バニーチャウ
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国
:南アフリカ共和国料理
-
現地表記
:Bunny chow(英語)
-
概要
:食パンをくりぬいてカレーを入れたもの
見てこのハイボリューム!! これは南アフリカ共和国でインド系移民が考案したとされるカレー料理です。元英領国家らしく食パンを使い、インド系移民らしくカレーを使う。こういう文化の混交にはしっかりと歴史を反映していて、興味深いですよね。写真では1人分の盛り付けとして -それでも現地のハイボリュームより少ないのだけど- 食パン立方体の半分を使って盛り付けました。でも食べて思ったのは、これでもボリューム満載なので、これを更に2人でシェアするくらいでよいのかも。しかしながら、南アを旅する気分でなら、是非この分量で、労働者の胃袋を満足させるかのような現地のフレーバーを楽しんでみてください。キャロットサンバル(にんじんの甘酢唐辛子和え)が付け合わせの大定番です。
材料
(2~4人分):
- 食パン
- 1斤(※1)
- 薄力粉A
- 小2
- クミンシード
- 小1/2
- フェヌグリークシード
- 小1/2
- 黒こしょう粒
- 小1/2
- カルダモン
- 5さや
- コリアンダーシード
- 小1
- クローブパウダー
- 小1/2
- オールスパイス
- 小1/2
- シナモン
- 小1/2
- こしょう
- 小1/2
- 玉ねぎ
- 大1/2個
- 青唐辛子(※2)
- 1本
- トマト
- 中1個
- 鶏もも肉(※3)
- 1枚(※3)
- サラダ油
- 大3
- チューブのにんにく
- 大1
- チューブの生姜
- 大1
- 塩
- 小2/3
- ターメリック
- 小1/2
- カイエンペパー
- 小1/5
- クミンパウダー
- 小1/2
- 水
- 200 mL
- にんじん
- 1/2本
- グリーンピース
- 1/2 C
- ヒン(※4)
- ごくわずか
- ガラムマサラ
- 小1
- 薄力粉B
- 小1
- ※1:食パンの「1斤」には複数の定義がありますが、立方体の食パンを想定しています(つまり、6枚切り食パンの6枚分、4枚切りの4枚分といった感じ)。
- ※2:青唐辛子がない場合は赤い唐辛子や唐辛子系の粉末で代用します。
- ※3:鶏肉はもも肉を使うと美味しいですが好みで胸肉などでもよいです。重量では300 gくらいを想定しています。
- ※4:ヒンはヒングとも呼ばれ、インド料理食材店で売られている、匂いの強い粉末状樹脂のような食材です。なければ省きます。使うときは耳かき半分とか耳かき1/4杯くらいの、ごく少量にとどめます。匂いがニラに似ているのでニラのみじん切りで代用してもよいです。
調理時間
:
作り方
:
- 食パンを切って中身をくりぬいておく。
- 薄力粉A(小さじ2杯)を水少々(大さじ1杯くらい、分量外)に浸し、水溶き薄力粉を作っておく。
- カレーを作る鍋に、クミンシード、フェヌグリークシード、黒こしょう粒、カルダモンホール、コリアンダーシードを入れ、中火で熱し、良い香りが立ってきたら、クローブパウダー、オールスパイスパウダー、シナモンパウダー、こしょう(パウダー)を入れてひと混ぜし、火からおろし、すぐにすり鉢やスパイスミルに入れて丁寧に砕き、ミックススパイスを作る。
- 玉ねぎを細かいみじん切りにし、青唐辛子を細い小口切りにする。
- トマトをハンドブレンダーにかけるか、粗く切ってすり鉢ですって、なめらかなピューレにしておく。
- 鶏もも肉を1口サイズに切っておく。
- ミックススパイスを作った鍋にサラダ油を入れて中火で熱し、玉ねぎ、青唐辛子、チューブのにんにく、チューブの生姜を入れ、香り良く炒める。
- ピューレにしたトマト、塩、ターメリックパウダー、カイエンペパーパウダー、クミンパウダー、先ほど作ったミックススパイスを入れて煮る。
- 鶏肉と水を入れて煮る。
- その間ににんじんをグリーンピースくらいのサイズに角切りにする。
- 鍋にグリーンピース、にんじん、ヒンを入れて煮る。
- 具がよく煮えたら味見をし、塩加減やスパイス加減を好みに調える。
- 小さなフライパンにガラムマサラと薄力粉B(小さじ1杯ずつ)を入れて中火で熱し、香りが立つようローストする。
- カレーの鍋にローストしたガラムマサラミックスを入れて混ぜ、カレーを混ぜながら水溶き小麦粉(よくかき混ぜてから)を細くたらし入れ、さらにカレーを混ぜ、とろみをつける。
- 食パンを皿に乗せ、カレーを注ぎ入れて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- ホールスパイスを使うと香りが断然良いので推奨します。ただし固形分が残ると噛んだときに苦く感じるので、お子さまがいらっしゃる家庭やスパイス自体を噛むことに抵抗がある方は、煮ているときに固形スパイスが浮いているのを見つけたら取り除くとよいです。
- 特にクローブは、ホールを使うと噛んだ時の苦みが顕著なので、このレシピではパウダーを使っています。
- 食パンは、○枚切りのようにスライスされているものは使えないので、1斤売りしているものを買うか、自宅で焼きます。
- 現地ではサイズを選べるお店もあり1人分が食パン1斤分となることもありますが、それはとてもとても多いので、ここではパン1斤で2人分としました。
- 付け合わせの定番は、キャロットサンバルです。
Tips about cuisine
- 「バニーチャウ」の英語(南アフリカ共和国の公用語)の綴りは「Bunny chow」。
- 料理名の由来は正確には不明だが、「Bunny」(バニー)はこの料理を考案したとされる「バニアス」(Banias)氏の名前に由来し、「Chow」(チャウ)はローカル語で「食べること」や「食べ物」の俗語という説が有力。よって「Bunny chow」(バニーチャウ)は「バニアス氏考案の料理」といった意味になる。
- ダーバン(南アフリカ共和国の東海岸に位置する都市)の名物料理。
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