+++新着+++
- 香辛料の項を新設しました。
- 「パンの木の実」を「パンノキの実」に変更しました。
【目次】
【基礎情報】
国名:トンガ王国、Kingdom of Tonga、首都:ヌクアロファ、ISO3166-1国コード:TO/TON、独立国(1970年英国より)、公用語:英語、トンガ語、通貨:パアンガ。
【地図】
トンガは南半球の太平洋の島国です。近隣国には、フィジー、サモア、ニウエ、ウォリスフトゥナがあります。
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◆「分け合う」が気質の典型的なポリネシア料理
トンガは、約176の島からなる国で、そのうち52の島に人が住んでいます。首都ヌクアロファのあるトンガタプ島は、ニュージーランドと赤道の間に位置しています(どちらからも2000 kmくらい)。島が南北に連なっており、最北の島は、サモアやウォリスフトゥナのすぐ近くにあり、トンガ人は、そのウォリスフトゥナから来たと推測されています。気候の点でもトンガは南太平洋の典型的な国。人々は典型的なポリネシア人で、航海に出て島から島をわたる民でしたから、昔から、ココナッツ(ヤシ)と魚が主要な食材でした。体の大きなことで知られるトンガ人は、本当に食べることが大好きで、現代ではイモ、豚、油分の多い食事などをいっぱい食べます。おかげで大きな体が一層大きくなってしまいました。
島をつなぐ船の雑魚寝部屋。皆がイモやチキンを分け合う。(撮影地ハアパイ行き船内)
トンガ人(トンガン)の日常食は、イモ類、パンノキの実、鶏肉や豚肉、種類の豊富な魚介類、ココナッツやココナッツミルク、バナナやパパイヤ・・・、とにかく、嬉しくなるほどの典型的なポリネシアたる食材が連なります。トンガに行ったら、何はともあれマーケットを見学するのがおすすめです。体の大きなトンガ人が生き生きと商う様子や、イモやココナッツがずらりと並ぶ風景を見ると、きっと、南の島に足をおろした喜びを感じることでしょう。
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主食 Staple
主食はイモ類が中心です。マニオケ(キャッサバ芋)、タロ(大きなサトイモ)、クマラ(スウィートポテト)、ウフィ(ヤムイモ)などがあり、種類も選べて楽しいです。イモ食文化のトンガではカレーにも焼肉にも、ゆでたイモ類が添えられます。
また、イモに似た食感をもつメイ(パンの実)も主食になります。巨木に生る実でハンドボールからバレーボールほどのサイズがあります。メイは火が通りにくいので、焚火の中に1時間くらい放置して黒焦げになったら割ってほくほくの中身を食べます。メイは美味しい食材ですが、年に3回しか実をつけないので、残念ながら主要な主食の座はイモ類のほうに軍配が上がります。メイチップスと呼ばれる、メイ(あるいは食べ切れずに残っている加熱済みのメイ)を薄切りにして油で揚げたものも美味しいです。
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肉や魚のおかず Meat & Fish
トンガ人は、食に旺盛です。肉類としては、プアカ(豚肉)とモア(鶏肉)を食べる機会が多いです。シピ(羊肉)はニュージーランドから脂身の多い切り落とし肉の冷凍が入ってくるのでそれが流通しています。その他プル(牛肉)もあります。
面白い話があって、マクドナルドもケンタッキーもないトンガで、鶏のから揚げ(フライドチキン)のことをケニタキと呼びます。英語のケンタッキー(Kentucky)をトンガ語表記で「Kenitaki」と綴るのですが、誰がどうやって名づけ定着させたのかが興味あります。
そして、カパプルは、カパ=缶、プル=牛肉なので「缶詰のコンビーフ」なのですが、今やトンガを語る重要食材です。脂肪分の多い食材は確かにイモ類によく合いますし、とにかくトンガの皆さんカパプルが大好きで、子供たちのつまみぐいもカパプルで、開封一番アーンして口に入れてしまう。しかしながらトンガのカパプルの脂肪分は25%(英国で売られているものは10%なので明らかに脂肪過多)なので健康が心配です。
