ブルンジ料理

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【基礎情報】

国名:ブルンジ共和国Republic of Burundi、首都:ブジュンブラ、ISO3166-1国コード:BI/BDI、独立国(1962年ベルギーより)、公用語:フランス語、ルンディ語、通貨:ブルンジフラン

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【地図】

ブルンジはアフリカ大陸東寄りの内陸国です。東西をそれぞれタンザニアとコンゴ民主に挟まれ、北はルワンダと接しています。

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◆キャッサバや豆が定番の、スワヒリ文化圏の料理。

ブルンジは、アフリカ大陸の真ん中より東寄りにある内陸国です。面積は日本のおよそ1/10ですから、それほど小さな国ではありません。周辺国(コンゴ民主やルワンダ)もそうなのですが、ブルンジもアフリカの内戦国。内戦は今も尾を引き、今も治安が悪くて、十何万人もの人が隣国のルワンダやタンザニアで難民として流出している現状です。国内に残っている人も60%が貧困層で、食糧不足がしばしば報道される中、ブルンジの料理について美味しそうに書くことは心苦しいものがあります。

ブジュンブラの食堂
タンガニーカ湖に接する国なので、淡水魚はブルンジ料理の象徴。(撮影地ブジュンブラ)

まず「スワヒリ」とは何か、簡単に理解しましょう。アフリカ大陸東北部~東部(ジブチ・ソマリアあたりからモザンビーク北部あたりまで)は、アラブ人によるアジア-アフリカ交易網の重要な場所でした。そして、もともとあったアフリカ文化に相当のアラブ文化が入り込み、特に今のケニアやタンザニアを中心に、それらが融合したスワヒリと呼ばれる文化が形成されました。いわゆる「スワヒリ圏」といえば、ケニアやタンザニアを筆頭に、ウガンダ、南スーダン、ルワンダ、ブルンジ、そしてより内陸にあるコンゴ民主の東部あたりまでを指し、(各国の公用語とは別に)スワヒリ語が通じやすく、またスワヒリ圏で共通する料理を見かけたりするものです。ブルンジもそうで、例えばチャパティー(薄焼きパン)を見かけると、ぐっとスワヒリ文化を感じたりするものです。

ブルンジの公用語はルンディ語とフランス語ですが、(欧州系のフランス語は置いておいて)バントゥー族の言葉であるルンディ語はスワヒリ語と近く、国内では両言語の単語が混ざって使われているのが現状です。よってこのページでも、スワヒリ語の料理名がしばしば混ざって登場します。それはすなわち、ブルンジ料理は、スワヒリ圏各国の料理と共通するものが多いということでもあります。
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主食 Staple

ブルンジの市場に行くと、マニオク(キャッサバ)、小麦、小麦粉、バナナ、米、じゃがいもなどが売られています。これらは炭水化物源、すなわち主食として食べられます。米国の機関がブルンジの各地域で調査した近年の報告結果(2013年)によると、住民の70%以上は主食にマニオクを摂っているとのことです。ブガリウガリ)は、主にはマニオクを粉砕し、乾燥し、湯で練って作るモチのような食べ物です。ブガリウガリ)のようなモチ状の料理はアフリカで広域にわたり食べられているものです。

イビトケまたはンディジ(調理用バナナ)もよく食べられています。調理用バナナは皮が緑色で、皮をむいた中身は加熱するとイモのような食感と味になります。

穀類の主食としては、ワリ(米)やチャパティ(小麦粉を使った薄焼きパン)が食べられています。
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豆や野菜のおかず Beans & Vegetables

マハラゲ(豆)は、安価に買え、保存も利き、炭水化物もタンパク質も摂れる有用な食材です。ギテガ(旧首都)やブジュンブラ(首都)では比較的高価な黄色い豆の消費が多く、貧困層が多く占める地方に行くと安い赤い豆が主に食べられるようになります。ヤシ油を使った、くせのある風味をもつ煮豆がよく食べられています。ワリ(ごはん)にマハラゲ(煮豆)だけという食事もブルンジではよく見られます。
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料理名一覧 Food & Drink Glossary

【主食】
  • イビトケ(Ibitoke)・・・調理用バナナ
  • ウガリ(Ugali)・・・主にはマニオク粉を湯で練ったモチ
  • チャパティ(Chapati)・・・薄焼きパン
  • ブガリ(Ubugali)・・・主にはマニオク粉を湯で練ったモチ
  • マニオク(Manioc)・・・キャッサバ
  • ワリ(Wari)・・・ごはん
  • ンディジ(Ndizi)・・・調理用バナナ
【豆や野菜のおかず】
  • マハラゲ(Maharage)・・・豆、ヤシ油の煮物

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