レチョンカワリ

  • フィリピン料理

  • 現地表記

    :Lechon kawali(フィリピン語)

  • 概要

    :豚かたまり肉のカリカリ揚げ

レチョンカワリ

フィリピンを旅すると、ときおり人が集まる場所に遭遇して、その祝事の中央にレチョン(豚の丸焼き)が置かれている様子を見かけます。私が出会った実例では、ピクニックをする大家族だったり(家で豚を焼いて車に積んで山に運んでいた)、お祝い事で親戚が集まる場だったり(豚の丸焼きを海辺のロッジにケータリングしていた)。本来そういうレチョンは豚一頭を使うのですが、日常的には家庭のコンロで作れる「レチョンカワリ」も人気です。日本では皮つきの豚バラ肉ブロックが通常売られていないので、皮なしの豚バラ肉ブロックで作ることになりますが、サクサクに仕上がった豚の脂身が美味しくて、下ゆでのにんにくも良い香りで、家庭のパーティーに便利です。

材料

4人分):

豚バラ肉ブロック
500 g
1 L
にんにく
5かけ
ベイリーフ
5枚
黒こしょう粒
10粒
小1/2
サラダ油
肉を揚げる量(※1)
  • ※1:サラダ油は揚げ物をする鍋にゆで肉を入れたとき、肉が完全にかぶる量を使います。

調理時間

(肉を乾かす時間を除く)

作り方

  1. 豚バラ肉ブロックの脂身を菜箸でぷすぷすと刺し、肉を鍋に入れ、水、にんにく、ベイリーフ、黒こしょう粒を入れて強火にかけ、沸騰後は弱火にし、少しずらしてフタをして30~40分ほどゆでる。
  2. 菜箸を刺して抜いて中から透明な汁が出てきたら中まで火が通ったので、取り出して網の上に置き、水気をキッチンペーパーなどで拭きとり、塩を薄くまんべんなくこすりつけて冷蔵庫に1晩入れて表面を乾かす。
  3. 揚げ物をする鍋に肉を入れて、肉が完全にかぶる量のサラダ油を入れ、中火で加熱して160℃くらいに熱し、10~15分、あるいは表面が黄金色になるまで揚げる。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ゆで肉を油で揚げるとき、油はねガードなどを使うと周囲があまり汚れなくてすみます。
  • ゆで方や脂身の量によって変わりますが、出来上がりの重さは調理前の半分ほどになります。
  • 2 cm幅にカットして、サウサワン(玉ねぎと唐辛子入りの酢醤油)やレバーペースト入りのタレにつけていただきます。
  • 現地のレシピでは1時間や1時間半ほどゆでるものがありますが、日本のスーパーで買う豚バラ肉ブロックは冷凍の解凍品だと思われ、生肉から肉の水分が減っているので、同じようにゆでると肉の部分がぱさぱさになります。このレシピではゆで時間を30~40分とし、肉があまりぱさぱさにならないようにしています。
  • 肉のゆで汁がとても美味しいので、後日のスープ料理に活用します。

Tips about cuisine

  • 「レチョンカワリ」のフィリピン語(フィリピンの公用語)の綴りは「Lechon kawali」。
  • 「Lechon」(レチョン)は豚の丸焼き、「kawali」(カワリ)は鍋の意味。よって「Lechon kawali」(レチョンカワリ)は「鍋で作る豚の丸焼きの代用料理」のような意味になる。


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