海辺には小規模ですが魚市場もあります。魚は総称してイカと呼びます。オタイカはポリネシア共通の料理の1つで、仏領ポリネシアのポワソンクリュや、遠くフィリピンのキニラウに通じる、生の魚の角切りをレモン汁でマリネにしたものです。貝はフィンゴタと言い、生で食べられます。タコはフェケと言います。トンガの離島ではなまこ漁も盛んですが、トンガ人はなまこを食べないので、すべて処理されて中国へ売られていきます。
肉や魚はカレ(カレー)にして食べることも多いです。「カレ+食材名」で呼ぶので、羊肉のカレーならカレシピ、牛肉のカレーならカレプルという名前になります。
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ルー Lu
肉や魚とサトイモの葉を組み合わせたルーはトンガを代表する国民食です。タロイモの葉をルーと呼びますが、ルーに肉や魚介の具とニウ(ココナッツミルク)を入れてバナナの葉でくるんで(最近はアルミホイルも多い)包み焼きにした料理もルーです。「ルー+食材名」が料理名になりますので、ループアカ(豚肉とココナッツミルクのタロの葉包み焼き)、ループル(牛肉のルー)、ルーモア(鶏肉のルー)、ルーシピ(羊肉のルー)、ルーイカ(魚のルー)、ルーフェケ(タコのルー)、ルーカパイカ(缶詰の魚のルー)、ルーカパプル(コンビーフのルー)といったバリエーションがあります。
ところで、サモアとトンガはポリネシアン文化の共通点が多く見られるのですが、このルーは大変対照的です。トンガのルーはサモアのパルサミに相当するのですが、ルーには必ず肉か魚の具を入れて包み焼きにする一方で、サモアのパルサミには具が入らない(ココナッツミルクだけを注いで包み焼きにする)。この違いは大変に興味深いです。
また、トンガ人は、ルー(タロイモの葉)と肉とココナッツミルクを鍋で煮た料理もルーと呼んでいましたので、ルーは必ずしも包み焼きを意味するものではないようです。
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野菜のおかず Vegetables
トンガ人は基本的に生野菜を食べません。しかし上記のルー(タロイモの葉の包み焼きあるいは煮込み)は頻繁に食べられているので、トンガ人はそれほど野菜不足でもないのかもしれません。その他のトンガの野菜料理には、ペレがあります。ペレはモロヘイヤのような煮ると粘り気の出てくる葉野菜で、ペレと肉類とココナッツミルクを煮込んだ料理もペレと呼びます。
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香辛料 Spices
トンガの伝統料理にはスパイス類は使われず、また自生の唐辛子があっても料理にあまり唐辛子を使いません。でも輸入のカレー粉は割と人気で、おかずの風味づけに使ったり、カレ(カレー粉のカレー)はよく食べられています。
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軽食 Quick Eats
英語のCakeはトンガ語でケケと言い、丸い揚げドーナッツが定番です(マフィンやパンケーキもケケといいます)。ファイカカイはメイ(パンノキの実、時に他のイモ)とココナッツミルクで作るプディングです。またトンガ人が大好きなジャンクなおやつに、大きな丸ごと一斤の食パンを2分して中の白い部分をくりぬいてアイスクリームをたっぷり入れてかじりつくように食べるのもあります(さらにそこにコカコーラをかけて食べる人がいるのも実話、笑)。
トンガの軽食やテイクアウェイ(お持ち帰り料理)の代表選手はバーベキュー。たいていは、ゆでたイモ類(マニオケなど)の上に、グリルした鶏肉やソーセージが乗っている、日本人にはボリューミーな一皿です。
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ニュージーランド New Zealand
ニュージーランドはポリネシアに属する国家の中では最たる先進国で、トンガを含めたポリネシア系島嶼国に対する経済的支援を行っています。トンガは、食糧品、衣料品、工業製品の輸入や、産業の活性化などの多方面でニュージーランドに依存しています。トンガに酪農の文化がなくてもアイスクリームがあるのも、スーパーに行けばコンビーフや多種類の缶詰製品を買うことができるのも、羊肉のB級冷凍品が流通していることも含め、現代のトンガ料理は、ニュージーランドの存在を抜いて語ることはできません。
