チャホフビリ

チャホフビリ

上の概要欄に「キジ肉」と書いたのは、この料理は本来野鳥(キジなど)の料理で、コーカサスのジョージア(グルジア)が発祥と言われています。今では鶏肉が普及しているので鶏肉で作られます。私がチャホフビリを食べたのは中央アジアの元ソ連構成国であり、ジョージアがソ連になったことでジョージアの美味しい料理が他のソ連圏へと伝播した料理であることを理解しました。チャホフビリは、今では多様なレシピがあるものの、狭義には「キジ肉/鶏肉をじっくり炒めてから、野菜の水分でじっくりと煮る料理」とされています。だからこのレシピでも水を入れていません。水を入れずに美味しく作るために、フタがぴっちりとできる鍋(タジン鍋があると良い)を用意し、トマトと玉ねぎを多く用意するのがコツです。ジョージア風にスパイスが利いて素晴らしい味わいですよ。

材料

2人分):

鶏もも肉
1枚
バター
大1
玉ねぎ
1個
トマト
玉ねぎと同量
ベイリーフ
1枚
小1/3
にんにく
2かけ
小1/2
コリアンダーパウダー
小1
こしょう
小1/2
カイエンペパー
小1/8
フェヌグリークパウダー
ごく少量(ひとふり)
緑のハーブ(※1)
刻んで大2
  • ※1:緑のハーブには、パクチー、バジル、パセリなどから1種類を使うとよいです。

調理時間

作り方

  1. 鶏肉を一口大のサイズに切ってフタができる鍋に入れ、バターを入れて中火で加熱し、焦げ色がほんのりつくまでゆっくりと炒める(約10分)。
  2. その間に玉ねぎの一部をスライスオニオン(仕上げのトッピング用)として取っておき、残りをみじんに切り、鶏肉を炒めた鍋に入れて柔らかくなるまで炒める。
  3. トマトを薄切りにしてから粗く刻んで鍋に入れ、塩とベイリーフを入れて混ぜ、弱火にし、トマトを潰しながらフタをして煮込む。
  4. その間に、にんにく、酢、コリアンダーパウダー、こしょう、カイエンペパーパウダー、フェヌグリークパウダーをすり鉢に入れて、にんにくをよく潰しながら混ぜ、鍋に入れて混ぜる。
  5. フタと鍋の間にスプーンを1本挟んで蒸気の逃げ口を作り、ときどき混ぜながら中火で加熱して煮詰めていく。途中味見をして、塩加減やスパイス加減を好みに調える。
  6. 煮ている間に緑のハーブを粗みじん切りにし、鍋に入れて混ぜる。
  7. 煮汁が煮詰まってよいとろみが出たら器に盛り、仕上げにスライスオニオンをトッピングして出来上がり。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 鶏肉を炒めるとき、お肉の表面の水分を飛ばすようにすると、煮汁がよく絡みます。
  • フェヌグリークパウダーはジョージア現地のスパイスミックスである「フメリスネリ」に近くなるように加えました。ない場合は省いてよいです。
  • 少ない水分で調理する料理なので、あればタジン鍋を使うと調理しやすいです。
  • 少ない水分で調理するので、鶏肉が鍋底にくっつきやすいかもしれないので、こまめに観察して、くっついていたらはがします。

Tips about cuisine

  • 「チャホフビリ」のグルジア語(ジョージアの公用語)の綴りは「ჩახოხბილი」。
  • 「ჩახოხბილი」(チャホフビリ)は「ჩ ა ხ ო ხ ბ ი ლ ი」が「Ch a kh o kh b i l i」でこれを左から読む。
  • 「ჩახოხბილი」(チャホフビリ)の「ხოხბი」(ホフビ)の部分がキジを意味する(グルジア語でキジは「ხოხობი」(ホホビ))。
  • 「チャホフビリ」のロシア語(ロシアの公用語、中央アジアの国で通じやすい言語)の綴りは「Чахохбили」。
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