トッポキ
-
国
:韓国料理
-
現地表記
:떡볶이(ハングル文字)
-
概要
:お餅の甘辛煮
コチュジャン(唐辛子味噌)を使って赤く甘辛く作ったお餅煮込み、美味しいですよね。このトッポキないしトッポッキ(日本語ではトッポギとも通称される)は韓国の国民的料理で、唐辛子や唐辛子味噌(コチュジャン)がたくさん入った軽食の代表です。子供も大人も大好きなおやつの1つですし、学校帰りの女子学生も、帰宅時に家族に手土産を買っていく働くママも、働いておなかがすいた男性陣も、夜遅くまで起きる人の夜食にも、いろいろなシーンにぴったりです。韓国でホームステイしたときもママが買って帰ってきてくれました。路上テイクアウトだとお餅と赤い汁だけのことも多いのですが、家庭で作るバージョンは、ほら、野菜も卵も入って、ほら!美味しそうでしょう。主材料であるカレトク(韓国の棒状の餅)は日本の餅よりもなめらかな食感をもち、舌触りも良くて素晴らしく美味しいものです。日本のスーパー等でも比較的手に入りやすくなりました。カレトクが入手できたら是非お作りください。
材料
(2~3人分):
- 棒状の餅(※1)
- 250g
- 卵
- 1~2個
- にんじん
- 1/4本(※2)
- 玉ねぎ
- 1/4個(※2)
- 長ねぎ
- 5cm(※2)
- キャベツ
- 2枚(※2)
- 薄めのさつま揚げ
- あれば1枚
- コチュジャン
- 大2
- コチュカル(唐辛子粉)
- 大2(※3)
- 醤油
- 大1
- 砂糖
- 大2
- にんにく
- 2かけ(※4)
- 水
- 2C
- ダシダ(※5)
- 小1/2
- ねぎの青い部分
- 少々
- 白ごま
- 仕上げに散らす量
- ※1:韓国の棒状の餅はトック(またはカレトク)として売られています。私はカルディで購入しました。
- ※2:野菜の量に決まりはなく、少量ずつ数種類使う感じでよいです。
- ※3:韓国産のキムチ唐辛子(唐辛子を砕いたもの)が辛さがマイルドなのでよいです。
- ※4:にんにくの粒のサイズはまちまちですが、おろしにんにくとして小1を得られればよいです。
- ※5:ダシダは韓国の顆粒状牛ダシ調味料です。ない場合はビーフコンソメで代用します。
調理時間
:30 分(餅を水に浸ける時間を除く)
作り方
:
- 棒状の餅(トックまたはカレトク)のパッケージを見て、事前に水に浸ける製品の場合は指示通りに水に浸ける。
- 卵を水から10分ほどゆでて、かたゆでのゆで卵を作る。
- 卵をゆでている間に野菜とさつま揚げを薄切りにし、にんにくをすりおろす。
- 小鍋に、コチュジャン、コチュカル(唐辛子粉)、醤油、砂糖、おろしにんにく、水、ダシダ(なければコンソメ)を入れて火にかける。
- 煮汁が沸いたら、餅、野菜、さつま揚げを入れ、ときどき上下を返しながら弱火で10分ほど煮る。
- ねぎの青い部分をみじん切りにして、煮汁に入れる。
- 餅が煮え、好みの濃さまで煮汁が煮詰まったら、器に盛って、縦に切ったゆで卵を乗せ、白ごまをふってできあがり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 餅のパッケージを必ず見て、事前に水に浸すなどの指示やゆで時間の指定があればそれに従います。
- 辛さを減らしたい場合はコチュカル(唐辛子粉)を大1くらいから様子を見て加えます。
- 餅が鍋底にくっつかないように、テフロン製の小鍋あるいはフライパンを使うとよいです。
- ねぎの青い部分のみじん切りは現地では定番の風味付けです。煮込まずに最後に白ごまと一緒にふりかけてもよいです。
Tips about cuisine
- トッポキないしトッポッキ(日本語の通称はトッポギ)のハングル文字韓国で使われる文字)での綴りは「떡볶이」。
- 「떡볶이」を分解すると「ㄸ・ㅓ・ㄱ・ㅂ・ㅗ・ㄲ・ㅇ・ㅣ」(ト・オ・ク・ブ・オ・ック・イ)になる。ここで「ㅂ」(pまたはbの音)は語中にあるためbの音になるところ前に「ㄱ」があるため「ㅃ」(pの音)になり(濃音化)、「ㄲ・ㅇ」はリエゾン(連音)して入れ替わり語末が「ㄲ・ㅣ」になる。つまり発音は「ㄸ・ㅓ・ㄱ・ㅃ・ㅗ・ㄲ・ㅣ」となり、組み立てて「떡뽀끼」となり、「トッポッキ」となる。日本語は1音1音をもともと区切るので「トッポキ」と発音するのが自然であり、日本人には発音しやすい。
- もし現地で「トッポギ」と発音すると「돋보기」(トッポギ)すなわち老眼鏡や拡大鏡の意味にとらえられてしまう。
- 英語アルファベットで綴ると「Tteokbokki」などになる。マッキューン=ライシャワー式表記では「ttŏk-pokki」
- 主材料であるお餅はトック(떡)と呼ばれる。断面が円形の棒状なのでカレトク(가래떡、カレ=棒状の意味)とも呼ばれる。
韓国の餅煮の適切な日本語カタカナ表記は「トッポキ」にしようと思います。
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