ムルギムチ

  • 韓国料理、北朝鮮料理

  • 現地表記

    :물김치(ハングル・チョソングル文字)

  • 概要

    :水キムチ。唐辛子を加えず水を多くして漬ける浅漬け。

ムルギムチ

「ゆっくり発酵」の水キムチは、通常の白菜キムチと違って材料が複雑でないので、忙しい毎日でも気軽に作りやすいのが良いですね。韓国や北朝鮮の水キムチは、通常のキムチ作りと違って動物性の材料が入りません。植物性だけで作るというベジ志向も、嬉しいものです。現地では、冷麺の汁など、発酵の旨味が出た水キムチの汁を料理に使いますから、使えるものを捨てずに使う心がけも学べる料理です。いろいろな作り方がありますが、ここでは私が好きな、シンプルで単純な、だけれども発酵の美味を味わえるレシピを掲載しました。

材料

(作りやすい量):

野菜(※1)
300 g
小1/2
にんにく
1かけ
砂糖
小1/2
1 C(※2)
糸唐辛子
仕上げに乗せる量
  • ※1:大根、カブ、きゅうり、にんじん、ニラ、セリなど。
  • ※2:水の量は漬物容器で野菜が漬かる量です。容器のサイズや形によって変わります。

調理時間

(発酵時間を除く)

作り方

  1. 野菜をひらひらした薄切りにする。
  2. 漬物容器に野菜を入れ、塩をふって全体を混ぜ、1時間置く。
  3. にんにくを千切りにして漬物容器に入れ、砂糖を加えて全体を軽く混ぜる。
  4. 水を入れて重石をし(野菜が水面より出るようなら最小限の水を足す)、フタをして発酵を待つ。
  5. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 唐辛子の粉(コチュカル)を加えて汁を赤く作るレシピもあります。その場合はコチュカルをティーバッグに入れるなどして、赤い色だけが抽出されるようにします。
  • 発酵にかかる時間は気温によって異なり、気温が高いと短時間で発酵します。よって、半日ごとに様子を見て食べ時を決定します。冬に暖房を入れない台所で3日くらいを目安にしています。
  • 野菜が発酵して酸味が出たら保存容器に移し替えて冷蔵庫に入れてもよいです。
  • 漬けるときに唐辛子を入れてもよいです。この場合は、韓国産キムチ用唐辛子を使うと辛さがマイルドなのでよいです。
  • あれば米のとぎ汁(最後にすすぐ薄めのもの)を使ってもよいです。現地ではじゃがいものゆで汁を使う人もいます。
  • 水の表面に白い膜が張っても異常ではなく、発酵の菌です。しかし膜が多いと気になると思うので、適宜除去するか、増殖しすぎないうちに中身を別容器に移し替えて冷蔵庫保存に切り替えるなどの対応をします。

Tips about cuisine

  • 「ムルギムチ」のハングル文字・チョソングル文字(韓国や北朝鮮の文字)での綴りは「물김치」
  • 「물」(ムル)は水の意味、「김치」はキムチ(すなわち漬物)の意味。
  • 「김치」は単語後半に位置するので「ギムチ」の音になり、「물김치」は「ムルギムチ」の音になる。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
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