スジャ

  • 国

    :中国料理

  • 現地表記

    :སྲུབ་ཇ།(チベット語)

  • 概要

    :チベットのバター茶

スジャ

チベットを旅して感激し、日本に帰ったら日本でチベット味のレシピを作ろうと決めました。そのNo.1がツァンパで、No.2は日本で言うところの「チベタンバター茶」です。チベットにはチャノキ(茶葉がとれる木)はないのですが、宋の時代には、中国茶とチベット馬の「茶馬貿易」があり、バター茶はチベットの生活に欠かせない最重要の飲み物となりました。むかしチベットを西方の僻地まで旅した夫の体験談ですが、「チベットを奥地へ進むとまじで口にするものがツァンパ(日本で言うはったい粉)とバター茶しかなくなる」だそうで(しかも茶がうっすいと)。私のレシピはそういううっすい茶ではなく、チベットの茶屋で淹れ方を見せてもらって分量も記録したときの味。塩加減もばっちり。色もばっちり。ごくごく飲める美味しさもばっちり。よくできた再現レシピだと嬉しく思っております。作り方詳細は下記リンク先参考。

本格的で美味しいチベットバター茶を自宅で淹れる方法

材料

(約900 mL分):
<黒茶を煮出す>

黒茶の茶葉(※1)
7 g
水
1 L
  • ※1:黒茶は中国製の磚茶(とうちゃ)があればよいですが、普通のほぐれたプーアル茶でよいです。

<バター茶を作る>

バター(※1)
大1
煮出した黒茶
150 mL
塩
小1
牛乳
150 mL
熱湯
600 mL
  • ※1:バターはここでは有塩バターを使っています。無塩バターも使えます。

調理時間

:(黒茶を放置する時間を除く)

作り方

:

  1. <1時間以上前に黒茶を煮出しておく>黒茶の茶葉と水を鍋に入れて強火にかけて沸騰させ、沸騰後は弱い沸騰を保つ程度に火加減を弱めて5分沸かし、火を止めて濾さずに1時間以上置いておく。
  2. バターを冷蔵庫から出して室温に戻しておく。※融けてはいけないので夏は冷蔵庫の中でもよい。
  3. <バター茶を作る>バター、煮出した黒茶、塩、牛乳、熱湯をミキサーに入れ、泡が立ってバターが分離しなくなるまで十分に混ぜる。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

:

  • 黒茶の出具合により仕上がりの色が変わります。黒茶をしっかりと煮出しておくと美しい出来栄えになります。茶葉はメーカーによって色や味の出具合いが違うので、使った量を記録し、出来上がりを見て次回から増減するとよいです。
  • 現地ではバター茶を作るために黒茶をヤカンに煮出しているので、再現レシピでも1時間以上前には黒茶を煮出しておきたいです。
  • チベットの僻地に行くと茶葉が少なく薄い茶ばかりに出会うこともしょっちゅう。よって茶葉が少ないバター茶も現実的に存在します。
  • ハンドブレンダーやハンドミキサーでは上手に作れませんでした(撹拌後バターが分離してきます)。ミキサーを使って1分以上しっかりと撹拌するとよいです。
  • レシピの分量がミキサーに入らない場合は材料をすべて半量にして作るとよいです。
  • くるみやツァンパ(ハダカムギの粉)やチーズを加えてミキサーにかけるレシピもあります。
  • 作り方の詳細は下記リンク先参照。
  • 本格的で美味しいチベットバター茶を自宅で淹れる方法

Tips about cuisine

  • 「スジャ」のチベット語(中国の西部に分布するチベット族の言語)の綴りは「སྲུབ་ཇ།」。
  • 「སྲུབ」(ス)はミルクを撹拌することを意味し、「ཇ」(ジャ)は茶の意味。よって「སྲུབ་ཇ།」(スジャ)は「撹拌ミルクティー」という意味になる。途中の「་」は「意味の途切れ」(文節)を示し、末尾「།」は単語末尾であることを示す。
  • チベット語は7世紀に文字が作られ現在まで発音が大きく変化し、「文字が古文で発音が現国」ほどの乖離がある。「སྲུ」の字は「ས」(s音)と「ུ」(u音)で「ス」で、「ྲ」が入ることで「ユのような反り舌をまぜて言うス」(sü音)となったもの。「བ」(p音)は現代チベット語ラサ方言ではほぼ脱落している。よって「སྲུབ」は「ス」となる。
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