
にんにく
1かけ
生姜
にんにくと同量
砂糖
ひとつまみ
サラダ油
大1
  • ※1:リチャリチャは、一般的には、強い辛さをもつ料理ですが、インドネシア現地でもそれほど辛くないリチャリチャもあるので、辛さは無理のない程度から始めることを推奨します。また、小粒の激辛唐辛子を混ぜると辛味の質が現地に近くなります。
  • ※2:レモングラスは緑色の部分ではなく、付け根の太い部分を使います。なければレモン果汁とレモンの皮を少し加えて風味づけします。
  • ※3:なければ柑橘の若い葉で代用。

調理時間

作り方

  1. 鷹の爪をごく少々の水につけてふやかしておく。
  2. 材料をすべて粗く刻む。
  3. ミキサーかバーミックスで、なめらかなペーストにする。
  4. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、ペーストを入れて炒める。
  5. (炒めにくい場合はサラダ油を追加してもよい)
  6. 途中味見をして、香りや辛味の加減を調える。
  7. 水分がよく飛んで、流れない固さのペーストになったら出来上がり。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 現地では石臼ですりつぶしますが、日本ではミキサー、バーミックス、すりばちあたりの道具を使って作ります。
  • レモングラスや柑橘の葉の筋っぽさが気になる場合、包丁で細かくみじん切りにしてからミキサーにかけるとよいです。
  • ターメリックパウダー、クローブパウダー、コリアンダーパウダー、塩、乾燥海老、レモン果汁などを入れてもよいです。
  • ミキサーやバーミックスが回りにくければ水を足します。
  • すりばちとすりこぎで作ってもよいです。その場合は、溝にペーストが残らないように、少々の水で洗ってフライパンに入れるとよいです。
  • 現地ではしばしばクマンギの葉を入れます。タイのホーリーバジルがあればそれを使うとよいです。

Tips about cuisine

  • 「サンバルリチャリチャ」のインドネシア語(インドネシアの公用語)の綴りは「sambal rica rica」。
  • 「sambal」(サンバル)はトマトや唐辛子をすりつぶして作るペースト風のタレを意味する。
  • 「rica」(リチャ)は唐辛子の意味だが、「rica rica」(リチャリチャ)は、トマトや唐辛子をすりつぶして作るマナド(スラウェシ島の大都市)風のタレを意味する。


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