コラキャンダ

  • スリランカ料理

  • 現地表記

    :කොල කැඳ(シンハラ語)

  • 概要

    :青菜とお米で作る粥状のドリンク

コラキャンダ

昔テレビのコマーシャルにありましたよね、青汁を飲んで苦いとか不味いみたいなコメントを述べるもの。スリランカでは、どこかそれに似たような、何とも微妙な味わいの青汁のお粥と申しますか、お米の入ったホットな青汁と申しますか、そのようなものを朝に飲む人がとても多いんです。早朝にはこの粥状のドリンクを専門に出す屋台も登場するんですよ。不思議なことに、癖のある野菜の汁とお米のお粥ドリンクだけでは味わいが微妙に感じるかもしれないところ、黒砂糖に似た味わいのヤシ糖をかじりながら食べると、一気に美味しくなります。なお、この「コラキャンダ」は、別途紹介したゴトゥコラ(和名:ツボクサ)という葉っぱを使って作った一例であり、ゴトゥコラキャンダとも呼ばれます。
「食べるIQ」、和名はツボクサ、ボケない食事に取り入れたい筆頭野草!【レシピあり】

材料

2人分):

残りごはん
40 g
にんにく
1かけ
小1/3
500 mL
ツボクサ(※1)
10~30本
ココナッツミルクパウダー
小2
黒糖(※2)
4かけ
  • ※1:ツボクサは色が淡くてひょろっとしているものを摘み、茎と葉のみ使います(ランナーや根は使わない)。
  • ※2:ヤシ糖があればそれがよいです。黒糖はヤシ糖の代用です。

調理時間

:20 分

作り方

  1. 小鍋に残りごはん、粗くきざんだにんにく、塩、水を入れて強めの火にかけ、ぐつぐつ煮る。
  2. その間にツボクサを洗って水気を切り、繊維を断つように細かくみじん切りにしておく。
  3. ごはんが煮えたら火からおろしてツボクサを入れて混ぜ、粗熱が取れたらミキサーに入れ、ココナッツミルクパウダーを加えてまわす。熱いほど一気にフタが持ち上がるので、スイッチONの瞬間はちゃんとフタを押さえておく。
  4. 味見をして、塩加減を少し強めに調える。
  5. ぬるい温度で出し、黒糖をときどきかじりながら飲む。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ツボクサは、味の淡いものは野生の三つ葉のように美味しいのですが、味の濃いものは不快な濃い味がします。最初は様子を見ながら少量から作り始めるとよいです。
  • ツボクサの味が濃い場合はココナッツミルクパウダーや水の量を増やすことで低減できます。
  • ツボクサの繊維が気にならなければ、ツボクサを刻まずにミキサーに入れてもよく、繊維は少々口に残りますが、問題にならない程度です。
  • ツボクサの繊維を入れたくない場合は、ツボクサを最初にゆでてミキサーにかけ、茶こしで固形分を除去し、その汁を使って調理します。スリランカ現地では、茶こしに残った固形分は少々の味付けをし、サンボル(カレーの付け合わせ)にして食べています。

Tips about cuisine

  • 「コラキャンダ」のシンハラ語(スリランカの公用語)の綴りは「කොල කැඳ」。
  • 「කොල」(コラ)は葉の意味、「කැඳ」(キャンダ)は粥の意味。よって「කොල කැඳ」(コラキャンダ)は「青菜の粥」のような意味になる。
  • ゴトゥコラのほか、フウセンカズラの葉やカレーリーフの葉などでもよく作られている。
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