ピルペルチュマ

  • イスラエル料理

  • 現地表記

    :פלפל צ’ומה(ヘブライ語)

  • 概要

    :唐辛子とスパイスのペースト

ピルペルチュマ

唐辛子の調味料って美味しいですよね。世界各国で唐辛子のミックス調味料があって、国、土地、そして手作りならば家庭ごとにいろいろな美味しさが溢れています。リビアには、より西方のマグレブ諸国でハリッサと呼ばれる、にんにくやスパイスやオリーブオイルの香る美味しい調味料があります。リビア系ユダヤ人がイスラエルに帰還することでイスラエルでも人気の辛味調味料です。

材料

(作りやすい量):

唐辛子(※1)
20本(※2)
水(※3)
少々(※4)
パプリカパウダー(※5)
小1/2~1
キャラウェイシード
ふたつまみ
コリアンダーシード
ひとつまみ
クミンシード
ひとつまみ
レモン果汁
小1
小1/2
にんにく
2かけ
オリーブオイル
大1(※6)
  • ※1:鷹の爪でよいが、韓国産唐辛子などを使ってもよい。
  • ※2:配合のバリエーションは幅広いので、好きな量を入れてよい。
  • ※3:生唐辛子を使う場合は不要。
  • ※4:唐辛子の表面が濡れることが目的なので、水の深さは2mm程度でよい。
  • ※5:生のパプリカを使ってもよい。
  • ※6:食べきる場合は少なくてよいですが、食べきらずに保存する場合は、ハリッサが浸るまでオリーブオイルを加え、ハリッサが空気に触れないようにします。

調理時間

:10 分(乾燥唐辛子を湯で戻す時間を除く)

作り方

  1. 乾燥唐辛子を使う場合、唐辛子と水を小鍋に入れ、フタをして火にかけ、途中ひっくり返し、20分くらい蒸し、柔らかくなったら取り出し、水気を切っておく。
  2. 唐辛子のヘタを取る。唐辛子の種を取りたい場合は、取り出しておく。
  3. すり鉢やハンドミキサーなどで、唐辛子とシード状のスパイスを細かく砕く。
  4. レモン果汁と塩と、にんにくをすりおろしたものを加えてよく混ぜる。
  5. オリーブオイルを加え、均一かつなめらかになるまでよく混ぜる。
  6. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 各材料の分量はとても幅が広いので、ご自由に増減できます。
  • スパイスをシードやホールで使う場合は、唐辛子を砕くときに一緒に粉砕しますが、パウダーを使ってもよく、その場合はオリーブオイルや塩を加えるときに加えます。
  • スパイスはあるものを使えばよく、また、キャラウェイはフェンネルでも代用できます。
  • 食べきらない場合は、食べ終わって片づけるたびに容器に平らにならして入れ、上からオリーブオイルを注ぎ、ハリッサと空気が触れないようにし、ラップかフタをして保存します。
  • イスラエルはオリーブオイルの産地なので、良質のオリーブオイルがメインになるくらい入れるレシピもあります。

Tips about cuisine

  • 「ピルペルチュマ」のヘブライ語(イスラエルの公用語)の綴りは「פלפל צ’ומה」。
  • 「フィルフェルチュマ」と発音されることもある。
  • 順に、「פ」はpまたはf、「ל」はl、「’צ」はts、「ו」はvまたはw、「מ」はm、「ה」はhの音である。
  • 「פ」の文字は小さな点(ダゲッシュ)が伴って「פּ」となることもある。このとき、「פּ」を「f」の音で呼ぶこともある。
  • 「ピルペル」または「フィルフェル」は唐辛子の意味で、「チュマ」はにんにくの意味である。
  • リビアの西部、そしてチュニジア、アルジェリアなどではハリッサと呼ばれる。
  • リビヤ系ユダヤ人がイスラエルに帰還することで、遅れてイスラエルでもピルペルチュマが定着するようになった。
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