チェロ

  • イラン料理

  • 現地表記

    :چلو(ペルシャ語)

  • 概要

    :おこげごはん

チェロ

イランはお米をよく食べる国で、現地で食べるお米は、長粒種で粘り気が少ない米ゆえ、さらっとしていて、それはそれで美味しいものだと思います。今回のように、米に半分程度火が通るようにゆでて、ゆで汁を切って、それを鍋に入れて残りの火を通す方法だと、米の表面の余剰の水分が中心に移行して、ふわっと軽く炊けます。この軽いごはんをチェロと言い、チェロの技法で作る炊き込みご飯をポロと言い、ポロはピラフの語源とも言われるほど世界に広まりました。イラン人はおこげ(ターディグ)が大好きで、このチェロもおこげを作るように作りました。日本のお米でも美味しく炊けるので、興味があればお試しください。

材料

4人分):

米(※1)
2合
水A
3L
小1/2
サラダ油
大1
バター
大1
水B
大4
  • ※1:外国米(長粒種)があれば現地に近いものが作れますが、日本の米で作っても美味しいです。

調理時間

:1 時間 10 分

作り方

  1. 鍋に水A(3L)を入れて強火にかけ、沸騰したら米と塩を入れる。
  2. 吹きこぼれない程度の強火を保ちながら、ときどき優しくかき混ぜながら、食べてみて芯が軽く残っている状態まで煮る。
  3. ザルにあげて水気を切り、流水をそそいで熱を取り、水気を切る。
  4. 炊飯ができる厚手のフタつき鍋にサラダ油とバターを入れて熱し、鍋を傾けて回転させ、側面の下から2cmに油を付着させる。
  5. 米を入れ、米は側面には付かず、かつ中央が盛り上がる山の形に成形する。
  6. フタをしないで中火にかけて5分ほど加熱したら、水B(大さじ4)を側面近くに回しかける。
  7. 山形の米の頂点のまわりに、8か所ほど、菜箸を鍋底まで差し込み、菜箸よりやや太めの穴を作る。
  8. 湿らせた布巾(あるいはペーパータオル)を用意し、布巾がフタの外にはみ出るようにし、フタをして、弱火で40分間加熱する。
  9. 火を止めて5分置き、鍋底を冷水に浸けて冷やし、鍋底のおこげをきれいにかき取るようにしてごはんを取り出す。
  10. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 「芯が軽く残っている状態まで煮る」ための時間は、調理条件や米の種類によって変わりますが、今回の調理ではおよそ7分間でした。
  • ザルにあげるとき、煮汁がもったいないと思う場合は取っておき、重湯として飲むと美味しいです。
  • 「山の形に成形する」ときのポイントは、米が鍋の側面につかないこと、その分中央が高く盛り上がることの2点です。
  • サラダ油とバターは米の底面を揚げ焼きにするためのものなので、米を加えて混ぜるようなことはしません。
  • きれいなおこげを作るために、薄切りのじゃがいもを鍋底に敷いてから米を盛るレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「チェロ」のペルシャ語(イランの公用語)の綴りは「چلو」。


本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。