メルジメッキチョルバス
トルコ料理の朝ごはんの記憶。周辺国と比べて比較的食べ物の物価が高く思えたとき、道を歩いていると、「チョルバ」(スープやポタージュ)を売るお店を見つけました。観光客のいない店内は常連お客さんの姿のみ。こういうお店を見つけると旅人気分が揚がります。トルコでは料理を頼むとエキメキ(パン)が無料でついてくるから、私がここで頼んだのもチョルバだけ。だからこの写真でも、奥に、縦長のガラス筒容器にざっくり切ったエキメキを入れて。こういうちょっとしたことで、自宅で「トルコごっこ」ができ、楽しめます。ちなみに料理名がチョルバスになっているのは複数形ではなく、チョルバの前に材料名がついたことでチョルバにスがつく語尾変化しました。だからもし1人分だけ作ってもメルジメッキチョルバスです。
材料
(4人分):
- 赤レンズマメ(※1)
- 200 mL(※1)
- 重曹
- ひとつまみ
- 玉ねぎ
- 1個
- バター
- 大2
- 水
- 700 mL
- 塩
- 小1.5
- こしょう
- 小1/4
- 鶏がらスープの素(※2)
- 小1/2
- オリーブオイル
- 大3
- レッドペパー(※3)
- 小2/3
- ドライミント
- 小2/3
- ※1:赤レンズマメは、皮がついていないレンズマメです。乾燥状態で計量しています。
- ※2:レッドペパーは、唐辛子を粉砕したものなら何でも代用できます。一味唐辛子でもよいです。
調理時間
:(豆を水に浸ける時間を除く)
作り方
:
- <前日>赤レンズマメを軽く洗ってボウルに入れ、数倍量の水と重曹を入れ、数時間から一晩漬けておく。
- <当日>玉ねぎをみじん切りにしてスープを作る鍋に入れ、バターを入れて中火にかけ、玉ねぎが透き通るまで、あるいは5分程度炒める。
- 水、塩、こしょう、好みで鶏がらスープの素、ザルに上げて水気を切ったレンズマメを加え、時々混ぜながら10分ほど煮る。
- この間に、小さいフライパンにオリーブオイルを入れて中火で加熱し、菜箸を入れてシュワシュワする温度になったらレッドペパーとドライミントを入れ、ひと混ぜして火を止め、小鍋をぬれふきんの上に置き、粗熱を取る。
- スープをなめらかにする(鍋にハンドブレンダーを入れるか、スープをミキサーにかけてなめらかにして鍋に戻す)。
- こまめに鍋底から混ぜながら、さらに10分程度弱火で煮る。
- 味見をして、塩加減やとろみ加減などを好みに調える。
- 器にスープをよそい、唐辛子ミントオイルをまわしかけて出来上がり。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- 重曹を少し加えて吸水させることで、豆が柔らかく煮えます。
- ゆでるときは、水に豆のつけ汁を幾らか混ぜても美味しいです。
- 現地では羊肉のゆで汁を使うことがあり、鶏がらスープの素を加えるのはその代用です。加えなくてもよいです。
- スープをなめらかにしたあと、時間が長く経つと水分が吸われてスープが固くなっていくので、その場合は水や調味料を適宜足して調えます。
- トマトやにんじんを加えて赤くしたレシピもあります。
Tips about cuisine
- 「メルジメッキチョルバス」のトルコ語(トルコ、キプロスの公用語)の綴りは「Mercimek çorbası」。
- 「Mercimek」(メルジメッキ)はレンズマメの意味。「Çorba」(チョルバ)はスープの意味。トルコ語は名詞が2つ連続する場合は2つめの名詞に語尾変化が起こり、「Çorba」(チョルバ)はaの母音で終わる単語なので末尾に「sı」(ス)がついて「Çorbası」(チョルバス)になる。よって「Mercimek çorbası」(メルジメッキチョルバス)は「レンズマメスープ」の意味になる。
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