カントリーキャプテン
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国
:米国料理
-
現地表記
:Country captain(英語)
-
概要
:揚げた鶏肉のカレー風味トマト煮
米国の、東南部に、ローカントリーと呼ばれる低地群があり、サウスカロライナ州やジョージア州が該当します。この地域の料理は米国の中でも独特のものが多く、なおかつ美味しいものが多いことで知られます。英国によるアメリカ大陸の植民地化は、16世紀後半に始まり17世紀から18世紀頃に最盛期を迎えますが、カントリーキャプテンはそのつながりでインドのカレーが英国を経て米国にたどり着きました。英国を経由したことでスパイスは基本的にカレー粉がメインであり、タイムを使う点でアメリカらしさが表れています。このカレーの驚くべき点は、まず、鶏肉がから揚げになっていて、それがカレー風味のトマトソースに包まれ、鶏肉がとにかく柔らかくしっとりとして美味しいことです。もし「鶏の胸肉はパサつくから好きではないわ」と思う方がいたらカントリーキャプテンを作ってみてください。それと、この料理は白いごはんに合わせて食べるのが定番なので、ほかほかごはんがちょうど炊き上がるタイミングで調理完成するようにすると本当に美味しいです。
材料
(4人分):
- 薄力粉
- 大4
- 塩A
- 小1
- こしょうA
- 小1
- ドライタイムA
- 小1/2
- 鶏肉(※1)
- 400 g(※1)
- バター
- 大2
- 玉ねぎ
- 1個
- にんにく
- 2かけ
- ピーマン
- 3個
- ベーコン(※2)
- 50 g
- トマト缶(※3)
- 1缶(400 g)
- カレー粉
- 大1.5
- 塩B
- 小1/2
- こしょうB
- 小1/5
- ドライタイムB
- 小1/3
- レッドペパー(※4)
- 小1/5(※4)
- アーモンドスライス
- 10 g
- ※1:鶏肉の部位は問いません。手羽元など骨つきの部位を使う場合は500 gくらい使ってもよいです。
- ※2:ベーコンは塊のものを使うとよいです。ない場合は薄切りを使います。
- ※3:トマトは完熟の生トマトでもよいです。
- ※4:レッドペパーのほか、カイエンペパーなど一味唐辛子など、唐辛子の粉ならよいです。量は辛さの好みにより増減できます。
調理時間
:
作り方
:
- ボウルに薄力粉、塩A(小さじ1)、こしょうA(小さじ1)、ドライタイムを入れてよく混ぜる。
- 鶏肉を食べやすいサイズに切り、ボウルに入れ、まんべんなく粉をまぶす。
- フライパンにバターを入れて中火で熱し、鶏肉を粉をはたいて入れ、しっかりと良い焼き色がつくまで両面ソテーする。
- その間に玉ねぎとにんにくをみじん切りにし、ピーマンを1 cm角くらいに切る。
- (ベーコンが塊なら薄切りにしてから)、ベーコンを5 mm角に切る。
- 鶏肉がしっかりと焼けたら取り出しておく。
- 鶏肉を取り出したあとのフライパンにベーコンを入れて強めの火加減で炒め、カリカリベーコン(またはしっかりと炒めたベーコン)を作り、取り出しておく。
- ベーコンを取り出したあとのフライパンに玉ねぎ、にんにく、ピーマンを入れて炒める。
- 玉ねぎが色づいてきたらトマト缶の中身を加えて煮詰めていき、途中でカレー粉、塩B(小さじ1/2)、こしょうB(小さじ1/5)、ドライタイムB(小さじ1/3)、レッドペパーパウダーを加え、とろみが出るように混ぜながら炒める。
- 味見をし、塩加減、スパイス加減、水分加減(とろみが強いものから汁気が多いものまで可)などを好みに調えてトマトソースを完成させる。
- オーブンを180℃に予熱開始。
- オーブン耐熱容器にお玉1杯分のトマトソースを入れ、鶏肉を入れ、残りのソースをかけ、アルミホイルでフタをして180℃のオーブンで10分焼く。
- 一度取り出し、ベーコンとアーモンドスライスを乗せて、再びアルミホイルでフタをして180℃のオーブンで10分焼いて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 鶏肉にまぶす粉(薄力粉、塩、こしょう、ドライタイムの混合物)はシーズンフラワー(Seasoned flour)と言います。直訳すると「味付けのための小麦粉」という意味です。
- 玉ねぎなどを炒めるときに油が足りないと思ったらサラダ油などを追加してもよいです。
- トマトをいったんしっかりと煮詰めると酸味が弱まって旨味が濃くなります。濃厚なものを作りたい場合はそのまま。さらさらのスープ状のものを作りたい場合は煮詰めた状態から水を足してゆるくすると美味しいです。ここでは味見のあと水を50 mL足しています。
- 味見をして、トマトの酸味が気になる場合は、砂糖を少々加えると和らぎます。
- アーモンドスライスは製菓用のものを使っています。調理前に一度フライパンで乾煎りローストしておくと美味しいです。
- 元レシピではブラックカラントをトッピングしていますが省くレシピもあるのでここでは省いています。レーズンやデーツなど黒っぽいドライフルーツで代用できます。
Tips about cuisine
- 「カントリーキャプテン」の英語(米国の公用語)の綴りは「Country captain」。
- 「Country」(カントリー)は国という意味をもち、この料理が米国人から見て英国のむこうにあるインドを指すという説がある。そのほか「Country」(カントリー)は「Capon」(カポン)すなわち雄鶏に由来する単語であるという説もある。
- 「Captain」(キャプテン)は船長という意味をもち、この料理を持ちこんだ英国の船の船長を指すという説がある。
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