バハラート

バハラート

西がマグレブなら東はマシュリク。マグレブはリビア西部~モロッコというローマから見た西方で、マシュリクはイラクのバグダッド世界からシリアレバノンヨルダンパレスチナという東方のこと。世界にミックススパイスは無数に存在しますが、香りをかいで中東のエキゾチックな気分を高めてくれるスパイスとして、マシュリク地方定番調味料であるバハラートはとても大きな存在感があるので、料理が簡単に中東フレーバーになります。そのためバハラートは私が長年作りたいと思っていたミックススパイスですが、いざ作ろうと思っても作り手やメーカーにより組成が様々で、レシピを単一に決めることはできず苦労しました。そしてやっと「これだ」と、中東料理の香りの記憶とよく重なるミックススパイスが完成しました。私が目指したバハラートは、淡い茶色の、中東フレーバーが素晴らしい、そしてこれを作ってくださった方も気に入っていただけると思えるような配合で、作るのが簡単で、仕上がりがきめ細やかなものです。中東ではしばしば「seven spices」(香辛料7つ)と呼ばれますが実際には8種類以上配合されていることのほうが普通で、このレシピでも8種類のスパイスを配合しています。ともあれ素晴らしく美味しいので作ってみてください。そして肉でも魚でもヨーグルトでも、ふりかけて召し上がってみてください。

材料

出来上がり大さじ約3杯分):

クミンパウダー
大1.5
コリアンダー
大1
こしょう
小1.5
オールスパイス
小1
カルダモンパウダー
小1
シナモンパウダー
小1/2
クローブパウダー
小1/3
ナツメグパウダー
小1/4

調理時間

作り方

  1. (材料はすべてパウダーで用意する。ホールしかない場合はそれをミルサーなどで微粉化する。)
  2. すべてのパウダースパイスを小鍋に入れ、香りが少し出るように乾煎りする。
  3. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • このレシピでは最初にパウダー状を用意して混ぜるものとしています。パウダー状のみを混ぜることで、仕上がりのきめ細やかさが保てます。この組成を参考にホール状スパイスを混ぜてミルサーにかけて微粉化してもよいです。
  • バハラートには固定したレシピがないので、香辛料の種類や量は好みや手持ちで変更できます。

Tips about cuisine

  • 「バハラート」のアラビア語(イラク、パレスチナ、シリア、レバノン、ヨルダンの公用語)の綴りは「بهارات」。
  • 「بهارات」の音価は「t a r a h b」で、これを右から読む。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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