キエウバサスカプストン
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国
:ポーランド料理
-
現地表記
:Kiełbasa z kapustą(ポーランド語)
-
概要
:キャベツとソーセージの煮込み
お、これは旨い。もっと作ればいいのに
美味しい!ヨーロッパに来た感ある味だ!
ヨーロッパというか、東欧の味なんだよな
レッツ東欧
でもさ、ドイツとかハンガリーとか、中欧にもある味だよね
あのなあ、今と昔で東欧の範囲が違うの。ハンガリーチェコ東ドイツは東欧だったんだからな
はぁい。もっと勉強しまぁす
じゃがいもにソーセージ、キャベツと甘味と酸味が旨い。これはビールだな
冷えたビール、ご用意できていまーす♡
たっぷり作ったのに「もっと作ればいいのに」と家族に言われた美味しいポーランド料理。美味しそうなキャベツが安く売られていたら、是非作りたい料理です。きっと昔の農家では、じゃがいもを保存してキャベツを育てて、狩猟肉が手に入ったら腸詰を作って保存する。そして家族みんなでこういう料理を食べていたのかしらと、古き良き欧州を思い描くかのような、地味ながら素晴らしい料理です。生キャベツの甘味が良いだけでなく、レモン果汁を加えることでザワークラウト(発酵キャベツ)を使ったかのような深い旨味が出るのが良いです。
材料
(4人分):
- 玉ねぎ
- 1個
- ソーセージ(※1)
- 500 g
- バター
- 大1
- キャベツ
- 500 g(※2)
- じゃがいも
- 小5個(※3)
- 鶏がらスープの素
- 小1/2
- 湯(※4)
- 250 mL
- 片栗粉
- 小1
- 塩
- 小1
- こしょう
- 少々
- 砂糖
- 小1/2
- レモン果汁
- 大1
- キャラウェイ(※5)
- 小1/2
- ※1:ソーセージはポーランド現地のものはなかなか手に入らないので、フランクフルトなど大きめのソーセージを使うとよいです。
- ※2:キャベツは大きめのものを1/2玉くらい使います。
- ※3:小さめのじゃがいもとは、1つが70~100 gくらいのものを想定しています。ない場合は大きいじゃがいもを使い、切り分ける個数を多くします。
- ※4:湯の温度は鶏がらスープの素が溶ける程度でよいです。
- ※5:キャラウェイシードがない場合は、アニスシード、ディルシード、クミンシードなどが代用になります。
調理時間
:
作り方
:
- 玉ねぎを十字に縦4つ割りにし、繊維を断つ方向で薄切りにする。
- ソーセージを3 cm長さに輪切りにする。
- 煮込む鍋にバターを入れて弱火にかけ、玉ねぎとソーセージを入れて平らにならし、ときどき混ぜながら、玉ねぎが少し色づき始めるよう、およそ10分間加熱する。
- その間にキャベツを小さく刻む(例えば3~5 cm幅に切ってから横向きに置いて5 mm幅で切るなど)。
- 玉ねぎとソーセージをよけてキャベツを入れ、キャベツの上に玉ねぎとソーセージを乗せて平らにならし、もし焦げ付きが心配なら水(分量外)を少々入れ、フタをして弱火でキャベツを10分くらい蒸す。途中2回くらい鍋底から返し、キャベツが焦げ付かないようにする。
- その間にじゃがいもの芽を取り(皮はむかない)、4つに切り分ける。
- 鶏がらスープの素を湯に溶かし、チキンブイヨンを作っておく。
- フタをあけ、具をよけて鍋底にじゃがいもを置き、上にキャベツなどが乗るようにする。
- チキンブイヨンのうち150 mLを入れて強火にかけ、沸騰したらフタをして弱火にし、じゃがいもに菜箸がすっと刺さるようになるまで、15分ほど加熱する。
- その間に、残りのチキンブイヨン(100 mL)が入っている容器に、片栗粉、塩、こしょう、砂糖、レモン果汁、キャラウェイシードを入れて混ぜておく。
- じゃがいもに菜箸がすっと刺さるくらいに火が通ったら、上の溶液(ブイヨンに調味料を混ぜたもの)を回し入れ、強火で沸騰させ、沸騰したらフタをせずに中火で加熱し、ときどき鍋をゆすりながら煮汁が半量くらいに減ってとろみがつくまで、およそ10分程度加熱する。
- 味見をして、塩加減や酸味加減を好みに調える。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- このレシピでは、玉ねぎをじっくり炒め、キャベツをじっくり蒸すと美味しいので、「じっくり調理」の合間に次の材料を切る手順としています。
- 鶏がらスープの素と水は、チキンブイヨンの代用です。
- じゃがいもがあまり煮崩れしないよう、最後は中身をかき混ぜるのではなく鍋ごとゆすっています。
Tips about cuisine
- 「キエウバサスカプストン」のポーランド語(ポーランドの公用語)の綴りは「Kiełbasa z kapustą」。
- 「Kiełbasa」(キエウバサ)は現地のソーセージ、「z」(ス)は英語のwithに相当し「~~と」、「kapustą」(カプストン)は「kapusta」(カプスタ、キャベツ)が手段や材料の意味で使われているため造格変化を起こした。よって「Kiełbasa z kapustą」(キエウバサスカプストン)は「キャベツを合わせたソーセージ」とか「キャベツ仕立てのソーセージ」のような意味になる。
- 「Kiełbasa」の「 ł 」は英語の「w」に相当する子音なので「ラリルレロ」の発音にはならない。ここでは「i」と「e」と「w」の音をつなげて「キエウバサ」と表記したが、ポーランド人の発音は日本人の耳には「キューバサ」に聞こえる。
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