チャカラカ
南アフリカ共和国、今のヨハネスブルグ近郊で金脈が見つかり、ゴールドラッシュに沸きました。そのときの労働者の街で生まれたとされるチャカラカは、シンプルでスパイシーで多くの人に愛される料理で、南ア圏の黒人料理と言えるでしょう。定番の材料は玉ねぎ、トマト、それからいんげん豆やその他の豆です。チャカラカは、主食のパップ(トウモロコシ粉を練ったもの)やパンに合わせたり、ブラーイ(現地のバーベキュー)の付け合わせの定番です。鉱山労働者が力をつけるために食べたチャカラカはトマトや豆の缶詰を唐辛子で煮詰めていたと聞きますから、このレシピも生トマトではなくトマト缶使用にこだわりました。でも今は、家庭ごとレストランごとに無数のチャカラカレシピがあると言います。私が最初にスワジランドで宿の人に教わったチャカラカは、インゲンは生のものを使っていて、写真のような感じのチャカラカが、思い出のチャカラカです。
材料
(作りやすい量):
- 乾燥ヒヨコマメ(※1)
- 1/2C
- サラダ油
- 大1
- 鷹の爪
- 1本
- にんにく
- 2かけ
- 緑のパプリカ(※2)
- 2個
- 玉ねぎ
- 2個
- にんじん
- 1本
- インゲン
- 20本
- カレーパウダー
- 大2~3
- トマト缶(※3)
- 1つ
- 水
- トマトの缶1杯
- 塩
- 小1弱
- こしょう
- 少々
- ※1:豆は、乾燥品でも、缶詰でも、他の種類でも、適量を用意すればよいです。
- ※2:緑のパプリカがない場合は、ピーマン4~5個で代用するとよいです。
- ※3:トマト缶はおよそ400g入りのものを想定しています。カットやダイスよりもホールのほうがいい味が出るように思います。
調理時間
:1 時間
作り方
:
- 煮込む鍋にサラダ油を入れ、鷹の爪を小口切りにして加える。
- にんにくをみじん切りにし、パプリカはヘタと種を取って1~2cmの角切りにし、玉ねぎとにんじんは皮をむいて1~2cmの角切りにし、インゲンはすじを取って1~2cm長さに切る。
- 鍋を中火にかけ、鷹の爪から辛さをある程度引き出したら、にんにくを加え、にんにくの香りが出て玉ねぎが透き通ってくるまで炒める。
- 野菜を全部入れ、カレーパウダーを加えて、全体をよく混ぜながら加熱する。カレーパウダーが粉っぽいままなら水を少々加える。
- インゲンに火が通ったらトマト缶の中身を汁ごと入れ、トマトの缶一杯ぶんの水を入れ、塩とこしょうを加え、全体を混ぜながら強火にかけ、いったん沸騰したら中火に切り替えて煮る。
- 好みのとろみがつくまで水分を飛ばす。
- 味見をして、塩、こしょう、カレーパウダー、唐辛子などを加えて好みの味に調える。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 現地では、水分の多いチャカラカもあれば、ドライカレーに近いようなチャカラカもあります。水分の煮詰め加減は好みですが、主食を食べる添え物でもあるので、シチューなどをイメージして水加減を調節するとよいです。肉の付け合わせやランチボックスに入れるときは水分が少ないものがよいです。
- 水分が多いほど塩やカレー粉の追加が必要になるかもしれません。
- 野菜類のサイズは1~2cm程度としましたが、現地ではもっと細かく刻んだチャカラカもあります。
- 玉ねぎをみじん切りにするレシピもあります。このほうが旨味がよく出ます。
- 鷹の爪を小口切りにするとき、種は取っても取らなくてもよいです。
- ベイクドビーンズを1缶加えるレシピもあります。
- 豆やじゃがいもを多く使えばとろみがつきやすくなります。
Tips about cuisine
- 「チャカラカ」のアフリカ南部での綴りは「Ckakalaka」。
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