フィッシュヘッドカレー
-
国
:シンガポール料理
-
現地表記
:Fish head curry(英語)
-
概要
:魚の頭を使ったココナッツミルクカレー
ある程度の大きさがある新鮮なお魚が手に入ったとき、料理をしていつも思うことがあります。それは、魚の頭は実に強い旨味をもつ、魚で一番美味しい部位だということです。ちなみにシンガポール料理とは、地元マレー人の料理や、人口の大部分を占める華人の料理のほかにも、インド南部からシンガポールに移住してきたタミル系のインド人の料理も構成要素になっています。魚の頭はインド料理店の食材にはならないものでしたが、市場で魚の頭を見た南インドのケララ州出身の飲食店オーナーが、自分の店に来る華人の客を喜ばせるためにフィッシュヘッドカレーを考案したのだとか。1940年代の話です。インドのカレーと中国人の大好きな魚の頭の融合は人気が出て、結果は大ヒットでした。今日では、インド料理、中華料理、マレー料理、プラナカンの各レストランでメニューに載る、シンガポールの国民食です。魚の愛好家は、頬肉が最高の美味であると声を大にし、目は御馳走です。この写真ではアコウ(キジハタ)の頭を使って作っています。
材料
(2人分):
- 魚の頭
- 2つ
- ターメリックパウダー
- 大3
- サラダ油
- 大4
- にんにく
- 2かけ
- 生姜
- にんにくと同量
- トマト
- 1個
- 玉ねぎ
- 1個
- 水
- 500 mL
- 塩
- 小1
- 鶏ガラスープの素
- 小1
- カレー粉
- 大4
- カイエンペパーパウダー
- 小1/3
- マスタードシード
- 小1
- ココナッツミルク
- 200 mL
- 柑橘の若葉
- 4枚
- タマリンドペースト
- 小2
- ブラックペパー
- 10粒
- カルダモン
- 2粒
- パクチー
- 刻んで大2
- ※1:魚の頭は、体長30 cmほどの大きさがあるタイ系の魚を使うとよいです。1つ300 gくらいあるとよいです。
調理時間
:1 時間
作り方
:
- 魚の頭はエラを引っ張り抜いて、血合いを洗い流して、水気をふき取っておく。
- ボウルに入れ、ターメリックパウダーをまんべんなくまぶしておく。
- にんにく、生姜、トマト、玉ねぎを粗く刻み、耐熱容器に入れ、500 Wで5分くらい、電子レンジにかけて火を通す。
- ハンドブレンダーかミキサーにかけて野菜ピューレにする。
- カレーを作る鍋にサラダ油を入れて熱し、魚の頭を入れて、表面を焼き付ける。
- 野菜ピューレを加え、水を入れ、魚の頭に水がかぶるようにする。
- 塩、鶏ガラスープの素、カレー粉、カイエンペパーパウダー、マスタードシード、ココナッツミルク、柑橘の若葉、タマリンドペーストを加え、フタをして弱~中火で20分、ときどき上下を返しながら煮る。
- フタを外し、ときどき上下を返しながら、煮汁がとろみのあるスープ状になるまで水分を飛ばしながら、さらに20分ほど煮る。
- 味見をして、塩加減や辛さ加減や旨味加減を好みに調える。旨味が足りないと思うときは、カレー粉、砂糖、鶏がらスープの素、ココナッツミルクなどを加えて好みに調える。
- ブラックペパー粒とカルダモンをすり鉢で破砕して、煮汁に加える。
- パクチーの葉を刻んで、盛り付けのトッピングにする。
- Enjoy!
材料と調理のこつ
:
- このレシピは2人分としていますが、魚の頭を左右対称に2等分に切ることができれば、4人分になります。
Tips about cuisine
- 「フィッシュヘッドカレー」の英語(シンガポールの公用語)の綴りは「Fish head curry」。
- 「Fish」(フィッシュ)は魚、「head」(ヘッド)は魚、「curry」(カリー)はカレーを意味し、日本ではカレーと呼ばれる。よって「Fish head curry」は「魚の頭のカレー」という意味になる。
本記事、レシピ内容及び写真の著作権はすべて管理人:松本あづさ(プロフィールは≫こちら、連絡方法は≫こちら)にあります。読んでくれた方が実際に作って下されば嬉しいですし、料理の背景やTipsなど、世界の料理情報の共有を目的として、大事に作成しています。
【出典URL付記やリンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやXなどのSNSにおける情報の小規模な引用や紹介。
【事前連絡と出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動・サイト記事作成・出版等で料理レシピや写真を使用する場合は有料です(料金は≫こちら)。※無断使用が発覚した場合は料金3倍にて請求書を発行しますのでお支払い頂きます。
【事後連絡下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。※教職員の使用は上に該当するため有料です。
【禁止事項】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用または営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。
【出典URL付記やリンクを貼れば小規模な範囲でOKなこと】
・ご自身のサイト、ブログ、FacebookやXなどのSNSにおける情報の小規模な引用や紹介。
【事前連絡と出典明記をお願いします】
・個人、団体、企業等の活動・サイト記事作成・出版等で料理レシピや写真を使用する場合は有料です(料金は≫こちら)。※無断使用が発覚した場合は料金3倍にて請求書を発行しますのでお支払い頂きます。
【事後連絡下さい(楽しみにしています)】
・学校や大学の宿題や課題で当サイトを活用してくれた児童・生徒・学生さん。※教職員の使用は上に該当するため有料です。
【禁止事項】
・大々的なコピペや読み込み、出版物への無断転載。
・商用非商用または営利非営利を問わず、個人、団体、企業等の活動や出版等での無断使用。
※免責事項:上記の引用に基づいて万が一損失・損害がありましても、対応はユーザーご自身の責任において行っていただきますようお願いいたします。