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【基礎情報】
国名:大韓民国、South Korea、首都:ソウル、ISO3166-1国コード:KR/KOR、独立国(1948年日本統治の後)、公用語:韓国語、通貨:ウォン。
【地図】
韓国は、中国、日本(、北朝鮮)が近くにあり、ロシアやモンゴルともやや近い位置関係にあります。
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◆中国と日本の狭間で、独自の料理が育った。
「テーハミングー」って、聞いたこと、ありますか? 漢字で書くと「大韓民国」です。日本語では「韓国」と呼ばれることが多く、日本人にも人気の旅行先です。
*このサイトでは、いわゆる北朝鮮(North Korea)について、別途ページを設けます。日本は北朝鮮を国家として承認していませんが、北朝鮮は、諸外国から国家として認められているのがその理由です。両国ともに朝鮮半島全域を自国と主張していますが、本ページは、いわゆる「South Korea」である韓国料理を紹介します。
食の都全州の、豆腐料理の名店で食べるスンドゥブチゲ。(撮影地全州)
中国と日本には、古より、それぞれに発展した文化がありました。双方との歴史的つながりの深い朝鮮半島の食文化は、それらを含む近隣国の影響と、自国の山海の恵みを受けて培われてきました。近代史の中では日本統治下に置かれ、行政上日本となったことから、日本の食材が流通しました。仏教の教えから、殺生を避け野菜を食べる概念も長く根付いてきましたが、一方でモンゴルの侵攻は肉食文化の一端を築いたと言われます。朝鮮半島はそれら近隣国の影響を受けながらも、唐辛子を多用する赤くて辛い料理が独自に発展しました。南北分断状態で、南部が発展し、韓国人が世界各国でアジア料理店の調理人として立つ今、韓国の料理は、アジアンフードの代表選手の一角を担っていると言えます。
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◆主食 Staple
米は本来暑いところで作られる作物でした。南北に長い朝鮮半島でも、稲作が盛んなのは特に韓国側です。「日本の日常の食」と聞かれて我々は「ごはんとみそ汁とおかず」と答えるように、韓国でも、基本は「パプとククとパンチャン」、すなわち、ごはんやスープに、パンチャンと呼ばれる複数の小皿料理のお惣菜です。
韓国のごはん料理では、ピビンパ(各種ナムル(おひたし)や肉などを乗せ、コチュジャン(唐辛子味噌)を絡めて混ぜて食べるもの)やキムパ(海苔巻き)が有名ですね。そのほか、サムパ(ごはんを野菜で巻いて食べるもの)やポクンパ(焼き飯)、クッパ(雑炊)などのごはん料理があります。お粥もあって、チュクといいます。
ポクンパ(焼き飯)の中でも、特に韓国らしさがあって美味しいと思うものはキムチボクンパ(キムチチャーハン)です。クッパの中では、コンナムルクッパ(もやしスープにごはんが入っているもの)が有名どころでしょうか。
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◆パンチャン Side dishes
韓国語を話せない私が、日本語を話せない韓国人の家庭にホームステイをしたとき、会話は英語が中心になるのですが、そのとき韓国人は食事前に食卓に並ぶ数々のお皿、いわゆるパンチャンを、英語で「サイドディッシュ」と説明してくれました。
「韓国料理といえば辛い物」という印象がありますが、辛くない料理もいっぱいあり、例えばある食堂で7つの小皿からなるパンチャンがで出されたとき、辛いものはキムチ(白菜キムチ)とカクドゥギ(大根キムチ)で、残りは青菜のナムル(おひたし)、うずらの卵の醤油煮、ナスの薄い醤油煮物、豆を甘く炊いたもの、小魚の乾煎り。という具合です。日本人が韓国を旅したときには、パンチャンがおかわりし放題なことに、きっと驚くことでしょう。
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料理名一覧 Food & Drink Glossary
【ごはんもの】
- ポクンパ(볶음밥)・・・焼き飯
- キムチボクンパ(김치볶음밥)・・・キムチチャーハン
- キムパ(김밥)・・・海苔巻き
- クッパ(국밥)・・・雑炊
- コンナムルクッパ(콩나물국밥)・・・もやし入り雑炊
- サムパ(쌈밥)・・・ごはんを野菜で巻いて食べる
- チュク(죽)・・・お粥
- ピビンパ(비빔밥)・・・ごはんに各種ナムルや肉などを乗せ、コチュジャンを絡めて混ぜて食べる。
【漬物類】
- キムチ(김치)・・・発酵させた野菜の総称。多くは唐辛子を含む。
- カクドゥギ(깍두기)・・・日本ではカクテキ。角切り大根のキムチ。
【おひたし】
- ナムル(나물)・・・おひたしの総称。
【調味料】
- コチュジャン(고추장)・・・唐辛子味噌
【その他】
- パンチャン(반찬)・・・おかず、付け合せ、サイドディッシュのようなもの