トゥシャカリー

  • インド料理

  • 現地表記

    :Tusha curry(シッキム語+英語)

  • 概要

    :たけのこのカレー

トゥシャカリー

私たちは「インド」と聞くとヒンディー教徒のいる地域のイメージを思い描きますが、広大な「インド」には、大きく3つの民族的要素があります。それが南のドラビダ、中央のアーリア、山岳地域のチベタンです。チベタンはチベット仏教に基づく生活習慣をもち、文化は日本に近いものがあります。数字の1~5を、日本語では「いちにさんしーご」、チベット語では「ちーにすんしーが」と言うように、文化の根底がどこかつながっていると感じるのは有意義ですよね。で、インド北部の山岳地帯である「シッキム州」もチベタン文化圏。そこにインドに組み込まれたゆえのカレー食文化が融合し、たけのこカレーという、日本人の好みにばっちり合いそうなカレーが、シッキムの名物料理の1つとなっています。スパイスをあれこれ配合するのがおっくうな場合は、適度にカレー粉を入れて作ればよいです。たけのこの旬の時期に是非おすすめしたいレシピです。

材料

2人分):

たけのこ(※1)
400 g
玉ねぎ
1個
トマト
1個
青唐辛子(※2)
1本
サラダ油
大3
クミンシード
小1/2
マスタードシード
小1/3
チューブにんにく
小1/2
チューブ生姜
小1/2
ターメリック
小1/2
コリアンダーパウダー
小1
レッドペパー(※3)
小1/2
クミンパウダー
小1/3
小2/3
200 mL
パクチー
刻んで大2
  • ※1:水煮も可ですが、旬のたけのこを下ゆで(あく抜き)したものを推奨します。
  • ※2:青唐辛子がない場合はししとうで代用するか、それもない場合は省き、辛さが減る分をレッドペパーパウダーなどで補います。
  • ※3:レッドペパーパウダーのほか、カイエンペパーパウダーなど、唐辛子の粉末があればそれでよいです。

調理時間

作り方

  1. たけのこ(下ゆで済みのもの)を2~3 cm角に切り、玉ねぎとトマトを薄切りにしてから2 cm長さに切り、青唐辛子を小口切りにする。
  2. カレーを作る鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、油がしっかりと熱くなったらクミンシードとマスタードシードを入れ、何割かはじけたら玉ねぎをかぶせるように入れ、青唐辛子を入れて全体を混ぜる。
  3. チューブにんにくとチューブ生姜を加えて炒める。
  4. トマト、ターメリックパウダー、コリアンダーパウダー、レッドペパーパウダー、クミンパウダー、塩を加え、トマトを潰しながら炒める。
  5. たけのこと水を加えて強火にし、大きなトマトがあれば潰しながら汁気がソース状になるように煮詰める(水分は減らすが乾かないようにある程度残す)。
  6. 味見をし、塩加減やスパイス加減などを好みに調える。
  7. 好みで刻んだパクチーをトッピングして出来上がり。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • たけのこは、旬の時期のものを使うと美味しいです。
  • チューブのにんにくと生姜は現地のジンジャーガーリックペーストに相当するものとして使用しています。生のにんにくと生姜をすりおろして使ってもよいです。

Tips about cuisine

  • 「トゥシャカリー」のインドシッキム地方での表記は「Tusha curry」。
  • 「Tusha」(トゥシャ)はたけのこ、「Curry」はスパイスを使うおかずのことで日本語ではカレー。よって「Tusha curry」(トゥシャカリー)は「たけのこカレー」の意味である。
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