チャンスンマハ

  • モンゴル料理

  • 現地表記

    :чанасан мах(モンゴル語キリル文字表記)

  • 概要

    :羊のゆで肉

チャンスンマハ

モンゴルの食文化は、草原高地の遊牧民の食文化が基盤をなしています。羊やヤギや牛と共に、ゲルという移動式住居で暮らしてきました。今こそ都会では定住者もいますが、遊牧民の暮らし方はや調理技術や肉や乳の加工品は、今も多くの国民に残されています。モンゴル国民食は、このチャンスンマハ(ゆで肉)だと思います。主には羊肉をゆでて、塩で食べる、骨付き肉にかぶりつく。モンゴル料理らしさを増すために、ここにウォッカのような蒸留酒を合わせると良いかもしれない。それにしても、肉だけの味って、なんて美味しいんでしょう。モンゴルの旅を強烈に思い出す味でした。

材料

2人分):

冷凍骨つきマトン(※1)
2人が食べる量
肉をゆでる量
少々
  • ※1:ネット通販で購入できます。チャンスンマハはゆで肉という意味なのと、モンゴルの家畜には羊のほかにもヤギや牛も飼育されているので、骨付きヤギ肉や骨付き牛肉でもよいです。

調理時間

作り方

  1. 鍋に骨つき肉とかぶる量の水を入れ、沸騰させる。
  2. 骨つき肉を入れ、15分ほどゆでる。
  3. ゆであがったら引き上げて水気を切り、皿に乗せて、ナイフと塩を添える。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • ゆで時間は、モンゴル人には1時間と教わりましたが、肉が小さいほど短時間でゆであがります。写真のは、もともとカットされた骨付き肉だったので、15分程度でした。
  • ゆで汁は味見をして塩加減を調えて「マハチャンスンシュル」(肉ゆで汁という意味のモンゴル語)にします。

Tips about cuisine

  • 「チャンスンマハ」のモンゴル語(キリル文字表記)の綴りは「чанасан мах」。
  • 「チャンスン」(чанасан)はゆでる、調理する、という意味。「マハ」(мах)は「肉」という意味。よって「チャンスンマハ」は「ゆで肉」という意味になる。
  • 「チャンスン」(чанасан)の前半部分の「чана」(チャン)は「沸騰する」という意味で、後半部分の「сан」(サン)は、前半部分の行為が終止形となったことを意味する過去形の接尾語である。これを考慮すると「チャンスン」(чанасан)は「ゆで終わった」とか「ゆであがった」とか「調理し終えた」というような意味になる。
  • 当サイトで「чанасан」を「チャナサン」と書かない理由は、下記リンク先で解説しています。
    チャンスンマハかチャナサンマハか、の疑問から、モンゴル語のすごい母音ルールを知った。
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