チキン65
これは、別途紹介したチキン65のウェットタイプです。インド南部のトリバンドラムのレストラン厨房で直接調理を見せてもらって教えてもらったレシピに準じています。チキン65にはトマトを使った赤いソース仕立てのものが多いけれど、トマトが入らない作り方もあります。でも私はトマトが入った表面がジューシーなタイプのほうが、食べていて喉が乾かないのもあって好きで、自宅ではウェットタイプを主に作っています。特に南インドに多い料理であるが、名前のユニークさもあいまってか、世界中のインド料理店で提供されるようになりました。世界の美食をどうぞ作ってみてください。きっと誰が食べても美味しいので、来客料理にもぴったりだと思います♪
材料
(3人分):
<チキン側レシピ>
- 鶏肉(※1)
- 300 g
- 卵(※2)
- 小1個
- 塩
- 小1/2
- こしょう
- 少々
- チキン65マサラ
- 大1(※3)
- 薄力粉(※4)
- 大2
- 油(※5)
- 揚げ物に使う量
<ソース側レシピ>
- にんにく
- 1かけ
- 生姜
- にんにくと同量
- トマトソース(※6)
- 大2~3
- 水(※6)
- 大2~3
- コリアンダーパウダー
- 小2
- パプリカパウダー(※7)
- 小1/2
- 砂糖
- 小1/2
- 塩
- 小1/2
- こしょう
- 少々
- コリアンダーの葉
- 刻んで大1
- 酢
- 酸味が足りなければ少々(※8)
- ※1:骨なしの肉を使います。鶏胸肉が作りやすいです。
- ※2:現地のレシピは卵白のみを使用しますが、全卵を使ってもよいです。
- ※3:チキン65マサラがない場合、リンク先を参照して、カイエンペパー、ガーリック、ジンジャーを主体に、手元にあるものを入れるとよいです。
- ※4:現地のレシピはコーンスターチと薄力粉の両方を使います。コーンスターチ大2、コーンスターチと薄力粉を大1ずつ、など好みで調整してもよいです。
- ※5:揚げ油はサラダ油でよいです。揚げ物をする鍋に2 cm以上の深さとなる量を用意します。
- ※6:トマトソースはパスタ用のシンプルなものでよいですし、トマトピューレでもよいです。製品によって濃さが違うので、トマトの濃さによって加える水の量も変わります。
- ※7:パプリカパウダーは赤い色を増すために加えています。現地では赤い着色料を加えるので、食紅で代用してもよいですし、なければトマトを増やすなどすればよいです。
- ※8:トマト自体の酸味だけで美味しいソースが作れた場合、酢は不要です。よって酢の使用量は味見で決めます。
調理時間
:20 分
作り方
:
- 鶏肉を3 cm角切りかつ厚さ1 cm程度の大きさに切ってボウルに入れる。
- 卵を割って卵白だけを分けておく。
- ボウルに、卵白、塩、こしょう、チキン65マサラ、薄力粉を入れ、手でもみこんで、置いておく。
- その間に、にんにくと生姜を細かいみじん切りにして小さなフライパンに入れ、トマトソース、水、コリアンダーパウダー、パプリカパウダー、砂糖、塩を入れておく(まだ火にかけなくてよい)。
- コリアンダーの葉を粗みじん切りにしておく。
- 揚げ物をする鍋に深さ2 cmくらいの油を入れ、160℃に加熱し、鶏肉を1切れずつ入れ、全体がカラメル色に色づくまでじっくり揚げる。
- 鶏肉が色づいたら網の上にあげて揚げ物の火を止め、ソースのフライパンを中火で熱し、揚げ油大さじ1杯とコリアンダーの葉を入れて混ぜ、水分を飛ばしながらもったりとしたソースを作る。
- ソースの味見をし、塩加減や酸味を好みに調える。
- 鶏肉を入れ、鶏肉全体にソースを絡めて、出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 現地のレシピは卵白のみを使用しますが、全卵を使ってもよいです。
- 160℃は比較的低温の揚げ物の温度です。
- チキン65マサラは日本ではなかなか販売されていないのですが、その材料は市販されているので、リンク先を参照に手作りすると楽しいと思います。
- 揚げ物に慣れないうちは、生焼けがこわいので、1つ切ってみて、中まで火が通っていたら出来上がり。生焼けなら揚げ直します。
- インド現地では鶏肉の下味にもトマトソースにも味の素を少々加えていたので、好みで味の素を使ってもよいです。
Tips about cuisine
- 「チキン65」の英語(インド、フィジーの公用語)の綴りは「Chicken 65」。
- 「Chicken」(チキン)は鶏肉の意味。「65」(シックスティーファイブ)は「65」の意味で、「Chicken 65」(チキンシックスティーファイブ)は「鶏のスパイシー唐揚げ」の意味になる。
- 「Chicken 65」を日本語カタカナで表記すると「チキンシックスティーファイブ」になるのかもしれませんが、現地っぽく、ちょっと流暢な英語を気取って、「チキンシシティファイ」のように呼ぶと現地の雰囲気に近くなります。
- 「65」の由来は不明だが、1)65種類の材料を使う、2)スパイスで65日間保存できる、3)1965年考案のレシピ、4)料理No.65、等の諸説ある。
- 「チキン65」にはドライタイプとウェットタイプがある。ドライタイプのレシピは、≫こちら。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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