カレモア
「南の島」という素敵な響きが似合うサモアと、同じ文化・言語を有する米領サモアは、主にポリネシア人が住む緑豊かな島国です。小さな島国は産業が発達しにくく、ポリネシア各国は特にニュージーランドを主体とした輸入品に大きく依存している現状です。カレー粉は入手しやすい調味料の1つで、カレーはサモア人によく食べられているなという印象をもちました。テイクアウェイ店で伺ったところ、鶏や羊などの肉と野菜を煮込んで調味料とカレー粉を入れるのが基本的な作り方ということです。「肉野菜炒めにカレー粉が入った中華味のカレー」というのは、当時のメモに書いたこの料理のコメントです。
材料
(2人分):
- 鶏肉
- 200g
- 玉ねぎ
- 大1個
- 赤ピーマン
- 1個
- 人参
- 5cm分
- 唐辛子
- 1本
- にんにく
- 2かけ(※1)
- 生姜
- にんにくと同量
- 油
- 大1
- 中華だしの素(※2)
- 小1/2~小1
- 醤油
- 少々
- ターメリック(※3)
- 小1/4
- カレー粉
- 大2(※4)
- 塩
- 小1/2(※5)
- 水
- 2C
- 小麦粉
- 大1(※6)
- ※1:中国産サイズなら2かけあるとよい。青森にんにくなら1かけでもよい。
- ※2:どこか中華味がするカレーを再現するために加えています。鶏がらスープの素や味の素を使ってもよいです。
- ※3:粉末のターメリックです。カレー粉が十分に黄色みがかっている場合には不要です。
- ※4:メーカーによって味や風味が全然違うので、味見をしながら適度にカレー味にします。まずは大1を加えて調整します。
- ※5:メーカーによってカレー粉に塩が入っている場合があり、塩加減はあまり参考にならないと思いますので、味見で決めてください。
- ※6:とろみが強いのが好みなら、小麦粉を増やしたり、片栗粉を追加するとよい。
調理時間
:20 分
作り方
:
- 鶏肉を細めに食べやすく切る。
- 玉ねぎと赤ピーマンを細めに切る。
- にんじんを薄切りにしてから短冊に切る。
- にんにくと生姜を薄切りにしてから千切りにする。
- フライパンに油を入れて熱し、にんにくと生姜を入れて炒め、肉や野菜を入れて炒める。
- 中華だしの素、醤油を加えて薄味の肉野菜炒めのようにする。
- ターメリックパウダー、カレー粉、塩、水を入れ、中火で、フタをせずに少し煮込んでスープカレーにする。
- 味見をして、カレー風味や塩分を好みに調える。
- スープを大2ほど小皿に取り出し、やや冷めたら小麦粉を足して、水溶き小麦粉のようにし、スープカレーをかき混ぜながらフライパンの中に少しずつ戻し、全体に均一にとろみをつける。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 黄色みの強いカレーにするために、ターメリックパウダーを入れました。もともと黄色みが強いカレー粉を使う場合は加えなくてもよいです。
- 白いごはんにも合いますが、サモアや米領サモア現地ではゆでたイモ類と一緒にいただくことも多くあります。
- 辛くしたくないときは唐辛子を省くか、早いうちに取り出します。
- 冷蔵庫に残っているありあわせの野菜で作るような料理ですので、材料は必ずしもこれにこだわりません。
Tips about cuisine
- 「カレモア」のサモア語(サモアや米領サモアの公用語)の綴りは「Kale moa」。
- 「カレ」(Kale)はカレー、「モア」(Moa)は鶏肉の意味。よって「カレモア」(Kale moa)は「鶏肉を使ったカレー」のような意味になる。
- サモアや米領サモアには中国人の料理の影響があり、醤油も普及している。
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