クイルダク

  • カザフスタン料理

  • 現地表記

    :Куырдак(カザフ語キリル文字表記)

  • 概要

    :牛や羊のモツとじゃがいもの揚げ煮

クイルダク

クイルダクとは、日本ではあまり知られない料理名ですが、中央アジア高原のテュルク系民族には広く根付いている各国の国民食です。現地の肉じゃが。ただしお肉はごろっと大きく♪ ただ、通常ごろっとしたお肉を使う料理のところ、カザフスタンバージョンはモツ類を多く使うのが特徴とのことです。日本とは異なるモツの食べ方であっても、シンプルに旨さを引き出しながらもくさみがないこの調理法は、日本人に好まれる味だと思います。

材料

4人分):

じゃがいも
3個
にんじん
1/2本
玉ねぎ
1個
にんにく
1かけ
トマト
1個
鷹の爪
少々
香味野菜(※1)
あれば少々
牛肉(※2)
200 g
牛ハツ(※2)
200 g
牛レバー(※2)
100 g
牛脂(※3)
大4
小3/4
こしょう
少々
適量
  • ※1:香味野菜はなくてもよいですが、ディルや小ねぎがあれば使うとよいです。
  • ※2:牛肉、牛ハツ、牛レバーの比率は任意ですが、4人分の目安として合計400 gあるとよいです。
  • ※3:牛脂がない場合はサラダ油でよいです。

調理時間

作り方

  1. じゃがいもの皮をむいて2~3 cm角に切り、フタつきの電子レンジ耐熱容器に入れて500 Wで10分ほど加熱する。鍋で下ゆでしてもよい。
  2. にんじんを千切り、玉ねぎを薄切り、にんにくを粗みじん切りにし、皿にあわせて乗せておく。
  3. トマトをスライス、鷹の爪を輪切り、香味野菜を粗みじん切りにし、別の皿に乗せておく。
  4. 肉類を2~3 cm角に切る。
  5. フライパンに牛脂を入れて強火で熱し、煙がうっすら出るくらいに熱くなったら、レバー以外の肉を加えて揚げ煮のように炒める。
  6. にんじん、玉ねぎ、にんにくを加えて、軽く焦げ付くように炒める。
  7. トマト、鷹の爪、香味野菜、じゃがいも、レバー、塩、こしょう、ひたひたの水を入れて強火にし、トマトを潰しながら、時々鍋底についたじゃがいもデンプンをはがすように返しながら煮る。
  8. 水分がほとんど飛んだら味見をし、塩加減や辛さ加減を好みに調えて出来上がり。
  9. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • じゃがいもを加えてから調理する時間が長いと鍋底にくっつきやすく、崩れやすく、失敗が多くなるので、ここではじゃがいもを事前に電子レンジ加熱しています。
  • じゃがいもがあまり崩れすぎないよう、メークインなど煮崩れの少ない品種が合います。
  • 現地のレシピでは腎臓をよく使います。
  • 水を入れる前に軽く焦げ付くように炒めると、水を加えたあと美味しそうな褐色が出ます。

Tips about cuisine

  • 「クイルダク」のカザフ語(カザフスタンの公用語)の綴り(キリル文字表記)は「Куырдак」。
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