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中国料理 Chinese
トンガには近年になり商業に長ける中国人が入ってきており、中国の食材も流通するようになりました。中国に由来するおかずにもしばしばお目にかかります。サパスイは春雨料理です。中国の甘い醤油で味付けするので、どことなくすき焼きの中のしらたきの味がします。
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お祝い料理と葬儀料理 Celebrations & Funerals
祝い事、重要行事、そして葬儀に欠かせないのが、プアカ(豚)です。これは伝統的な習慣です。トンガの葬儀は何日にもわたって盛大に会食を続けるので、主催者は財産を投じて大量の食材と豚を購入し、豚を丸焼きにして大量に調理します。豚肉はそういう特別なときの食材であり、行事のときには命を落としたばかりの尊くて美味しい豚肉を食べるのですから、普段はスーパーなどで豚肉は置いてありません。
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挑戦する? We dare you
ココナッツの若い果実には美味しいゼリーやココナッツジュースが入っていますが、もし食べずに放置しておくと中にスカスカスポンジリンゴ状のボールが発生します。このスカスカリンゴ状のボールはウトと呼ばれ、好む人ぞ好む味。どんな味? スカスカスポンジ状のリンゴを食べているような味ですw
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ノンアルコール Nonalcoholic Drinks
ニウはココナッツジュース(ココナッツの殻の中に入っているポカリスエットに似た液体)です。オタイは、ココナッツミルクとフルーツと砂糖の冷たいミックスジュースです。スイカを使うオタイは一般的なもので、目にも美しいピンク色をしています。その他、パイナップルやマンゴーのオタイもあります。トンガ料理は基本的に必ず火を通すので、フレッシュな果物をたっぷり入れるオタイは良いビタミン源です。
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カバ Kava
カバは、儀式的な重要な鎮静作用のある飲料で、トンガに長く伝わる伝統文化です。ある種の木の根っこを乾燥後粉末にし、水中で揉みこんで鎮静成分を抽出して作ります。色はまるで泥水です。男性は夜の集会所に集い、ゴザの上に車座になって座り、カバを順々に飲み、鎮静した脳で穏やかに会話をしながら夜長を楽しむのです。カバを飲む集いは儀式的でもあり、飲み方などにはルールがあります。トンガでは基本的に女性はカバを飲むことが許されませんが、地元の人に、「ヘニ」(カバ集会所)に連れて行ってもらい、観光客という特例と認識され、輪に受け入れられたら、女性でもカバを飲める機会があるかもしれません(私はそうした1人です)。そうでなければババウ島など欧米人の多い観光地に行って、1人3ドルくらいを払って商業的に出されるカバを飲むかです。なお、ヘニ(カバ集会所)の場合、通常女性の役割はトウア(Tou’a)です。クメテ(Kumete)という大きな木製の容器に入ったカバを、イプカバ(Ipukava)というお椀に注ぐ人のことを、トウアと言います。
カバはポリネシア各国にそれぞれ伝統文化として根付いていますが、国によって習慣やルールが違うので、面白いですよ。
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食習慣 Habits & Customs
他の南洋の島国もそうなのですが、トンガ人には、家族そろって1日3回規則正しく食事をとるという概念があまりありません。「食べられるときに食べる」。だから、台所には、大鍋の中にココナッツミルクで煮たイモや、調理したチキンがどーんと作り置きにされています。また、トンガ人には「分け合う」習慣があります。いつも、自分の持っている食べ物を、周辺の人と分け合うのです。お祝いのときや葬儀などでは豚をまるごと調理し、皆で分け合う。船などの乗り物に乗ったら、手持ちの食べ物を分け合って食べるのです。
