ポルボアフェイラ

  • スペイン料理

  • 現地表記

    :Polbo á feira(ガリシア語)

  • 概要

    :ゆでタコのオリーブオイル冷菜

ポルボアフェイラ

「ガリシアのタコ料理」って有名ですよね。ここにその料理レシピを掲載します。もしこれを、「じゃがいもとゆでタコとスパイス」と言ってしまえば簡単なのだけど、ガリシアにはガリシアなりの、タコの調理のコツがあるのだと、学んで知った喜びは大きいです。ポイントは、タコを洗ったあとに冷凍して、ゆっくり冷蔵庫内解凍することです。こうすることでタコから水分が出てきて、そうして仕上がったタコのふるんふるんとした柔らかさと強すぎない弾力は、絶品の美味しさとなります。スーパーでゆでタコを買うとその素晴らしさが味わえなくなるので、生タコを見つけた日に買い求めて冷凍庫に入れておいてください。あとは好きなときに解凍してゆでれば、まるで常備菜のごとく、この美味しい「ガリシアのタコ」をいただくことができるのです。にんにくも入らないのに大丈夫かなーと思っていたのだけど、タコが旨くて全体が美味!!素晴らしい料理です。

材料

2~4人分):

生のタコの足(※1)
150~200 g
じゃがいも(※2)
5~6個
パプリカパウダー
小1
カイエンペパーパウダー
2ふり(※3)
2つまみ(※3)
オリーブオイル
大1
  • ※1:市販のゆでタコで作ると、柔らかく美味しくゆでるまでの過程が取れないため、できるだけ生タコを使います。
  • ※2:じゃがいもはなるべく小粒のものを使います。直径4 cmくらいのじゃがいもで5~6個としました。大きなじゃがいもの場合はもっと数少なくてよいです。写真はじゃがいもが160 gくらい乗っています。
  • ※3:カイエンペパーパウダーと塩は、辛いのやしょっぱいのが好みなら増やします。

調理時間

(冷凍と解凍の時間を除く)

作り方

  1. 【調理日より前にタコを冷凍する】タコが新鮮なうちに水洗いし、吸盤の中も気にならないくらいに洗い、口があれば取り除く。
  2. ザルなどで水気を切って、密封容器に入れて冷凍する。
  3. 【前日のタコの解凍】調理する半日前あるいは前日に、タコを容器に入ったまま冷蔵庫に移し、ゆっくりと自然解凍する。
  4. 【当日の事前準備】塩がサラサラしていない場合、フライパンで素焼きしてサラサラの焼き塩にしておく。
  5. 【当日の調理】鍋にタコが十分浸かるくらいの水を入れて火にかけ、沸騰したらタコを入れ、弱い沸騰を保つ程度に火加減を落とし、10分ゆで、火を止めて10分置く。
  6. タコをゆでている間にじゃがいもを洗う。
  7. タコを火からおろしたら、別の鍋にじゃがいもが浸る量の水を入れ、じゃがいもを入れて強火にかけ、沸騰したら弱い沸騰を保つ程度に火加減を落とし、じゃがいもの芯まで煮えるようにゆでる(菜箸が刺さればOK)。
  8. タコを火からおろして10分経ったらザルにあげて水切りする。
  9. パプリカパウダーとカイエンペパーパウダーを小さな容器に入れて均一に混ぜ、パプリカパウダーミックスを作る。
  10. ゆであがったじゃがいもの皮をむき、5~8 mmくらいの厚さにスライスして皿に並べ、塩をひとつまみまんべんなくふる。
  11. 水気を切ったタコをスライス(斜め切り)してじゃがいもの上に乗せ、塩をひとつまみまんべんなくふる。
  12. オリーブオイルを細く広くまんべんなくたらし、パプリカパウダーミックスを茶こし(あるいは小ザル)越しにふりかけて出来上がり。
  13. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • タコは3日間は冷凍するとよいそうです。私はいい生タコがあれば買って、その日に洗って冷凍庫に常備するスタイルなので、割と長く冷凍庫に入った状態のタコを使うこともよくあります。
  • じゃがいもは直径4 cmくらいの小粒を使うと、輪切りにしたときに角がなくてきれいです。その上、小粒のじゃがいもを使うほうがゆで時間も短いのでよいです。
  • 木の皿に並べるのが定番です。あれば木の皿を使うほうが現地の雰囲気に近くなります。

Tips about cuisine

  • 「ポルボアフェイラ」のガリシア語(スペイン北西部ガリシア州の公用語)の綴りは「Polbo á feira」。
  • 「Polbo」(ポルボ)はタコ、「á」(ア)は方向性を示す前置詞で「~仕立ての」というような意味、「feira」(フェイラ)は英語の「fair」(フェア)に相当する単語で「正当な」という意味。よって「Polbo á feira」(ポルボアフェイラ)は「正統派タコ料理」といった意味になる。
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