バルシュケチェイ

  • リトアニア料理

  • 現地表記

    :Varškėčiai(リトアニア語)

  • 概要

    :カッテージチーズで作るベイクドチーズケーキ

バルシュケチェイ

カッテージチーズを小麦粉や砂糖や卵と混ぜてフライパンで焼くと、チーズのほのかな酸味と甘みが絶品の、ベイクドチーズケーキになります。作り方は簡単で、現地では家庭のおやつとしても人気です。作り置きもできますが、作りたてのほうが美味しいと思います。私はときどき牛乳からカッテージチーズ風を作っていますが、日本はチーズが高い国なのでそのほうがとても安価に作れるんですよ。ここでも、牛乳から作るレシピを紹介します。

材料

8個分):

牛乳(※1)
1 L
レモン果汁(※2)
大2.5~4.5(※2)
1個
砂糖
40 g
薄力粉
大3
ベーキングパウダー
小1/2
サラダ油
大1
粉砂糖
仕上げにふる量
  • ※1:牛乳は成分無調整の、牧場の名称が書いてあるような良いものを使います。
  • ※2:レモン果汁を使うと爽やかな味になります。なければ酢でもよいです。酸度の違いで使用量が変わります。

調理時間

:1 日(カッテージチーズ作成時間を除く)

作り方

  1. <前日:カッテージチーズ風を作る>耐熱容器に牛乳を入れ、電子レンジで約60℃に温める(例えば700 Wで8分加熱)。
  2. レモン果汁を大さじ1杯ずつ入れてはかき混ぜる。固体と液体に明らかに分離するまでレモン果汁を増やしていく。
  3. フタをして30分置いておく。
  4. ザルなどに少しずつあけ、液体部分を落とし、固形分を分取する。
  5. 液体部分を大方取り除けたら、受け皿にザルを乗せ、フタをして冷蔵庫に1晩入れて、水切りし、カッテージチーズ風の完成。
  6. <当日>卵と砂糖をボウルに入れてヘラで卵黄と卵白を軽く混ぜ、カッテージチーズ風を入れ、泡立て器でふわふわになるように混ぜる。
  7. 薄力粉とベーキングパウダーをザルでふるって入れ、ヘラで均一になるようによく混ぜる。
  8. フライパンにサラダ油を入れて中火で熱し、キッチンペーパーなどでサラダ油を軽くふき取りながら全面に塗る。
  9. 手に薄力粉(分量外)をつけ、お玉で生地の1/8量をすくってハンバーグ状にまとめ、フライパンに優しく落とす。
  10. フライパンにくっつかないようにときどきフライパンをゆすり、裏面をときどき見て、淡い焼き色がついたらひっくり返し、両面を焼く。
  11. 粗熱が取れたら茶こしで粉砂糖をふるって出来上がり。
  12. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 牛乳からカッテージチーズを作るのは簡単で楽しいので、ここではそのレシピを掲載していますが、市販のカッテージチーズを使ってもよいです。
  • 牛乳1 Lからおよそ230 gのカッテージチーズが出来ますが、牛乳の種類や水切り具合によってカッテージチーズの量も変動します。水っぽいと非常に作りにくくなるので、水切りは一晩かけたほうがよいです。そして出来上がりのカッテージチーズの量に比例させて他の材料を増減します。
  • 牛乳は冷蔵庫から出したてのものを使います。夏と冬は気温が違うので、電子レンジ加熱後の牛乳の温度に違いが出てしまいます。
  • カッテージチーズがあれば15分くらいで作れます。
  • カッテージチーズを得たあとに残る液体(ホエイ)は、冷蔵庫で冷やしてお風呂上がりの健康ドリンクなどとして飲むと、美味しく消費できます。パン焼きの水分にも使えます。
  • 卵をこの半量程度に抑えるレシピもありますが、卵液が余らないよう、ここでは卵1個のレシピにしています。
  • このレシピでは、焼く前の生地全量がおよそ280 gだったので、8つ作ると1つの重さが30~40 gになります。個数を減らして厚めに作ってもよいです。
  • セモリナ粉を使って作るレシピもあります。
  • 「カッテージチーズ」と「カッテージチーズ風」の違いは下記リンク参照。
  • 大のお気に入りは「柚子フロマージュ」。手作りカッテージチーズ風の作り方。

Tips about cuisine

  • 「バルシュケチェイ」のリトアニア語(リトアニアの公用語)の綴りは「Varškėčiai」。
  • 「Varškė」(バルシュケ)は英語のCurd(カード、凝固したもの)の意味で、カッテージチーズを指す。
  • 語尾の「iai」の発音記号は「ei」なので、三重母音ではなく二重母音のように発音する。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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