ポリネシアやミクロネシアの人々は古来より海洋の民。地球の広大な範囲を木舟1つで広まっていった偉大な民族です。なので、「食べられるときに食べる」という彼らの台所を見たときは感動しました。だって、海洋民族が元来より持つ「生きるすべ」がここに継承されている!!・・・これ、すごいことだと思いませんか。そして、舟の中では仲間として、舟でたどり着いた同朋が来れば迎え入れる者として、食べ物を「分け合う」ことで、彼らは古来より次々と南洋を席巻してきたのです。そのトンガ人の「分け合う」気質はトンガ人の魅力であり、ひいてはトンガが世界的に「Friendly Islands」と呼ばれるだけある大きな魅力だと、私は思っています。
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宗教に関連して Food & Religion
トンガの国民はほぼ全員がキリスト教徒で、日曜日は教会に礼拝に行きます。トンガでは日曜日の労働は禁止されており、通勤はもちろん、家で掃除もしてはなりません。飛行機の国際線も日曜日はトンガに就航禁止という徹底ぶりです。3度の食事の準備もしてはならないので、下に記述するウムを大量に仕込みます。
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ウム Umu
ウムは英語で「Earth Oven」と訳されます。上に記述する日曜日や、祭事のような大がかりな調理にはウムと呼ばれる伝統調理法で大量の食材をまとめて調理します。焚火をして熱くなった地中に食材と焼けた石を埋めたり、焚火の後に食材を置き毛布を何重にもかけたりして火を通すというものです。ウムの手法で調理されたイモ類やルー(肉や魚介とココナッツミルクのタロイモの葉の包み焼き)を、料理名の総称としてウムと呼ぶこともあるので、調理法としてのウムをフェイウムとして区別することもあります。
教会に行く日曜日になると、男性陣は早朝に1日分の大量の食事をウムに仕込んでから、家族で教会にでかけ、帰宅したらウムをあけて、ホカホカに仕上がったイモとルーをみんなでお腹いっぱい食べ、たっぷり作っておいたオタイを飲み、そして午後は昼寝をして過ごします。
これは、古来からのトンガ人の暮らし方の名残です。昔から、朝起きたら男たちは前日の残り物を食べて漁や収穫に行き、午前中のうちにウムを仕込み、昼はウムを開いて一日で一番ボリュームのある食事をとり、残りは置いておいて各自が食べたい時に食べる。残ったらそれは翌朝の食事。この繰り返しが日常だったのです。
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最後に Acknowledgments
以上、トンガ料理について、概観いたしました。
トンガには素晴らしい伝統文化が数多く残されています。日常的に学生も大人も体にゴザやスダレを巻いている、こんな国、ほかでは見られません。料理にも伝統文化が数多くみられますから、トンガに行ったら、トンガ人に負けないように、たっぷり伝統料理を食べましょう。イモ類が多くてすぐおなかがいっぱいになってしまうけれど、彼らが古来から海の民で南の島から島を渡ってきた歴史と重ねながら、ココナッツミルクと油が豊富な彼らの料理を「食べるときには食べる」。そういうトンガンな体験ができたら、トンガへの理解がまた1つ開けることと思います。
トンガ人は親日家で、みんなが優しいです。トンガ王室も親日であると聞きます。トンガの旅は、空の青さと輝く海と人の良さが合わさって -トンガ人と日本人は行動感覚が違って疲れることもあるけれど- 結果として、とてもとても気持ちが良いのです。
トンガ料理に出会えたことと学べたことに感謝すると共に、本稿が、トンガを旅して、トンガの料理を知りたい人の一助になれれば、嬉しく思います。
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料理名一覧 Food & Drink Glossary
【主食】
- ウフィ(’Ufi)・・・ヤムイモ
- クマラ(Kumala)・・・スウィートポテト
- タロ(Talo)・・・タロイモ(英語スペルはTaro)
- マニオケ(Manioke)・・・キャッサバ芋
- メイ(Mei)・・・パンの木の実
- メイチップス(Mei chips)・・・メイを薄切りにして揚げたもの
【肉類】
- カパプル(Kapa pulu)・・・コンビーフ缶
