サンバルブラチャン

サンバルブラチャン

マレーシアなどの東南アジアの国では、いろいろな料理に「サンバル」という辛味調味料が添えられます。唐辛子のほかにはトマトが入ることが多く、また、にんにくやブラチャン(発酵エビ調味料)で良い香りと旨味をつけることも多くあります。材料の組み合わせは無限大で、よって無数のサンバルが知られています。今回作ったのは、ブラチャンを使った、比較的頻繁に見かけることのできるタイプのサンバルです。これを、日本の我が家でも簡単に作れる方法で再現しました。

材料

作りやすい量):

赤唐辛子(※1)
20本(※2)
トマト(※3)
中2個
発酵エビ調味料(※4)
小1/2(※5)
にんにく
1かけ
玉ねぎ(※6)
1/8個分
レモン果汁
小1/2
砂糖
小1/2
小1/3
大2
  • ※1:生の唐辛子があれば良いですが、なければ乾燥鷹の爪をぬるま湯に浸して戻す方法もあります。
  • ※2:鷹の爪サイズで20本使用しました。唐辛子のサイズや辛さの好みによって、増減していただけます。
  • ※3:生のトマトの代わりにトマト缶を使用してもよいです。
  • ※4:発酵エビ調味料は、シンガポールのブラチャンのほか、タイのカピやフィリピンのバゴオン、インドネシアのトラシなどでも代用できる。それらがなければエビの頭の中の、いわゆる「エビ味噌」を使うなどの工夫もできると思う。
  • ※5:エビの匂いが濃厚なものが好みであれば、たくさん入れてよいです。
  • ※6:紫玉ねぎがあるとよいです。なければ黄玉ねぎでよいです。

調理時間

:20 分

作り方

  1. 油以外の材料をすりばちでするか、又はバーミックスやブレンダーでなめらかなピューレにする。
  2. 小鍋に油を入れて中火にかけ、ピューレを入れて、ヘラで混ぜながら緩やかに煮詰めていく。
  3. 途中で味見をして、塩加減やエビくささを好みの感じにする。
  4. 水分が少なくなってもったりしたら出来上がり。
  5. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 唐辛子の種は取っても取らなくてもよいです。
  • 塩や砂糖などの味付けの調味料は、鍋で煮詰める段階で味を見ながら加えることもできます。
  • 発酵エビ調味料が固形ならば、最初に軽く炙ると美味しいです。

Tips about cuisine

  • サンバルブラチャンのマレー語(マレーシア、ブルネイ、シンガポール、ココスの公用語。クリスマスにも話者がいる)での綴りは「Sambal Belacan」。
  • 「Sambal」(サンバル)は料理に添えるピリ辛ペーストの総称で、「Belacan」(ブラチャン)は発酵エビ調味料の意味である。よって、「Sambal Belacan」(サンバルブラチャン)は、「エビ風味のピリ辛ペースト」という意味になる。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやXなどのSNSにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動・サイト記事作成・出版等で料理レシピや写真を使用する場合は有料です(料金は≫こちら)。※無断使用が発覚した場合は料金3倍にて請求書を発行しますのでお支払い頂きます。
事後連絡下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。※教職員の使用は上に該当するため有料です。
禁止事項
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用または営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。