フレンチ75

  • フランス料理

  • 現地表記

    :French 75(英語)

  • 概要

    :アニスシード入りシャンパンカクテル

フレンチ75

かつてヨーロッパでは、アブサンはニガヨモギやアニスの蒸留酒であり、万能の薬、それからマラリアの薬、美酒として着実に飛躍しました。しかしアルコール中毒者、それから向精神作用物質の指摘から各国で製造等が禁止され、フランスでは1914年に禁止措置施行。パリのハリーズバー(Harry’s Bar)のバーテンダーであるハリーは、アブサンが販売禁止になってしまったことを残念に思い、アブサンのファンのお客のために1915年にアニスの風味のカクテルを考案した。・・・それがフレンチ75です。アニスを噛めばアニス酒の風味となって甘味と共に口に広がり、それを美しく洗い流すジンとシャンパンと柑橘のハーモニーは大変見事です。私のキッチンにはカクテルを作る専門の道具はなくて、計るときは大さじや計量カップですがいいんです(笑)。なお、ハリーズバーは、ブラッディーマリー、フレンチ75、サイドカーなど古典的なカクテルの発祥の店と言われています。

材料

1人分):

ジン
大3
レモン果汁
大2
グラニュー糖
小1
小1個
シャンパン(※1)
1C(※1)
アニスシード
小1/2
  • ※1:白のスパークリングワインならどれを使ってもよいです。またグラスが小さいとシャンパンが入りきらないのですが、グラスにあわせて全体の量を加減すればよいです。

調理時間

:5 分

作り方

  1. すべての液体材料を冷蔵庫で事前に冷やしておく。
  2. ジン、レモン果汁、グラニュー糖を混ぜ、よくかき混ぜてグラニュー糖を溶かす。溶けたら氷1個を入れてステアし、さらに時間があれば冷凍庫に入れて凍らない程度によく冷やす。
  3. グラスに移し入れ、シャンパンをグラスの上まで注ぎ、アニスシードを散らしてできあがり。
  4. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • 冷たいカクテルなので、すべての液体材料を事前に冷蔵庫で冷やしておきます。
  • シャンパンやスパークリングワインがないときに、白ブドウ缶酎ハイを使って作ってみたら、良い代用になりました。
  • アニスシードを噛み、アニスシードの香りを口の中に広げるようにしていただきます。

Tips about cuisine

  • フレンチ75の現地での表記は「French 75」。
  • 「French 75」は英語表記だが、フランス語文中でもこのまま用いられる。定冠詞がつくときは「Le French 75」。
  • 「French 75」の英語での読み方は「フレンチセブンティファイブ」、フランス語での読み方は「フレンチソワサントケャーンズ」のようになる。
  • 「French 75」の名前はフランスの野砲「Canon de 75 mm modèle 1897」に由来する。戦勝祈願がこめられているそうだ。
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