ザワークラウトミットヴルスト

ザワークラウトミットヴルスト

ドイツ料理を語る代表的な食材といえば、ザワークラウト(発酵キャベツ)や本場のヴルスト(ソーセージ)、そしてじゃがいもやビールなど。そのうち最初の2つを混然一体と蒸し煮にしたこの料理はドイツの典型料理の1つで、じゃがいもを添え、(そしてビールをあければ)食卓はドイツ度満点です。ザワークラウトとヴルストをじっくりと蒸し煮にする過程でザワークラウトの酸味は調理中に旨味に変わり、なおかつ豊かなフレーバーを生み、ヴルストから出る旨味はもちろん濃厚です。日本でこの料理を作る場合、必ずしもドイツソーセージを探さなくてもよいのです。しかしながら、売り場にあるソーセージで、「美味しそー♡」って思う、普段食べないようなちょっとイイものを是非買い求めてみてください。太いソーセージほど皮パリ感と中のジューシーさが楽しめておすすめです。

材料

2人分):

ザワークラウト
2C(※1)
玉ねぎ
1/4個
サラダ油
大2
ソーセージ(※2)
4~6本
適量(※3)
クローブ
1本
キャラウェイ
あれば少量
ベイリーフ
1枚
  • ※1:作る人によりザワークラウトの量はまちまちです。700g入りの瓶詰めを1つ使い切るような、ザワークラウトを多く使うレシピもあります。
  • ※2:ドイツソーセージと言っても様々な種類があります。この写真では太さのある白ソーセージのようなものを使いました。売り場で「美味しそう♡」と思うソーセージを買い求めるとよいです。太さがある場合、はじけた皮とジューシーな中身の両方が楽しめるのでおすすめです。
  • ※3:ザワークラウトを炒め終わったあと、煮込むために水分を加えます。鍋の大きさによって加える水の量が変わりますが、ザワークラウトが浸る量の水があればよいです。

調理時間

:30 分(20分蒸し煮の場合)

作り方

  1. ザワークラウトをザルにあげ、水気を切っておく。漬け汁は念のため捨てないでおく。
  2. 玉ねぎを薄切りにする。
  3. フタができる鍋やフライパンにサラダ油を入れ、ソーセージを入れて、軽く焼き色をつける。
  4. ソーセージを取り出し、玉ねぎを入れて炒め、ザワークラウトを入れて炒める。
  5. ザワークラウトがやや浸る量の水を入れ、クローブ、キャラウェイ、ベイリーフを加え、ソーセージを上に乗せ、フタをして、弱火で20~30分蒸し煮にする。
  6. 蒸し煮の途中は、ときどき鍋底から返してザワークラウトが鍋底に焦げ付かないようにする。味見をして塩加減などを調える。酸味が足りなければザワークラウトの漬け汁を加え、酸味が強ければ水や砂糖を少し加えるとよい。
  7. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 元のザワークラウトの酸味や塩分が強すぎる場合、短時間水に浸けてから水気を切るとよいです。
  • ザワークラウトの酸味は煮込むと減るので、酸味を補いたいときのために漬け汁は捨てずに取っておくとよいです。
  • 煮込む鍋は蒸気が逃げにくい構造のものがよいです。また、鍋が大きすぎて中の空間が広くなってしまうと香りが逃げるので、材料に合ったサイズの鍋があるとよいです。私はタジン鍋を使用しました。
  • 煮込む鍋が蒸気の逃げにくい構造であるほど、蒸し煮にするときに加える水分量は少なくてすみます。最初から多く入れすぎると失敗しやすいと思うので、焦げつかない範囲内で少なめを心掛けるとよいです。
  • 蒸し煮時間はソーセージの太さによって変わります。
  • 煮込むときにブイヨンや白ワインやジュニパーベリーを使うレシピもあります。
  • 煮込んでいる最中にクローブやキャラウェイの風味を強く感じたら取り出します。
  • 付け合わせの定番は、ゆでじゃが、マッシュポテト、ポテトサラダ、マスタード、ビールなどです。

Tips about cuisine

  • 「ザワークラウトミットヴルスト」のドイツ語(ドイツ、オーストリア、リヒテンシュタイン、スイス、ルクセンブルクの公用語)の綴りは「Sauerkraut mit Wurst」。
  • 「Sauerkraut」(ザワークラウト)は発酵キャベツ、「mit」(ミット)は英語のwith、「Wurst」(ヴルスト)はソーセージの意味。よって「Sauerkrauteintopf mit Wurst」(ザワークラウトミットヴルスト)は「発酵キャベツとソーセージ」の意味になる。


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