カナワイカリ
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国
:スリランカ料理
-
現地表記
:கணவாய் கறி(タミル語)
-
概要
:スリランカ北部州のイカのカレー
これはスリランカ北部州のジャフナの家庭料理です。ラグーンが豊富で海産物が豊富なスリランカ北部では、市場でこういった小さめのイカを買って、胴体もゲソも美味しいスパイス煮込みにしています。この料理はイカをタマリンドペーストという酸味とコクの強いマメ科の果肉を使って各種香辛料とあわせて調理している点で、独特かつ美味たる味わいを醸し出しています。・・・「ジャフナ」という、長き内戦から旅行者を阻んできた土地の、タミル人の家庭料理を是非作ってみてください。今ジャフナは、再建し、復興し、人々は優しい心を湛えて強く生きています。
夢の「ジャフナ」へ。
夢の「ジャフナ」へ。
材料
(2~4人分):
- フェヌグリークシード
- 大1/2
- イカ(※1)
- 3はい
- 紫玉ねぎ
- 中1/2個
- タマリンドペースト(※2)
- 小1
- 塩
- 小2/3
- 水
- 1.5C
- にんにく
- 3かけ
- カイエンペパー(※3)
- 小2/3
- コリアンダー(※3)
- 小2/3
- ガラムマサラ(※3)
- 小1/3
- ターメリック(※3)
- 小1/3
- こしょう(※3)
- 少々
- ベイリーフ(※3)
- あれば少々
- カレーリーフ(※4)
- 10枚
- 赤ピーマン(※5)
- 1/2個
- ししとう(※5)
- 2本
- ※1:胴体の直径が4~5cmくらい、胴体の長さが15~20cmくらいの、小さめのイカを想定した分量としています。
- ※2:タマリンドペーストは輸入食材店で購入可能。私はカルディで購入しました。代用は、1.5倍量のレモン果汁に黒糖少々を混ぜて使います。
- ※3:これらのスパイスはパウダー状のものを(ホールしかない場合はミルで挽いてパウダー状にして)使います。パウダー状のミックススパイスは現地(スリランカ北部)では「ムラガイトゥール」と呼ばれる辛いミックススパイスで、このレシピは日本で比較的手に入りやすいスパイスで作るその代用です。現地ではムラガイトゥールを小さじ2杯くらい入れていたので、今回も、単品ブレンドの総量が小さじ2杯くらいになるように設定しています。
- ※4:カレーリーフがなければ、カレーリーフ10枚をベイリーフ1枚で代用します。
- ※5:赤ピーマンやししとうは仕上げの彩りで加えています。なければ他の色のよい野菜などで代用できます。
調理時間
:40 分
作り方
:
- 小さなフライパンを強火で熱し、フェヌグリークシードを入れて絶えず撹拌し、色が変わったら火を消して取り出しておく。
- イカの中骨や内臓を取り除き、吸盤の中の硬い部分を指でしごきだし、くちばしと目玉を取り除く。
- イカの胴体は輪切りにし、エンペラとゲソは食べやすいサイズに切り、フライパンに入れる。
- 紫玉ねぎを1cm幅のくし切りにし、ばらしてフライパンに入れる。
- フライパンにフェヌグリークシード、タマリンドペースト、塩、水を入れ、フタをして中火にかけ10分間煮る。
- 煮ている間に、にんにくをまな板の上に乗せ、平らなもの(包丁の腹や金属コップの底など)でつぶしてからみじん切りにする。
- 煮ている間に、カイエンペパーパウダー、コリアンダーパウダー、ガラムマサラパウダー、ターメリックパウダー、こしょう、ベイリーフパウダーを混ぜてミックススパイスを作り、強火で熱したフライパンに一瞬乗せて混ぜて炒ってから取り出しておく。
- イカが完全に煮えたらフタを外し、にんにくとミックススパイスとカレーリーフを入れ、とろみがつくように水分を飛ばしながら煮る。
- 煮ている間に、赤ピーマンや緑ししとうのヘタと種を取り、粗みじん切りにしておく。
- 味見をし、塩加減やスパイス加減を好みに調え、仕上げに赤ピーマンと緑ししとうを加えてひと混ぜして出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- レシピ文中ではにんにくを潰してからみじん切りにしましたが、現地では小さな杵と臼を使ってにんにくを潰して使います。
- 日本のイカの煮物のような、「かたくならないようにさっと煮る」概念はなく、むしろ、ぐつぐつ煮て、イカの旨味を煮汁に引き出すように作ります。
- 黒い煮汁はタマリンドペーストが黒いことによります。レモン果汁などで代用した場合は煮汁の色はもっと明るくなります。
Tips about cuisine
- 「カナワイカリ」のタミル語(スリランカの公用語)の綴りは「கணவாய் கறி」。
- 「கணவாய்」(カナワイ)はイカ、「கறி」(カリ)はおかずを指す。スリランカではおかずの基本調味料が香辛料であり、日本語ではカレーと置き換えることができるため、「கணவாய் கறி」(カナワイカリ)は「イカカレー」と訳すことができる。
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