ナシーフ

ナシーフ

ナシーフを初めて食べたのは、一人旅で訪れたオマーンでした。スッとする香りが素晴らしい。美味しいカレー。香気高い美味しいカレー。労働者が昼食を食べにくるような食堂だったからこそ、庶民の味が食べられたのかもしれません。その後、中央部アフリカのチャドまでナシーフが広がっていることを確認いたしました。香りの高さの秘訣の1つは、潰したてのカルダモンや、ガラムマサラ。このカレーは、インドのカレーの記憶とはあまり重ならず、むしろ「アラブのカレー」という味わいであるような気がします。なお「ナシーフ」という単語には、水分が少なめという意味があります。

材料

2人分):

牛肉
200 g
200 mL
玉ねぎ
1/2個
にんにく
1/2かけ
大2
ターメリックパウダー
小1/2
トマトピューレ
大1
生トマト
1/4個
カイエンペパー
小1/3
コリアンダーパウダー
大1
クミンパウダー
小1/2
小1/2
パクチーの葉
刻んで大1/2くらい
カルダモン
5さや
ガラムマサラ
少々

調理時間

:20 分

作り方

  1. 牛肉を薄く切り、一口サイズに切る(棒状切りもOK)。
  2. 小鍋に牛肉と水を入れてゆっくり煮て、肉を柔らかくしておく。
  3. 玉ねぎは繊維を切るようにスライスし、にんにくをみじん切りにする。
  4. 別の小鍋に油と玉ねぎとにんにくを入れ、中火で炒める。
  5. ターメリックパウダー、トマトピューレ、生トマトを加えてさらに炒める。
  6. カイエンペパーパウダー、コリアンダーパウダー、クミンパウダーを加えてさらに炒める。
  7. 牛肉を入れてさらに炒める。
  8. コリアンダーの葉をみじん切りにする。
  9. カルダモンのさやを叩き割り、中の種をすりばちですりつぶしておく。
  10. 肉のゆで汁、塩、パクチーの葉を入れ、かき混ぜながらとろっとするまで煮詰める。
  11. 味見をして、塩加減や辛さ加減を調える。
  12. 仕上げにガラムマサラとカルダモンを加え、火を止め、混ぜる。
  13. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 牛肉のほか、現地では羊肉を使うことも多いです。
  • トマトの酸味が強く出てしまった場合は、仕上げに砂糖を少々入れるとよいです。

Tips about cuisine

  • 「ナシーフ」のアラビア語(オマーン、アラブ首長国連邦、チャドの公用語)での表記は「نا شف」。「水分が少なめ」という意味合いがあるそうです。
  • 肉(ラッハム)を使ので、この場合は、「ラッハムナシーフ」と呼ぶこともできる。


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