ポペチ
-
国
:モンテネグロ料理
-
現地表記
:Popeci(モンテネグロ語)
-
概要
:お肉のチーズ巻き揚げ
モンテネグロは、昔でいうユーゴスラビアの一角に位置する東欧の小国です。山がすぐ背後にあるその国は、「黒い(ネグロ)山(モンテ)」という名で、食文化を大いに肉に拠っています。この料理は肉と乳という文化を表す一皿で、美味しい白チーズをお肉で巻いて揚げています。手間がかかる料理とはいえ、作るのはそれほど時間がかかるものではなく、しかしながら、カツに白チーズが入るという普段口にしない味わいは絶品でした。カッテージチーズをたっぷり使って、是非作ってみてください。
材料
(4人分):
- マヨネーズ
- 30g
- 生クリーム(※1)
- 15g
- ヨーグルト(※1)
- 15g
- パセリ
- 少々
- 鶏胸肉
- 500g
- コンソメ顆粒(※2)
- 4つまみ
- 塩
- 4つまみ
- カッテージチーズ
- 120g
- 薄力粉
- 適量(※3)
- 卵
- 2個
- パン粉
- 適量(※3)
- 揚げ油
- 適量(※4)
- ※1:生クリームとヨーグルトを等量混ぜると現地のサワークリームに近くなります。日本で市販されているサワークリームは硬いので、その場合は牛乳で延ばすなどして使います。
- ※2:現地のベゲタという野菜コンソメ風調味料の代用です。
- ※3:薄力粉とパン粉は鶏肉に衣をつけるときにまぶす量です。多めに用意し、余ったら回収します。
- ※4:揚げ油の量は揚げる鍋によって変わりますが、深さ2cmくらい油が張れるとよいです。
調理時間
:1 時間
作り方
:
- マヨネーズ、生クリーム、ヨーグルトを混ぜておく。ゆるいのが好みであれば牛乳(分量外)でゆるめてよい。
- パセリはフレッシュならばみじん切りにしておく。
- 鶏胸肉は、皮をはいで120~130gくらいの塊に切り、包丁で切り離さないように切れ目を入れて、開くように切り、肉叩き器でトントンと叩いて薄くして、15cm四方くらいに広げる。
- コンソメ顆粒と塩を鶏肉1枚あたりひとつまみずつふる。
- 作業台に、薄力粉が入ったバットを置く。
- カッテージチーズを鶏肉の端のほうに30gずつ乗せ、くるくる巻いて、巻き終わりを下にして、だらっと伸びた余分な部位を切り落としてから薄力粉の上に置いておく。
- 作業台に、卵液(溶き卵)が入ったボウル、パン粉が入ったバットを並べる。
- 鶏肉の両端を押さえつけて閉じ、全面に薄力粉を薄くまぶし、粉をはたいてから卵液を全面につけ、パン粉を全面につける。
- 揚げ油を170℃に熱して、衣がキツネ色になるまで揚げる。
- 器に盛り、ソースをかけ、パセリのみじん切りをふって出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 上手に肉を薄くできれば、もっと小さいサイズで作ることができますが、難易度が非常に高くなるので、ここでは1枚120~130gくらいの肉で、全周が綴じれるように作っています。
- 肉を薄く切り開くときは、包丁をちょっと入れては開き、ちょっと入れては開き、をこまめに繰り返します。一気に包丁を入れて開こうとすると、貫通して切り離されやすくなります。
- もし貫通した部分が生じたときのために、肉の薄切り片も何枚か作り、内側から塞ぐとよいです。
- チーズを乗せたあとに巻くときは、肉をひっぱりあげて巻くとちぎれたり開いたりしやすくなるので、包丁を肉の下に入れて持ち上げるようにして巻くと、開きません。
- 鶏肉の皮が残っていると揚げている最中に衣がはがれてくるので、このレシピでは皮をはいでいます。
- 肉叩き器の代用は、丈夫なコップの裏などです。
Tips about cuisine
- 「ポペチ」のモンテネグロ語(モンテネグロの公用語)の綴りは「Popeci」。
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