ラウタイ
-
国
:ベトナム料理
-
現地表記
:Lẩu Thái(ベトナム語)
-
概要
:トムヤンクン風の味のベトナム鍋


東南アジアの料理は美味しいですね!!中でもタイのトムヤンクンは有名な人気料理で、その「酸っぱ辛いエビ風味の汁」は非常に多くの人をとりこにします。タイから東に離れたところにあるベトナムには、「タイのトムヤンクンの要素で作る鍋料理」があり、鍋料理の意味の「ラウ」をつけて「ラウタイ」と呼びます。日本でも「サテトム」というエビ風味のペースト調味料が市販されるようになったので、東南アジアフレーバーの料理がぐんと作りやすくなりました。ここでは多様な「ラウタイ」レシピの一例として、日本で市販のサテトムを使う美味しい鍋のレシピを掲載します。
材料
(4人分):
<スープの準備>
- レモングラス
- 5本(※1)
- トマト
- 1個
- 紫玉ねぎ(※2)
- 1個
- 生姜
- 2cm立方
- 生の唐辛子(※3)
- 1本
- 柑橘の若葉(※4)
- 3枚
- サラダ油
- 大4
- 水
- 1.2 L
- レモン
- 1個(※5)
- サテトム(※6)
- 大2
- 砂糖
- 大1
- 中華だしの素(※7)
- 小1
- 味の素
- 小1/3
- ナンプラー
- 大2
- ※1:レモングラスは茎の基部の比較的柔らかい部位を使います。東南アジア料理らしい風味を強く出すので推奨しますがない場合は省き、サテトムの使用量を増やします。
- ※2:紫玉ねぎがなければ普通の玉ねぎで代用します。
- ※3:生の赤い唐辛子があれば使います。ない場合は鷹の爪などで代用します。
- ※4:レモンやはっさくの葉など。なければ省きます。
- ※5:レモン1個から大さじ3杯の果汁を絞れると思います(サイズによる)。なければ市販のレモン果汁をその分使用します。
- ※6:サテトムはベトナムのエビ風味唐辛子調味料です。数社から市販されています。
- ※7:創味シャンタンDXやウェイパー(味覇)など。
<具の準備>
- エビ、カニ、イカ
- 食べる量
- えのきやしいたけ
- 食べる量
- 豚肉やレバー
- 食べる量
- 野菜類
- 食べる量
- 春雨や豆腐
- 食べる量
調理時間
:
作り方
:
- <スープの準備>レモングラスの基部は縦に細切りにし、トマトはくし形に薄切りにし(1個から10個のくし形を取るくらいに切る)、紫玉ねぎは繊維に沿って薄切りにし、生姜は千切りにし、生の唐辛子は小口切りにし、柑橘の若葉は2つに切っておく(3枚あるので6片になる)。
- 鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、レモングラス、トマトの7割、紫玉ねぎの7割を入れて炒める。
- 香りが出てきたら水を入れて強火にし、レモンを絞って果汁を大さじ3杯ほど入れる。
- 鍋の中が沸いたら火加減を落とし、サテトム、砂糖、中華だしの素、味の素、ナンプラー、赤唐辛子の小口切りを入れる(辛いのが苦手なら量を減らして)。
- <具の準備>スープを煮ている間に具を用意し、鍋に入れて食べるサイズに切ってお皿に乗せておく。
- <仕上げ>スープの味見をし、塩加減、酸味加減、辛さ加減、エビ風味加減などを好みに調え、紫玉ねぎとトマトの残りと柑橘の若葉をスープに浮かべ、具とともに卓上に出す。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 複雑な料理に見えますが、要は「鍋」なので、スープを作ればあとは具を皿に乗せるだけなので、30分で準備が終わります。
- スープはあっさりしたトムヤンクンの味を目指し、「レモンで酸っぱくて、エビの風味がして、そこそこ辛くて、塩気よりも旨味と香りが引き立っているようなスープ」を目指して味見をするとよいです。
- サテトムはエビやレモングラスの風味、唐辛子、にんにくなどの旨味や辛味が入った調味料です。日本のサテトムは現地のものとは異なりますが、現地でもサテトムを使っているので、ここでも入れるとよいです。
- 味の素の使用は任意ですが、入れると現地の味に近くなります。
- 具は極めて多様なので、好きなものを入れていただけます。写真ではエビ、カニ、豚の薄切り肉、えのき、パクチー、ほうれんそうなどを用意しました。そのほか、定番の具には、豆腐、もやし、白菜、ねぎ、チンゲン菜、ニラ、豚レバー、鶏肉の薄切り、魚のつみれ団子などがあります。
- レモングラスの茎や柑橘の若葉は食べられませんが、ベトナムではこういう食べられないものが普通に料理に入って出てきて、食べる人がその都度口から取り出すこともあります。同様にするか、あるいは卓上に出す前にきちんと取り出すかは任意です。
- つけダレ不要で食べられますが、チリソースなどをつけダレとして卓上に置いてもよいです。
Tips about cuisine
- 「ラウタイ」のベトナム語(ベトナムの公用語)の綴りは「Lẩu Thái」。
- 「Lẩu」(ラウ)は鍋、「Thái」(タイ)は東南アジアのタイ王国の意味。よって「Lẩu Thái」(ラウタイ)は直訳すると「タイ鍋」である。
- タイで鍋というとスキ(日本ではタイスキと呼ばれる)のイメージがあるが、スキのスープは通常薄味のクリアスープである。しかしベトナムのラウタイは「タイスキ」とはかなり味が異なる料理であり、酸っぱ辛いエビ風味スープはむしろトムヤンクンの味をもつ鍋料理である。よって「Lẩu Thái」(ラウタイ)は直訳で「タイ鍋」になるとはいえども、料理の実態を鑑みると「タイ鍋」や「タイ風の鍋」の訳は不適切であり、「トムヤンクン風の味のベトナム鍋」とするのがよいだろう。
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