チャルキカン

チャルキカン

私はチリの首都サンチアゴに大事な友人家族がいます。彼女の家で、家族みんながもてなしてくれた料理の1つがこのチャルキカンでした。素材の旨さと甘味が実によく出ていて、本当に美味しい絶品チリ料理だと思いましたが、実際は南米のより広域で食べられている料理です。チャルキカンはレシピにも幅が広く、牛肉(や馬肉)に玉ねぎ、にんにく、オレガノ、にんじん、緑ピーマン、じゃがいも、かぼちゃ、ほうれんそう、ズッキーニ、生とうもろこしといった野菜類をとろとろに煮る料理で、今回も現地で学んだレシピで作りました。汁気が少なくなるように作ること、決してスープにならないように作ること、豚肉や鶏肉は使わないこと、あとは、玉ねぎサラダと一緒にいただくのが定番とのことです。

材料

6人分):

にんにく
2かけ
玉ねぎ
1個
じゃがいも
3個
かぼちゃ
400g
ほうれんそう
50g
生とうもろこし
1本
サラダ油
大1
牛ひき肉
400g
パプリカパウダー
小1/2
ドライオレガノ
小1/2
小1
1.5C

調理時間

:1 時間

作り方

  1. にんにくはみじん切り、玉ねぎはみじん切り、じゃがいもは皮をむいて7mm角切り、かぼちゃは種とわたを取って7mm角切り、ほうれんそうはみじん切りにする。
  2. とうもろこしをボウルの上で45°の角度で立て(手前を持ち上げて奥がボウルの底に近づくような傾斜で)、包丁の付け根の部分をとうもろこしの手前上部にあて、包丁の刃渡りを長く使って芯の上をスライドさせるように手前から向こう側へ包丁を動かして、とうもろこし粒を削り落とす。
  3. 鍋にサラダ油を入れて中火にかけ、牛ひき肉を入れて炒める。
  4. 表面の色が変わったらにんにく、玉ねぎ、パプリカパウダー、ドライオレガノを入れ、ときどき混ぜて炒める。
  5. 玉ねぎが透き通ったらじゃがいも、かぼちゃ、とうもろこし粒、ほうれんそう、塩を鍋に入れ、水を加え、いったん熱くなるまで加熱する。
  6. 熱くなったら弱火にし、すりこぎやマッシャーで大きく残った具をときどき潰しながら40分煮る。
  7. 味見をして、塩加減を好みに調えてできあがり。
  8. Enjoy!

材料と調理のこつ

  • とうもろこしの削り方は一例の解説にすぎません。好きな方法で削ってよいです。
  • ほうれんそうは生のまま加えてよいですが、ゆでこぼしたい場合は、刻む前にさっとゆがいてもよいです。
  • 目玉焼きを添えて出すこともあります。
  • 現地では色合いをよくするために食紅を入れることもあります。元レシピでパプリカパウダーを加えているのも同じ目的です。
  • エンドウマメ、インゲン、にんじん、ピーマンなどを入れるレシピもあります。
  • 調理の途中で水が足りないと思ったら追加してよいです。
  • 現地では玉ねぎサラダを添えるのが定番なので、20分煮ている間に玉ねぎサラダを作るとよいです。紫玉ねぎを5mmスライスにし、酢と水を等量混合したものをかけ、砂糖と塩を少々かけ、電子レンジ500Wで2分くらい加熱して熱いうちに上下ひっくり返して、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れれば、即席でも美味しい玉ねぎサラダが作れます。

Tips about cuisine

  • チャルキカンのスペイン語(チリ、アルゼンチン、ペルー、ボリビアの公用語)の綴りは「Charquicán」。
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