クロアチア料理

[last update 2022/01/30]

+++新着+++


【基礎情報】

国名:クロアチア共和国Republic of Croatia、首都:ザグレブ、ISO3166-1国コード:HR/HRV、独立国(1991年ユーゴスラビア解体)、公用語:クロアチア語、通貨クーナ

▲目次に戻る


【地図】

クロアチアは長い海岸線と多数の島と内陸に突き出る部分をもつ国で、本土から少し離れて南に飛び地(ドブロブニク)があります。北から時計回りにスロベニア、ハンガリー、セルビア、ボスニアヘルツェゴビナと接し、そして南のごく一部がモンテネグロと接します。アドリア海の対岸はイタリアです。

▲目次に戻る


◆フィヨルドの海も広大な内陸もある、歴史に翻弄されて料理が複雑な国

日本人は母国をニホンやニッポンと呼び、ジャパンとは言わないように、クロアチア人(クロアチア語)は母国をフルバツカと呼びます。フルバツカの英語名がクロエイシアで日本語名がクロアチアです。クロアチアは北海道よりも狭い国で、アラビア語の数字の2である「٢」のような形をしています。「٢」の縦ラインを沿岸部、「٢」の横ラインを内陸部と大雑把にみたとき、沿岸部と内陸部は、異なる国だった時間が非常に長いのですね。沿岸部が途切れて南部が飛び地になっているのも重要ポイント。南部飛び地はまた別の国でした。つまりクロアチアは、歴史の中で、今のイタリアやフランスによるの西方支配を経験してきた沿岸部と、ハンガリーやオーストリアなど北方支配を受け続けてきた内陸部とがあり、更にユーゴスラビアとして統一国家に編入されたことで、セルビアやボスニア・ヘルツェゴビナなどのオスマントルコに支配された地域と同じ国になってその影響が伝わりました。西・北・東の異種の食文化を色濃く残しているのが、料理にも表れています。

クロアチア
ピザはクロアチアの国民食。イタリア料理の流入か?それともトルコ起源説か?(撮影地ドブロブニク)

クロアチア人はクロアチアとボスニア・ヘルツェゴビナに分断されて居住しています。しかしクロアチアはクロアチア人の国です。昔カトリックが取った地域がクロアチアになったので、国の宗教はローマンカトリックが主体です。ユーゴスラビア時代一緒だったセルビアとは同じ民族なのですが違う宗教です。戦争してた頃は仲悪かったんけど、本当はずっと仲良かったんですよ、同じ民族が平和に統治されていたので。

とはいえユーゴスラビアのあたりは戦争の火種を起こす「ヨーロッパの火薬庫」。平和な時代も確かに長いんだけど、そもそも欧州なんて「歴史イコール戦争」です。民族の混合も排斥もあり、文化の共有があり、国土が破壊されては新しく作られ、またもや国境線が変わっていく・・・、こういう国では、食文化が複雑で当然です。

料理の話をすると、クロアチアでクロアチア料理を求めると、それは単一なものではなく「何がクロアチア料理なのだろうか」とむしろ戸惑うこともしばしばでした。欧州内陸料理の要素が強いオーストリア料理やハンガリー料理が根付き、西の大国イタリアの影響を大いに受けて国内あちこちピザ屋やイタリアンが乱立。遊牧民の料理を受け継ぐ肉肉しくて旨いトルコ料理に、アドリア海の魚介類が豊かに並ぶテーブルに・・・と、こういった要素が統合されてクロアチア料理を形成しています。

クロアチアに行くのなら「そのあらゆる要素を楽しむ」ことを考えて渡航先を決めるといいですね。日本人に人気の渡航先は南部の飛び地のドブロブニクですが、日本で言えば沖縄に例えられると言うか、やはり昔違う国だった飛び地なので、クロアチアの食文化を楽しむのなら、本土の沿岸部と、首都ザグレブあたりの内陸部と、もうひとつ、できれば冒頭に書いたボスニア・ヘルツェゴビナ内のクロアチア人地域を旅して、クロアチア料理の多様さを収集すると良いと思います。それは歴史的背景により、西・北・東の食文化を継承したクロアチア料理の包括的な収集です。
▲目次に戻る

本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
出典URL付記リンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやTwitterにおける情報の小規模な引用や紹介。
事前連絡出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動や出版等で、当サイトおよび当管理人のもつ料理レシピや写真を活用・使用したい場合(料金は≫こちら)。
事後連絡でもよいのでお寄せ下さい(楽しみにしていますので)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。
ご遠慮ください】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用ならびに営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。