- ケニタキ(Kenitaki)・・・フライドチキン
- シピ(Sipi)・・・羊肉
- プアカ(Puaka)・・・豚肉
- プル(Pulu)・・・牛肉
- モア(Moa)・・・鶏肉
【魚介類】
- イカ(’Ika)・・・魚
- オタイカ(’Ota ‘ika)・・・生の魚の角切りのレモン汁マリネ
- フィンゴタ・・・貝
- フェケ(Feke)・・・タコ
【タロイモの葉関連】
- ルー(Lū)・・・ルー(タロイモの葉)に肉などの具とココナッツミルクを入れて包み焼きにしたものの総称
- ルーイカ(Lū ‘ika)・・・魚のルー
- ルーカパイカ(Lū kapa ‘ika)・・・缶詰の魚のルー
- ルーカパプル(Lū kapa pulu)・・・コンビーフのルー
- ルーシピ(Lū sipi)・・・羊肉のルー
- ループアカ(Lū puaka)・・・豚肉のルー
- ルーフェケ(Lū feke)・・・タコのルー
- ループル(Lū pulu)・・・牛肉のルー
- ルーモア(Lū moa)・・・鶏肉のルー
- ルー(Lū)・・・ルー(タロイモの葉)と肉などの具とココナッツミルクを鍋で煮たものの総称
【その他のおかず】
- カレ(Kale)・・・カレー
- カレシピ(Kale sipi)・・・羊肉のカレー
- カレプル(Kale pulu)・・・牛肉のカレー
- サパスイ・・・春雨の醤油煮
- ペレ・・・モロヘイヤのような葉っぱ類と肉類とココナッツミルクの煮込み
【おやつ】
- ケケ(Keke)・・・丸い揚げドーナッツ
- ファイカカイ(Faikakai)・・・パンの実やイモ類とココナッツミルクのプディング
【飲み物】
- オタイ(’Otai)・・・ココナッツミルクとフルーツのミックスジュース
- カバ(Kava)・・・コショウ科の木の根を乾燥して粉砕したものを水中で絞って鎮静成分を抽出した飲料
- ニウ(Niu)・・・ココナッツの殻の中の透明な液体(ココナッツミルクを指すこともある)
【その他の食べ物】
- ウト(’Uto)・・・成熟ココナッツの中に発生するスカスカスポンジリンゴ状のもの。
料理を知る会話 Useful Phrases
トンガでは英語がよく通じるので、会話で八方塞がりになることはあまりなく、安心できるかと思います。日本語のカキクケコがKa、Ki、Ku、Ke、Koであるのと同じく、トンガ語でも子音には母音が必ず伴いますので(NもNiに変えるほど徹底して)子音単独の音はありません。Jのような外来の音はトンガ語の音に置き換えます(JはSになる)。「Japan」(ジャパン)が「Siapani」(シアパニ)になるのは好例です。これが理解できていると、上記のケニタキ(Kenitaki)も理解できるので料理名の学習に役立ちます。また二重母音も二つの母音を1つずつ発音すればよいので、基本的にはアルファベット読みですから、お店のメニューも読みやすいと思います。
- おはよう、こんにちは、こんばんは:Mālō e lelei(マローエレレイ)(Maleiマレイでもよい)
- 日本人:Siapani(シアパニ)
- おいしい:Ifo(イフォ)
- とてもおいしい:Ifo ‘aupito(イフォアウピト)
- すみません(Excuse me):Faka mole mole(ファカモレモレ)
- 教えてください:Tala mai(タラマイ)
- (料理を指さして名前を聞く)これは何ですか?:Ko’e ha?(コエハ?)
- トンガ語で:Le’a faka-Tonga(レアファカトンガ)
- これ、それ、あれ:Ko’e(コエ)
- 食べ物:Me ‘akai(メアカイ)
- 名前:hingoa(ヒンゴア)
- もう一度言って下さい:Faka mole mole toe tala mai(ファカモレモレトエタラマイ)
- (紙とペンを差し出して)ここに書いて下さい:Kātaki ‘o tohi‘i mai(カタキオトヒイマイ)
- ありがとう:Malo(マロー)
- どうもありがとう:Malo ‘aupito(マローアウピト)
- いくらですか?: Ko’e fiha?(コエフィーハ?)
- 高い:Ma mafa(ママファ)
- さようなら(自分が出ていく場合):’Alu a(アルア)(バイバイも十分通じる)
- またね:Toki sio(トキシオ)
- 1:タハ
- 2:ウア
- 3:トル