プレーリーオイスター

  • 米国料理、カナダ料理

  • 現地表記

    :Prairie oysters(英語)

  • 概要

    :精巣(睾丸)のから揚げ

プレーリーオイスター

睾丸を手に入れた!! そして米国やカナダの「内陸のカキフライ」と呼ばれる料理を作りました。これ美味しいですね、美味美食。魚の白子とはまるきり違って、ふわふわと柔らかい繊維がほぐれるというか、口の中でほわほわとするような、他に例えようのない食感で、素晴らしく美味しいと思いました。珍味の体験です。ちなみにフォークより左が衣1度づけ、右が2度づけ。見映えは右、味は左の勝ちでした。

材料

2人分):

精巣(睾丸)(※1)
300 g(※1)
パプリカパウダー
小1/3
小1/3
こしょう
小1/3
薄力粉
大2
片栗粉(※2)
大2
ガーリックパウダー
小1
1個
サラダ油
揚げ物に使う量
  • ※1:牛やヤギなど山の4本脚の動物のものを使います。今回は子供イノシシの精巣が手に入ったので2つでおよそ300 gでした。
  • ※2:片栗粉はコーンスターチの代用です。あればコーンスターチを使うとよいです。

調理時間

作り方

  1. 精巣の外膜に1か所包丁かキッチンばさみで切れ目を入れ、そこに指を入れてペリペリと膜をはがす。
  2. まな板に乗せ、縦2つに切る。もう一枚膜があるので、これを魚を3枚におろしたあとの半身に見立て、魚の皮をひく要領で、膜と精巣の間に包丁を入れて膜をひき、膜を取る。精巣の横にある小さな塊は精巣上体と呼ばれるもので、捨ててよい。
  3. 精巣を一口サイズに切ってまな板に乗せ、パプリカパウダー、塩、こしょうを、片面だけでよいのでなるべく均一にふっておく。
  4. その間に、バットに薄力粉、片栗粉、ガーリックパウダーを入れて均一に混ぜて拡げておく(もしガーリックパウダーが粗びきの場合はパウダーミルやすり鉢で微粉化するとよい)。
  5. 別のボウルに溶き卵を作る。
  6. 精巣を溶き卵にくぐらせてから粉の上に置き、転がして全面に粉をつけてからギュッと押し付け、しっかりと粉を付着させる。
  7. 揚げ物の鍋に深さ2 cm以上になるように油を入れ、160~170℃くらいに熱し、精巣を揚げる。
  8. 1つ割ったり食べたりして、中が生焼けでなければ出来上がり。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 写真で、フォークより左は衣1度づけ、右は2度づけです。見映えは右が良く、現地のレストラン料理も右に似ていますが、味は左のほうが良かったです。衣が厚いと精巣のほんわかした食感が楽しめなくなると思いました。
  • 衣にガーリックパウダーやオニオンパウダーを入れることで、現地のジャンクな味を再現しています。なければ塩こしょうの味付けだけでも十分に美味しいです。
  • 付け合わせには、ケチャップ、カクテルソース、レモン、レモンマヨネーズ、タルタルソースなどが定番です。

Tips about cuisine

  • 「プレーリーオイスター」の英語(米国、カナダの公用語)の綴りは「Prairie oysters」。
  • 「Prairie」(プレーリー)は日本語でも「プレーリー」で、米国とカナダにまたがる内陸平原の意味、「Oysters」(オイスター(ズ))は牡蠣(カキ)の意味。よって「Prairie oysters」(プレーリーオイスター)は「大平原の牡蠣」の意味であり、「内陸の食材で作る牡蠣フライのような美味しいもの」を比喩する。
  • なお精巣(睾丸)は英語で「Testicles」(テスティクル)。
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