ショラビットアラダス

ショラビットアラダス、パレスチナ料理、レンズマメとカボチャのポタージュ。

ショラビットアラダス

食卓で、その土地の食を囲みながら、家族でその土地のことについて話していくのは、とても有意義な時間だと思います。我々は社会に目を向けたほうがよい。だから私も、イスラエルのガザ侵攻を悲しく受け止める今、パレスチナのガザ地方の伝統的なスープをいただきながら、今日も夫とパレスチナについて語り合っています。なお、パレスチナ人居住地域の中でも、ガザはエジプトに近く地中海に面した砂漠地帯で、乾燥に強い作物であるカボチャは大事な食べ物の1つです。この料理にパレスチナの象徴であるオリーブオイルも合わさり、滋味あふれる美味しさに、あっという間に食べ終えてしまいました。香辛料はクミンだけ。こしょうも入らない。だから香りが非常に爽やかなのです。
材料(2人分):

レンズマメ・・・1/2C
玉ねぎ・・・1/4~1/2個
にんにく・・・中国産サイズで1かけ
オリーブオイル・・・大2
かぼちゃ・・・皮と種を取って、粗く刻んで1Cくらいの量
にんじん・・・5cm
セロリの茎・・・15cm
・・・300mL
鶏がらスープの素・・・小1/2~小1
クミン・・・小1/3
・・・小1/2
パプリカパウダー・・・あれば小1/3
オリーブオイル・・・仕上げにかける量
緑の葉・・・仕上げにかける量
調理時間:50 分(レンズマメを戻す時間を除く)
作り方:

  1. レンズマメを3倍の水に浸けて一晩置く。
  2. レンズマメをザルにあけておく。
  3. 玉ねぎとにんにくをみじん切りにして鍋に入れ、オリーブオイルで炒める。
  4. 炒めている間にかぼちゃの皮と種を取って、粗く刻み、鍋に入れて炒める。
  5. にんじんとセロリも粗く刻み、鍋に入れて炒める。
  6. 野菜に大体火が通ったら、水と鶏がらスープの素とレンズマメを入れ、いったん沸騰したらフタをして弱火で30分煮る。
  7. クミンと塩とパプリカパウダーを入れてよく混ぜ、味見をする。
  8. ミキサーやバーミックスにかけ、なめらかなスープにする。好みのなめらかさにするために水を足してもよい。
  9. 熱いのが好みなら温め直し、器に盛り、オリーブオイルをまわしかけ、や刻んだ緑の葉(香菜など)を散らす。
  10. Enjoy!
こつは:
・皮つきレンズマメを使うと出来上がりが緑色がかり、皮なしレンズマメを使うとオレンジ色になる。
・パレスチナ現地ではカボチャのワタの部分を使うものもあります。気にならなければ刻んで入れてみてください。
・30分の煮る時間を減らして、鍋帽子を活用すれば、ガスや電気代の節約になります。

Tips about cuisine

・ショラビットアラダスのアラビア語(パレスチナの言葉)の綴りは「شوربة العدس」。
・「ショラビット」はスープの意味。
・「アル」は定冠詞。
・「アダス」はレンズマメの意味。
・ショラビットアラダスは、パレスチナ(イスラエルも領有権主張)のガザ地方の、ラマダン(断食月)の定番スープである。日中の断食を終えた夕刻の空腹時に、少しずつお腹に入れていくように食べる。
・中東にはマハシと呼ばれる、ズッキーニやカボチャをくりぬいて中に米や肉を詰める料理があるが、そのときくりぬいたカボチャの中身を使って、こういうスープが作られることもある。



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